即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

いよいよ決着、一番長い日

2011年03月01日 17時41分34秒 | 将棋
いよいよです。
A級順位戦最終局。

毎年悲喜交々の勝負師たちの手に汗握るドラマが展開されているこの一番長い日。

僕も長年の将棋ファンとして、名人戦、竜王戦の迫力とはまた違う格別な興奮を毎年味わっています。

一番長い日に関する記事は過去3年でこんなに。
興奮の連続です。

2008年の記事。
一番長い、かつ素晴らしい一日
A級順位戦が終わって

2009年の記事。
将棋界の一番長い日・大胆予想
一番長い日を終えて

去年の記事。
いよいよ将棋界で一番長い日
一番長い日の大盤解説会
一番長い日の解説 淀川長治バージョン

現時点での状況は、先月8回戦終了時の記事に書きました。
さあ、羽生名人への挑戦権は森内九段か、渡辺竜王か。
そして、冷酷な降級争いの主役、5人。

今後の棋界勢力図を占う上で明日の一番の見所は、なんと言っても渡辺竜王が挑戦者になるのかどうか、だと思います。

今まで、竜王戦以外ではほとんどタイトル戦に顔を出せなかった渡辺竜王。
それが、昨年の竜王戦で羽生名人の2度目の挑戦を退けたということで、大きな自信になり、完全に何かひとつ吹っ切れたものがあるはず。
そのことが今回の棋王戦挑戦にもつながっているのでしょうし(第二局、強かったです!)、名人戦挑戦、そして棋聖戦挑戦、と若さと勢いに乗った輝かしい道が敷かれている。
世代交代でもあり、新たな渡辺時代の到来を予感させることにもつながる。

しかしここで名人挑戦に失敗するということになると、(仮に棋王位を奪取できたとしても)まだしばらくは羽生名人を中心にほぼこのままの状態で棋界は回っていくことになるのではないだろうか。
羽生名人の牙城に挑み続ける、渡辺竜王、久保二冠、そして広瀬王位、豊島六段をはじめとする第三世代、という図式。

これから3年、5年という中期レンジで棋界を見通した場合、ここで渡辺竜王が一歩抜け出すことができるかが大きな焦点であり、岐路になるのではと思う。

今、時代のキーマンは間違いなく渡辺竜王。

さあ、どんな将棋を見せてくれるのか。
時代が求める棋界の第一人者としての、我々の記憶に残るような素晴らしい闘いを期待したいと思います。

明日の長い一日、仕事もほどほどにしつつ、BSとネットと大判解説会でしっかり注目していきたいと思っています。
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