即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

自分だけのフォーム

2014年03月28日 18時48分50秒 | 雑感
<コーチング><傾聴力><裸の王様>と続けてきましたが、そのあたりの記事の続編です。

エグゼクティブのための 正しいゴルフの習い方
クリエーター情報なし
ディスカヴァー・トゥエンティワン


コーチングというものは、ビジネスや教育分野で今活用されているようですが、もともとはスポーツにおけるアスリートのコーチというのがわかりやすいし一般的です。

この本は、ビジネスコーチングのプロが有名なプロゴルファー、ラリーネルソンからゴルフのコーチングを受ける話です。

二人のやりとりの中で、ゴルフのスキルをどう学ぶのがいいのか、というテーマの本なのですけど、いろいろ勉強になりました。
ポイントを列記します。
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ターゲットに向かって打とうとしてはいけない。
それよりも『自分のスイングを開発する』ことだ。

自分でビジョンを描き、そこに向かう。
そこに正しく向かっているかどうかの判断基準も自分で作り、自分で評価する。
まさにビジネスと同じ。

いくら教えられても、言葉に対する解釈が違えば絶対にわからない。
人は言葉そのものに反応しているのでなく、言葉に対する自分なりの意味や解釈に反応する。

人はそれぞれ違う。

基本を積み重ねていくことで、自分のスイングを開発することができる。
習い方そのものを学習する。

単に正しいスイングでなく、自分だけの正しいスイング。

フィードバックとアドバイスの違い。

コーチ、上司や先輩からのアドバイスはわたしたちを長い混乱へと導く。
アドバイスは具体的な方法なので選択の余地がない。
アドバイスは脅威。

一方フィードバックは受け入れてもいいしほっておいてもいい。
選ぶのは常に自分。
さまざまなフィードバックにどれだけ気づいているか?
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一般的な正しいフォームやスイングを押し付けられ、自分がその型の中にはまっていくのでなく、自分で考えて自分だけの正しいフォーム、スイングを開発すること。
自分の正しいゴルフというものを突き詰めて考えて実践できるようにしていくこと。

これはゴルフに限ったことではなく、ビジネスもそうだし、すべてのことについて言えるのではと思います。

自分はどうするのか。
自分だからどうするのか。

より自分のことを理解し、自分のスキルややる気を客観的に分析して、自分がやるための戦略やステップを作っていく。

コーチングの前提は
「問題の答えは、その人の中にこそ存在する」という発想。

佐藤可士和さんも、同じようなことをよく言われてますよね。

”答えはいつも自分でなく、相手の中にある。”

表面的な 言葉だけでなく、相手の意識の部分まで踏み込んで、とにかくすべての情報を集める。
クライアントの求めるものを正しく汲み取り、それに寄り添う形で自らの才能を投入することにより、その仕事のあるべき姿が実現する。そしてそこにあるべき成果が生まれる。

とことん傾聴して、突き詰めていきつつ整理していくことで新たなものが生まれる。

よくわかります。

前にも書いたけど、どうしてもすぐに意見を言ったり、アドバイスしたくなっちゃうんですね。
相手の意識まで踏み込んで、相手にできるだけ寄り添う形で自分のすべてを投入するって、言葉ではわかるけど、なかなかできないことだと思います。

ますますコーチングの奥深さに興味津々で今後も勉強していこうと思っています。
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