即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

悪循環

2007年09月15日 22時31分47秒 | 仕事
最近よく出会ういろんな会社の状況。

経営状態が悪い。
業績が思うとおりにいかない。
いろいろ手を打ってはいるけれど、一向に上向かない。

収益があげられないとなんとかコストを削って損益分岐点を下げようとする。

社長から、無駄なコストはカットしろ。
経費を絞れ、と号令が飛ぶ。
各部門予算縮小。

そして、それぞれの部門では、仕方がないので、いろいろなことを予算的に見直す。

そういうことのひとつとして、
今まで長年お世話になってきたパートナー(別名業者とも呼ぶ)に対して、
コストダウンを要求する。
相見積もりを取る。
コンペにする。

当社がこういう事情なので、理解してほしい、協力してほしい、と。

結果はいろいろだとは思うけど、

長年その会社のために、心情的なことも含めてサポートしてきたパートナーが、要求の価格レベルまでいけずに、辞退する。
その会社のことは良く知らないけど、口座を作りたいというだけの新しいところに仕事(発注先)が移る。
なんとか継続して受注したとしても、こんな安い金額では大したサービスはできにくい、となり、目に見えにくいクオリティが落ちる。
今まで大好きだったその会社が嫌いになり、モチベーションは下がり、最低限の付き合い方になる。

例えば、わかりやすい例で、レストランだとする。

お客が来ない。業績が悪い。

予算縮小。

できるだけ影響がないようなところから減らしていく。

食材仕入れ費カット。当然安い食材を使っているので、味の違いはわかる人にはわかるようになる。
人件費カット。パートの人数を減らすので、サービスの質が落ちる。料理が遅い、呼ぼうと思っても全然いない、冷めている、などが起こる。
販促費カット。チラシその他縮小した分だけ、効果は落ちる。メニューの写真も美味しそうでなくなる。メニューが汚くなっているのにまだ使っている。

その他経費。
掃除の回数を減らす。見えないところが汚れている。
壁が剥がれたり、植木が枯れたりしてもそのまんま。汚い店のイメージ。

となり、さらにこんな店行くもんか、ってなる。

店員のモラルも低下し、何とか業績を回復しようと、前向きな気持ちにもならない。そして、ますます集客力が落ち、客からもいろいろ言われたりすると、社内風土が、もうこの店どうにもならないな、どうやってもだめだな、ってことになる。

ほんと、絵に描いたような『悪循環』ですね。
負のスパイラルです。

こうなると、この店の価値を向上させようとしても、そう簡単には難しい。
プラス発想にならない。

より管理が強まる。
社員が辞める。
元気がなくなる。
社外の協力者も、どんどん減る。
情報が来なくなる。

こういう会社って周りにないですか?

いいところ持ってる会社だし、伸びる要素いっぱいあるのに、なんでこうなっちゃうんだろうか?

ちょっとした方針の違い。
やり方の違い。

業績が悪いときにどうするか。(将棋にも通じる部分、ありますね。)

するのか、明るく前向きにのか。

そしてね、やっぱりポイントは、現場だと思うんですよ。
現場で何が起きているか。

本社の会議室には金は落ちてないんです。

湾岸署も、『事件は現場で起きている。』と言ってます。

現場を知らない本社の指示でものごと動かしても、ずれちゃうんですね。

そんな起死回生的なことはなかなかないとは思います。

小さなことからうまく結果を出し、それを積み重ねて拡大していくってことしかないのかもしれません。

うまくやりましょう。

そこで働く人、そこに関わる人全体が、皆幸せになるかどうかの瀬戸際です。
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