即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

棋王戦挑戦者は渡辺竜王に

2011年01月06日 23時54分43秒 | 将棋
新年早々の今日行われた棋王戦挑決、渡辺竜王vs.広瀬王位。

大熱戦の末、渡辺竜王が制し、久保棋王との5番勝負が行われることに決まりました。

年末から始まり契約したauのモバイル中継を朝からずっと気になっていてちょこちょこチェックしていました。

終盤は手に汗握る戦いで、twitterのタイムラインも二人の応援tweetが飛び交ってかなり盛り上がっていたようだけど、残念ながら夕方から(正月の過剰摂取の反省のため)スポーツクラブに行っていたため完全に乗り遅れ、皆と興奮を共有できませんでした。

それにしても渡辺竜王の充実ぶりが目立ちました。
落ち着いた気合が終始漲っていました。
読みの深さ、正確さ、ちょっとしたミスやポカも全くなし。
いや、間違えそうな気がまるでしません。

羽生名人との歴史に残るあの竜王戦が終わってからは、完全にここに焦点を当ててきたのでしょう。
本戦で広瀬王位に負けて、敗者組にまわったときにはこれはまたも(いつものように)いいところまで行ってだめなのかなあ、と思ったけど、その後(竜王戦終了後)は、鬼のようでしたね
結局、糸谷五段、窪田六段、広瀬王位、広瀬王位、とあっという間に4連勝して、堂々と挑戦者に名乗りを挙げてしまいました。

あの竜王戦での強さを思い起こすと、ここにだけ集中したら、行っちゃうんじゃないかと思っていたのだけど、本当にやっちゃいましたね。

これはもう何かが完全に違います。
弾けちゃいましたね。

これではA級順位戦も挑戦者候補NO.1なのではと思ってしまいます。

今年からは竜王戦だけの渡辺明ではない、と、やっとのことでそのフェイズになったと言うことでしょう。
それをどれだけファンは待ち望んでいたことか。
竜王戦が強いだけでなく、他の棋戦でも挑戦者になってほしい、二冠、三冠と行って欲しい、と、根っからのファンも含め、多くのファンが強く願っていたのにそうはならなかった。

もう7年にもなるから、誰しもが「渡辺竜王」と、セットで言い慣れているけど、これからはもう竜王戦以外でもしっかり結果を残すぞ!と宣言した2011年と言うことだと思います。

それもこれもすべては羽生名人との二度に渡る死闘で完全に一皮剥けたのだというのは誰もが異論のないところでしょう。

さあ、念願の久保棋王と渡辺竜王のタイトル戦が観られることになりました。
これはもう大興奮。
(観る)将棋ファンになってよかったとつくづく思う対決になりました。

昨年の春頃、久保二冠に魅せられての4部作を書きました。
充実のアーティスト
アーティストの感性
新王将の人柄
二冠の花が咲いている♪

渡辺竜王に関しては、このブログを始めるきっかけになったこともあり、今までどれだけたくさんの記事を書いたことでしょうか。

そんなこともあり、今回の渡辺竜王と久保二冠のタイトル戦の実現は僕にとって夢のようです。
(スポーツクラブ帰りでもありすでに飲んでます。ほろ酔い気分です。

ということで、西の若武者が初登場する王将戦も楽しみだけど、今年の棋王戦五番勝負はかなりテンションが上がっちゃいます。

新年早々、大興奮の春が約束されてしまい、じっくりと味わうためには仕事を整理していかないとこれはまずいな、という気持ちになってしまい、二人の戦いに思いを馳せつつ、さらにもう一杯。

今夜は一人で興奮して眠れないかもしれないです。
将棋を好きになってよかったなあ、とつくづく思える夜です。
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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
王将戦、棋王戦 (Guten Tag)
2011-01-07 05:26:58
せっかく佐藤先生や羽生先生という上の世代から二冠を奪ったのに、
竜王や豊島先生というはるか下の世代の挑戦を受けるとは、
久保先生も大変ですね。
羽生先生のファンの方には申し訳ないのですが、
今回の両タイトル戦の組合せは実に新鮮な気がします。
ある程度現地観戦も楽しみたいです。
返信する
振り飛車党からみると (振られ飛車)
2011-01-08 18:26:16
おもいっきりネガティブに書いてみます。

人間としての渡辺明は魅力的だけど、どうせ居飛車穴熊万能論者だし。
はっきり言えば、面白さのかけらもないわ。この辺はでこ八段と一緒だけど。

名人戦は名人戦だけ男がいるから難しいんじゃないですか。自力での挑戦は不可能になってますよ。
返信する
醍醐味 (国立名人)
2011-01-09 19:25:20
 将棋ファンになってよかった、という気持ちが十二分に伝わってきます。これまで約40年、プロ野球・ボクシングなどを取材してきましたが、タイトル戦後の対局室の空気ほど重々しく、清々しく、素晴らしい空間はない、と断言できます。私は「生まれてきて良かった」とさえ思います。この世界を、魅力を全力で書きたいと強く思います。皆さん、この醍醐味にたっぷり浸ろうではないですか。
返信する
今年もよろしくお願いします。 (ssay)
2011-01-11 23:42:31
いつの間にかそうなっていたと言う感じです。
棋戦に注目する余裕も無いなんて、もったいない!
一体何のために生きているのだ。

それはさて置き、振られ飛車さんのコメント面白いです。
反論しようとしたのですが、将棋の面白さと言う点では、
この挑戦者決定戦なんて、どうもなあ・・・。
反論できませんでした。
しかし、竜王戦では面白い棋譜をたくさん残してますよ(笑)。
薄い玉も、得意なんですけどね。

やっと挑戦権を得たばかり。
タイトル戦では、面白く、なおかつ強い将棋を見せて頂きたいです。

A級順位戦は、ぼくにとっては挑戦者よりも、
残留争いの方が、遥かに注目されます。
返信する
コメント、ありがとうございました。 (nanapon)
2011-01-16 18:44:03
★Guten Tagさん、こんばんは。

>せっかく佐藤先生や羽生先生という上の世代から二冠を奪ったのに、竜王や豊島先生というはるか下の世代の挑戦を受けるとは、久保先生も大変ですね。

ほんと、大変です。こうなるとは思わなかったでしょうね。
でも、敵は誰でも同じ、自分との闘い、というようなことを言ってますので、変な意識さえしなければ大丈夫なのだと思います。

>羽生先生のファンの方には申し訳ないのですが、
今回の両タイトル戦の組合せは実に新鮮な気がします。ある程度現地観戦も楽しみたいです。

本当に新鮮ですね。現地行きたいです。

★振られ飛車さん、こんばんは。

>人間としての渡辺明は魅力的だけど、どうせ居飛車穴熊万能論者だし。はっきり言えば、面白さのかけらもないわ。この辺はでこ八段と一緒だけど。

あら、振られ飛車さんは振り飛車党?
矛盾してるみたいだけど。(笑)
まあ、いろいろ言わずに楽しみにしましょうよ。

>名人戦は名人戦だけ男がいるから難しいんじゃないですか。自力での挑戦は不可能になってますよ。

はい、まああと2局。2つとも勝つのは大変だと見ています。

★国立名人さん、こんばんは。
ようこそいらっしゃいました。

>将棋ファンになってよかった、という気持ちが十二分に伝わってきます。

ありがとうございます。お陰様でブログ始めてからというもの、将棋ファンになってよかったと思うことの連続です。

>これまで約40年、プロ野球・ボクシングなどを取材してきましたが、タイトル戦後の対局室の空気ほど重々しく、清々しく、素晴らしい空間はない、と断言できます。

普通の対局の時に入れていただいたことがありますが、なんともいえないあの重くて澄んだ空気感は独特のものがありますね。
将棋の魅力、棋士の魅力。その醍醐味に浸っている国立名人さんは本当にうらやましいです。

★ssayさん、こんばんは。

お忙しそうですけど、時々は将棋ネタ+解説会などでまた遊んでくださいね。

>コメント面白いです。反論しようとしたのですが、将棋の面白さと言う点では、この挑戦者決定戦なんて、どうもなあ・・・。反論できませんでした。

このお二人ならば、僕のところで激論してもらってもいいですけど。(笑)

>しかし、竜王戦では面白い棋譜をたくさん残してますよ(笑)。薄い玉も、得意なんですけどね。

そう思います。すぐに固めるリスクを取らないイメージになってしまったのかな?

>A級順位戦は、ぼくにとっては挑戦者よりも、残留争いの方が、遥かに注目されます。

はい、わかってますって。これはまた別のところで。
返信する

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