栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

11/9,10の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2013-11-11 11:37:17 | 共有クラブ

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2012)』で栗山求が取り上げたラフィネシチー(牝2歳)が土曜京都6R新馬戦(ダ1400m)を勝ち上がりました。コメントは以下のとおり。

★友駿ホースクラブ
父ゴールドアリュール
母レディクラシック(ブライアンズタイム)
 牝 募集価格:1200万円
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011101468/
半兄グランドシチー(父キングカメハメハ)はマーキュリーC(G3)2着、エルムS(G3)3着、東海S(G2)5着などの成績があり、いずれ重賞を勝つのではないかと思われる素質馬です。本馬は名馬エスポワールシチーと同じ「ゴールドアリュール×ブライアンズタイム」の組み合わせで、母レディクラシックの Flower Bowl≒Swaps 4×4を活かした配合構成。父ゴールドアリュールの代表産駒は、上記の相似な血のクロスのエッセンスである Hyperion と Son-in-Law の組み合わせから成る血との間に大物を誕生させる傾向があります。ダート向きの配合として一本筋が通っており悪くありません。(栗山)

■『2013~14年種牡馬別好配合馬リスト ディープインパクト編』で望田潤と栗山求がダブル推奨したゼウスバローズ(牡2歳)が土曜京都4R未勝利戦(芝2000m)を勝ち上がりました。コメントは以下のとおり。

◎ゼウスバローズ(牡・母ラヴアンドバブルズ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011106377/
ディープブリランテ・ハブルバブルの全弟。バブルガムフェローやザッツザプレンティでおなじみのバブルカンパニー牝系で、母はクロエ賞(仏G3・芝1800m)勝ち馬で Northern Dancer や Riverman≒Hopespringseternal などをクロスする相似配合で、自身は Lyphard と Busted と Burghclere≒Alcoa クロス。要所を全て押さえた満点の中距離配合で、近い世代にクロスが多いので完成も早め。(望田)
ダービー馬ディープブリランテの全弟。セレクトセール2011に出場予定だったが直前で欠場し、猪熊広次氏に購買された。全兄は一生懸命走りすぎるところがあり、そうした気性面の弱点を抱えながら日本ダービーを制したので、能力の高さはかなりのもの。弟の気性は分からないが、精神的に余裕があり、苦も無く折り合えるようなら、相当な活躍が見込める。底力あふれる血で構成され、Lyphard と Busted のクロス、Mr.Prospector と Nureyev の組み合わせなど、好パターンが詰め込まれている。(栗山)

以上、栗山ブログからのガツーンコピペでした(・∀・)

ゼウスバローズはデビュー2戦のレースぶりをみると、やっぱり後ろから斬れでズバッと差すよりは、ディープブリランテやバブルガムフェローやザッツザプレンティ同様、前で受けて抜かせない強さに長けたタイプだろうと

「ディープ好配合リスト」ではラヴアンドバブルズとプリンセスオリビアとクロウキャニオンは毎年◎評価ですが、それは「ディープとの配合パターンが決まっている」というのはもちろん、「母自体がすでにA級の相似配合だから」なのです

■日曜東京9RノベンバーS スピルバーグ1着(ディープ好配合・望田&栗山)
■日曜京都10RアンドロメダS ラウンドワールド1着(ディープ好配合・栗山)

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エリザベス女王杯回顧~最強の絆と、最強のニアリークロス

2013-11-11 10:40:41 | 血統予想

京都11R エリザベス女王杯
◎3.メイショウマンボ
○14.デニムアンドルビー
▲2.ディアデラマドレ
△9.ヴィルシーナ
△13.レインボーダリア
×8.マルセリーナ
×17.トーセンアルニカ
◎はスプリングマンボ≒ジェイドロバリーのニアリークロス2×3がまず凄いし、母父にグラスワンダーが入ることで名繁殖スプリングマンボの名血を執拗に増幅していて、桜花賞で◎にしたときから配合は最高だと書いてきた。スローでも道悪でも、自ら動いて突き抜ける斬れ味と持続力を信用したい。▲は重賞3勝ディアデラノビアの娘で、母系は南米のアウトサイダー血脈が強くノーザンダンサーを一本も持たないところへ、ノーザンダンサー4×4・6のキングカメハメハをもってきた「緊張と緩和のリズム」が良い配合だ。他馬が止まって見えるほどの瞬発力は母譲りで、長いブランクから立ち直ってようやく素質開花、母は加速が俊敏すぎて脚の使いどころが難しい面があったが、この馬もスローのほうが瞬発力が際立つタイプだろう。道悪はこなしそうだし、決め手勝負ならば一気にスターダムに駆け上がるかもしれない。

東京11R 武蔵野S
◎13.ベストウォーリア
○16.ゴールスキー
▲10.アドマイヤサガス
△2.イジゲン
△6.ベルシャザール
×3.アドマイヤロイヤル
ゴールスキーの本格化に◎を打つつもりでいたが、ここは前が薄い。マイルで前々で立ち回れそうなのは、有力どころではアドマイヤサガスとベストウォーリアか。サガスは母父がゴーンウエスト系で母母父がシアトルスルー系、ベストは父がシアトルスルー系で母父がゴーンウエスト系、どちらも東京マイル向きのスピードの持ち主だ。3歳の上がり目を買ってベストから入ってみる。ベルシャザールは東京向きのストレッチランナーだが距離的には1800~2000mベストだろう。

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直前のアンドロメダではラウンドワールドが復活を告げる捲り圧勝、そしてロードオブザリング(こやつのおかげで軍資金が増えたのですが、エリ女できれいに溶けました…)とモンテエンが大外から追い込み、内から伸びていたのは道悪巧者のユニバーサルバンクだけ

降りつづく雨の影響で、京都芝は明らかに外伸び優勢にシフトしつつありました

セキショウが無理せず控えたので藤田の単騎逃げでスロー確定、あとはどこで何か動き出すかが焦点に

一緒に観ていた友人が「おいおい何も動かんやんけ!」「そら前は人気薄ばっかりやからなあ…」この会話の直後、中団の外からおなじみの「青、桃襷、桃袖」の勝負服がジワリとスパート

強烈な中だるみスローで上がり11.7-11.6-11.2、メンバー最速のピッチ走法を誇るアロマティコが回転の速さだけで一気に追い込めるレースとなり、これはRoberto系らしいパワー加速ピッチ加速で、それまで東京と外回りでは[0.0.1.2]だったファレノプシスが上がり33.6で抜け出した00年エリ女をほうふつとさせました

まあエリ女というのは昔から、ペースが速いか遅いか、わりと極端に振れがちなレースではあります

超スローだけどインが伸びないので、けっきょく最も理想的に運べたのは、外枠から好位の外につけたラキシスとトーセンアルニカでした

ラキシスはキズナやアユサンと同じディープ×Storm Catで外回り向きの決め手があるが、少しパワーの血が足りないので体質の緩さがまだ感じられる」と「血統クリニック」では書きましたが、そんなタイプなので現状は広くて直線が長いコースのスローをゆったり加速していくレースが一番合っていて、それはヒラボクディープやサトノアラジンやラングレーなんかも同じようなイメージですかね~

トーセンアルニカは重が鬼だろうという理由だけで印を回しておきましたが、紫苑で◎にしたように(あれも不利がなければ勝ち負けだった)、本来は東京より中山向きのパワー型というのが私の見立て

ディアデラマドレは内枠のためにずっと内々を走らされることになり、でも直線は同じように内を走らされたオールザットジャズと同じようなところから同じぐらいの脚では伸びていて、牝馬重賞ぐらいは勝てそうだという脚はかいま見せてくれました

「しかしあんなに遅いのに何も動かんとは、しょうもないG1やで…」
「まあG1とはいえ、馬主や調教師の顔色うかがって乗ってる連中では、なかなかキッパリと動けへんのやろな~」

出走馬18頭のなかで、鞍上がそれまで二度以上騎乗したことがあるのはエディン、ヴィルシーナ、セキショウ、ディアデラマドレ、デニムアンドルビー、ホエールキャプチャ、マルセリーナ、メイショウマンボ、ラキシスの9頭にすぎず、アロマティコ、オールザットジャズ、スピードリッパー、セレブリティモデル、トーセンアルニカ、ミッドサマーフェア、レインボーダリアにいたっては全くのテン乗り

「桜花賞ではヘタクソに乗ってしまってごめんなさい…。でもこの馬、距離延びたらもっと走ると思うから、オークスに出たいねん…」
「わかったわかった、追加登録料払っとくから、次も好きに乗ったらええ」

オークスのレース後に顔を合わせただけで、二人とも号泣したという松本さんと幸四郎、“メイショウのおじいちゃん”との幼少時からの絆、強力な持続力と爆発力を誇るスプリングマンボ≒ジェイドロバリー2×3のニアリークロス、最強の絆と最強のニアリークロスの後押しがあったからこそ、あそこから迷わずスパートできたのだと私は思います

今年の牝馬G1は、桜花賞が◎メイショウマンボ、オークスは◎デニムアンドルビー、秋華賞は◎ローブティサージュ、ヴィクトリアマイルは◎マイネイサベル、予想屋さんのお仕事としては拙い本命と言わざるをえません(^ ^;)

でもジェイドロバリーを持つ馬にG1で初めて◎を打ったのがメイショウマンボだったこと、そして同世代のどの牝馬よりもメイショウマンボの配合をほめてきたこと、この二つにおいて、血統屋さんとしての使命は最低限まっとうできたんじゃないかと

そんなちっぽけな自負を噛みしめながら、串八で飲んで、シダックスで歌って、ほろ酔い気分で帰ってきました

メイショウマンボの配合についてはもう何度も書いてきたので、下記エントリをリンクしておきます

ベストウォーリアは戸崎が直線で捌くときにスペースがなくて少し迷ったのが惜しかったですが、しかしA.P.Indy×Gone WestでSecretariatとTom Foolのクロスというのは、東京砂マイルがピッタリのスピードと斬れ味が表現される配合なのだなあ…と改めて実感

ベルシャザールも母系にSecretariatを引きますが、サンライズバッカス(Secretariat≒Sir Gaylord4×5)やシーキングザダイヤ(SecretariatとSeattle Slewを通じるボルキロクロス)からテスタマッタやカジノトライヴのA.P.Indy会にいたるまで、東京砂マイルは「Bold RulerとPrincequillo」の支配下に常にあるのです

秋華賞回顧~終わってみれば、カワカミプリンセスが一頭いた
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/3fa243bec7f1c1a78b8266df44df0344
第74回オークス回顧~もちろん配合論の勝利
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/f430c0cdb47daca7fb91745b3ce31cb5

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血統クリニック~エリザベス女王杯

2013-11-11 09:56:41 | 血統予想

 「Netkeiba.com(PC版)」と携帯スマホの「競馬総合チャンネル」では、「血統クリニック」と題してメインレースの出走予定馬の血統解説をしています(毎週木曜18時更新)
エリザベス女王杯はこんな感じです

◆超ニアリークロスの女王
メイショウマンボはスプリングマンボ≒ジェイドロバリーのニアリークロス2×3がまず凄いし、母父にグラスワンダーが入ることでRaise a NativeやGold Digger≒BramaleaやGraustark=His Majestyなどの継続クロスにもなっていて、名繁殖スプリングマンボの名血を増幅していて、桜花賞で◎にしたときから配合は最高だと書いてきた。外差しもきくようになった京都外2200m、スローでも自ら動いて突き抜ける斬れ味と持続力を信用。

◆母譲りの際立つ瞬発力
ディアデラマドレは重賞3勝ディアデラノビアの娘で、母系は南米のアウトサイダー血脈が強くNorthern Dancerを一本も持たない。そこへNorthern Dancer4×4・6のキングカメハメハをもってきた「緊張と緩和のリズム」が良い配合だ。他馬が止まって見えるほどの瞬発力は母譲りで、長いブランクから立ち直ってようやく素質開花。母は加速が俊敏すぎて脚の使いどころが難しい面があったが、この馬もスローのほうが瞬発力が際立つタイプだろう。上がりの競馬になれば一気にスターダムに駆け上がるかもしれない。

デニムアンドルビーは秋華賞はずっと外を回らされて、勝ち馬の次に強い内容だったといっても過言ではない。外回りのほうがレースがしやすいのはたしかだが、トゥザヴィクトリーやトゥザグローリーでおなじみの牝系で、母系の奥にはハイインロー血脈が濃厚で、本来は追い込みではなくもう少し前で受けたほうが味がある血統ではないかとも。前に行けるようになったときが完成の時だろう。

ヴィルシーナは昨年の2着馬で、Halo≒Sir Ivor≒Red God3・5×4・5で抜群の機動力を誇る。直線の長いコースだとヴィクトリアマイルのようなスローがベターで、ここは逃げ馬の兼ね合い次第でペースが緩む可能性もあるだけにチャンスはある。

マルセリーナは若いころと比べると体型に伸びが出て、中距離馬らしく重厚に斬れるようになった。今なら距離はこれぐらいあったほうがいい。

ホエールキャプチャは母からしなやかさとスタミナを受けているとはいえ、クロフネの娘だからベストは1800mあたりで、ここは府中牝馬Sのようにスローを流れ込みたい。

アロマティコはインティライミやサンバレンティンの姪で、母はHalo≒Red God2×4でこの無駄のない脚捌きで俊敏に加速する。これも京都外2200mならスローが希望だろう。

エディンはトレイルブレイザーの姪で、母のスピードで先行し父のHyperionで粘る脚質だ。力をつけているし、ハナを切れそうなメンバーだけに軽くは扱えない。

レインボーダリアはブライアンズタイム産駒のパワー型だから、昨年のように道悪のパワー勝負になってほしい。

オールザットジャズはタニノギムレットのパワーや機動力の血を増幅した配合で、どちらかというと小回り向きという面はある。

セキショウは母ホーネットピアス(不良馬場の桜花賞で3着)の力馬っぽい面を受け継いでいて、京都外回りの良では軽さ鋭さが足りないので雨が希望。

トーセンアルニカは母父がエルコンドルパサーなので父よりは体質が硬く小脚のきいた走りになった。これも京都外回りだと馬場が渋って欲しい。

ラキシスはキズナやアユサンと同じディープ×Storm Catで外回り向きの決め手があるが、少しパワーの血が足りないので体質の緩さがまだ感じられる。

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