将棋王手飛車読本―将棋の神に選ばれし者たちの叫びを聞け宝島社このアイテムの詳細を見る |
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本棚整理してたらこんな本出てきました。
1998年5月発行。
ほぼ10年前ですね。
いやあ、懐かしいというか、読み返すとつくづく面白いです。
とりあげたい記事、いっぱいあるので何回かに分けてご紹介します。
まずは、『神吉宏充の「将棋界・笑って読んで!」』より。
《独占公開!血液型別戦い方》
将棋の勉強をあまりしてないけど、意外にも5割そこそこの勝率を残している秘訣はこれ。
血液型性格分析を使った勝負の駆け引き、ということです。
血液型によって棋士の棋風が偏っているので、
事前に対局相手の血液型を調べておいて作戦を練る、これぞ、神吉流勝負術。
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定石や自分の研究手順に忠実で、最初の駒組みから少しでもポイントを稼ごうと考え、実行するタイプ。その積み重ねでキッチリ終盤まで指して勝つことが重要で、ミスは許されず失敗すると自戒の念モードに入る。それだけに時間をかけて読むから指し手もしっかりしていて、その手順に妥協はない。いわゆる完璧主義者。得意戦法は矢倉か居飛車。弱点は、ミスによるショックから立ち直れず、ズルズル負けてしまうことと、自分の考えている範疇以外の手を指されると、とたんに手が乱れ、あっさり土俵を割ること。負けが一番尾を引く血液型。
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A型とは正反対で道程の美学より勝負重視タイプ。
いくらいい将棋、優勢な将棋を指しても、負けてしまっては何の意味もない。勝ってナンボが勝負の世界と割り切っている。
野球で言えば、アベレージヒッターのA型に対して、ホームランバッターのO型と言える。
一発を狙うだけに、終盤は恐ろしく強く、逆に若いうちは序盤に荒さが目立つ。
得意戦法はあるにはあるが、相手によって勝ちやすい戦型を選んだりする。
いわば相手との間合いが一番取りやすい形が得意とでも言えよう。
弱点は目標がなくなったとき、自分の才能に限界を感じたとき、急に指し手に覇気、精気がなくなり、あっさり投了することも。
自信が支えのタイプ。
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基本は楽しさ。だから将棋も勝負もそのときの気分が大きく作用する。
発想の良さとミスを苦にしない性格から勝ちまくることも可能で、勝負に勝つことこそが楽しみのすべてになれば、勝負の鬼と化す場合も。
B型の要は自分がどれだけその分野、将棋に燃えるかによって結果が分かれるタイプで、そのアイディア性から得意戦法をドンドン編み出していくが、飽きたら別に意味なく作戦を変えたりする。読みは比較的大ざっぱで、まあなんとかなるやろ、と危機感が少ないところもある。
得意戦法は、居飛車、振り飛車なんでもござれと幅広く、居飛車穴熊、振り飛車穴熊が好きな棋士も多い。強いて言えば、定跡をあまり好まず、アレンジすることに楽しさを求めるところも。
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現代の将棋をリードしているのがこのAB型。
基本は合理的。計算が速く、損得を瞬時に計算する能力に長けている。
相手にあっと驚く手を指されたとしても、まったく動じず、冷静かつ沈着で、いつでも最善手を見つけられる。
弱点は執着力が若干弱く、長手数でゴチャゴチャしてくると粘りを欠いたりする。
得意戦法は最新型の戦形で、合理的にポイントを稼げる形を好む傾向。
居飛車、振り飛車にこだわらないが、穴熊はあんまり指さないようだ。
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どうでしょうか、面白いですよね。
将棋とは関係ないけど、
うちの会社の創業者社長は、血液型に凝っていました。
まだこんなに血液型の占いとか分析とかが知られてない頃だったのに、
全社員を血液型によって色分けし、人事や組織作りの参考にしていた。
セクション毎に、O型の上司には、A型の参謀をつける、とか、
あのクライアントの担当には、B型の若手が合うんじゃないか、とか。
チームの中でのバランスもしっかり考えていた。
まあ、人間を4種類に仕分けすること自体の是非、など、
もちろん意見はあるだろうけど、これはこれでひとつのやり方かと。
ということで、こういう視点で将棋を指すことがどれだけ勝つための要素になりうるかどうか、プロもアマも含めて、皆様、トライしてみていただけるとまた面白いデータがでてくるかもしれません。
これをもっと膨らまして、
最近の戦型にも触れて、
例えば、
ゴキゲン中飛車は◇型の採用率が高いとか、
藤井システムには、◆型は弱い、とか、
持ち時間が短い対局は、□型が強い、とか、
■型は、千日手の確率が高い、とか、
過去のデータ分析をしたら、さらに面白い結果が出てくるかもしれない。
そんな「神吉流血液型将棋必勝法」という本、
もしかしたら売れるかもしれない、と思った次第です。
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