即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

スマホフリー

2014年02月16日 17時24分39秒 | 雑感
電車の中では周りの人の様子をうかがうのが恒例というか、趣味の一つです。
好奇心、探究心の成せる業の人間生態観察。

特に座ってる人が何をしているかを結構定期的にチェックしています。

つい先日の帰りの総武線の車内レポートその1。
立っている僕の前に座ってる7人。
6人がスマホで1人だけ寝てる。
ちょっと前は携帯(ガラケー)もかなりいたのだけど、この日は壊滅で、これだけスマホは普及しているという事実。

別の日のレポートその2。
前の7人で、スマホが4人、居眠り2人、雑誌1人。
いまどき雑誌は珍しい。

これはまた別の日のレポートその3。
前の7人は、スマホ5人。ガラケー1人。居眠り1人。
後ろの7人は、スマホ1人。ボーッとしてる1人。居眠り5人。

なんだよ、寝過ぎだ。
そして、前のスマホ5人のうちの3人はなんとイヤフォンをしてた。
見たら三人ともゲーム。
それにしても前後計14人で誰一人本を読んでないというこの事実。
立ってる人はかなり読んでたのがせめてもの救い。
本だけでなく、新聞や雑誌もずいぶん見なくなった。
夕刊紙も減ったなあ。
前はオジサンならかなりの確率で夕刊フジかゲンダイを見てたのだけど。

電車の中の過ごし方がここ10年、いや、5年で本当に変わった。

かくいう僕も電車の中はスマホをいじってる確率が高くなった。
メール、facebook、スケジュール、TO DO、検索、WEB、乗り換え、そしてタイトル戦やいい対局があればかなりの時間は将棋観戦。
ゲームは一切しないもののあれやこれや時間を費やしてしまっている。
で、結局読もうと思ってた本や資料などが読めないままのことがとみに多い毎日。

スマホだけが原因ではないけど、思うような時間の使い方はできてないことを反省する日々。

そんな時、昨日の天声人語。
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 勘違いしそうな英語の一つに「スモークフリー」がある。たばこ吸い放題、ではない。反対に、たばこを吸わない、煙で悩まない、といった意味だから間違えると大変だ。フリーとは本来、何らかの拘束から解放された状態をいう▼それに倣(なら)えば、スマホフリーはスマートフォンを使わないこと。できるわけない、と悲鳴が聞こえそうだが、試みている会社が岐阜県にある。私用のスマホを使わない社員に、毎月5千円の奨励金を出す制度をつくった▼関市の岩田製作所で、正しくはデジタルフリー奨励金と呼ぶ。社員が下を向いてスマホをいじり、昼休みの会話も減った光景に岩田修造社長(65)が考えた▼「人と話す。本を読む。物思いにふける。そんなアナログ的時間と空間が増えれば、想像力、表現力、他人をおもんぱかる力がつく。10年もしたら相当に差が出て、企業としての競争力がつくだろうと思う」。その言葉にうなずく▼社員90人のうち20人が手を挙げた。まだ多くはないが、「全員が挙手する会社なんて気持ち悪い。ぽつぽつと、徐々に変わればいい」。デジタルの奔流に溺れかかる時代に、「手ぶら」の爽快と効用は貴重である▼思えばスマホは、多種多彩なアプリでいよいよ厚化粧になって、人を手招きする。〈スマホをば二十一世紀の阿片(あへん)とは言い得て妙なり今日の車内は〉と昨年暮れの朝日歌壇にあった。きつい一首だが一面の真実でもあろう。ときには「フリーの風」に吹かれる一日が、あっていいと思う。
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人と話したり本を読んだりは結構やってるけど、物思いにふけることとなるとこれはどうなのか。
アナログの時間、よりアナログっぽい時間を作ることをやっていかないといけないとつくづく思う今日この頃。

平日は急ぎの仕事のメールとかもあるのでなかなか難しいのだけど、休みの日はスマホフリーにしていこうかとマジに思っています。

そして、スマホフリー、デジタルフリーの目指すところをしっかり頭に置いて、毎日、ちょっとの時間でもいいから物思いにふけって、感じること、考えたことをノートにアナログで書いていきたいと思ってます。
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