波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

コメの学習帳32頁目【残り2回】

2020年03月16日 | 【保管】こめの学習帳

処分すべき大量の不安~稚内の暮らしを振り返る【上】

引越し作業が佳境である。職場もそれなりの広さをいただいているため、職場と自宅を行き来しつつ、物を延々と段ボールに詰める日々である。相方さんの物もあり、Facetimeで処分の可否を訪ねる夜がしばらく続いた。半分くらい終わっていると信じたいが、職場を見た同僚は苦笑いであった。全て片付くまで、泣きながら作業する日が続くかもしれない。

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それにしても物が多い。「『暮らす』論への研究ノート」の最後に、よくもまあミニマリストが気になっていると書いたものである。ミニマリストは自分の所有物を数えられるくらいしか持っていないというが、私の場合、少し目線を上げると数えきれないほど物がある。そのせいだろうか。物を丁寧に扱っておらず、前回の投稿では恩田陸『恐怖の報酬』を『恐怖の代償』と間違えるミスを犯した。整理していて本が出てきて赤面した。お詫びして訂正いたします。

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昔読んだダイエット本に、太るのは不安だから脂肪を蓄えて防壁を作っているのだと書いてあった。ストレス太りがその典型だろう。正否はともかく物も同じではないかと思っている。初めて学会で発表した時、発表時に取り出せるはずもないのに文献を大量に持ち込んだことが思い出される。過去の資料を捨てられないのは、常にやり残しの不安があるからだろう。私にとって、物の多さは不安の大きさということらしい。捨てていいと思えているのは、稚内での経験がわずかでも自分の自信につながっているからかもしれない。(つづく)

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