二日酔いを意味する英語の「はんぐおーば(a hangover)」
まあ“酔っ払い”の言うこと。by.NA-094
はんぐおーば
スパイ映画と主演俳優、それと本物のスピリッツ
映画「スパイゲーム」において・・・。
ロバート・レッドフォードが演じるネイサンが、
ブラッド・ピットの演じるトムから、
「スパイは、マティーニじゃないのか?」と聞かれて、
「いや、12年以上のスコッチだ」と答えるシーンがある。
「それもルール?」
「いや、俺のルールだ」
酒好きなら、思わずニヤッとしたくもなる。
スピード感のある映像展開は、2人の出会いから、クライマックスまで続き。
完成度の高いサスペンスフルアクションとなっていた。
先日、亡くなったショーン・コネリーの代表作、007シリーズでは、
主人公ジェームズ・ボンドが、スクリーン上で、
よく味わうのがシェイクしたマティーニ。
マティーニは、ジン(Gin)をベースにしたカクテル。
ジンは、オランダ発祥の薬用酒だけど。
現在、カクテルのベースに用いられるドライジンは、
ロンドン・ジンのスタイルであり。
大英帝国のスパイが、ジンをベースにしたカクテルを飲むのは、
サマになっているようにも見える。
しかし、主演俳優のコネリーは、スコットランド出身。
同じ大英帝国の構成国といえども、
Ginやvodkaなどは、スピリッツとして認めず…、
「本物のスピリッツは、ウイスキーだけだ!」という気風も、
(かつては)残っていたところ。
外国人には、ウイスキーもジンも大英帝国を代表する酒に見えるけど。
すべての背景を知り、「いや、俺のルールだ」とだけなのは、
“本物は、俺だけだよ”というセリフにも思える。
初代ジェ-ムズ・ボンド役としても知られるショーン・コネリーは、
ジェームズ・ボンド以外にも魅力的な人物を演じてきたベテラン俳優。
(個人的には、ボンド以外の配役の方が、強い印象なのです。)
年配の紳士と言うイメージを持たれている方も多いけど。
彼が、ボンド役を演じた007シリーズには、女性蔑視的な要素が多く。
コネリーが演じてきた人物には、
いわゆる紳士の印象からは遠いものもある。
5代目のジェ-ムズ・ボンド役として、ダニエル・クレイグが登場したとき、
ジェームズ・ボンドは、時代を置き換えれば、
どのような存在なのかも考えさせられました。
シリーズ化された映画作品の影響が、
その後の原作小説や物語の展開にも及ぶのは、よくある話だけど。
映画007シリーズのスクリーン上において、
ボンドが、スコットランドの民族衣装、キルトでの正装しているシーンは、
2代目であるジョージ・レーゼンビーだけだと思う。
彼は、オーストラリア出身。
2017年に亡くなった、3代目、ロジャー・ムーア(享年89才)は、
プロダクション側などとのトラブルもあった007シリーズにおいて、
主演俳優として良好な関係を築いていっただけでなく。
イアン・フレミングの原作にはないキャラクター付けを行うなど、
意欲的なところもあった。
3代目のジェ-ムズ・ボンドとして配役を受け継いでいることから、
カン違いしていたけど。
初代のジェ-ムズ・ボンド役のショーン・コネリーより、3才年上だった。
彼が、アクションスタントを苦手だと言うのは、
アクションスタント以外の見所をアピールするため、
ムーア自身がパフォーマンス(持ちネタ)としていたのを、最近、知り。
先日、亡くなったコネリーへの予感のようなものが、どこかにあった。
なにか飲みに行くかな。
マティーニは、強いカクテルだけど。
食前に飲まれることが多いと聞く。
1杯目にいただいてから、あとはスコッチがいいかな。
できれば、12年以上のもので…。
(2021年6月1日追記)
ジェームズ・ボンドを含め、
ショーン・コネリーの吹き替えをされてきた若山弦蔵が、
5月18日に亡くなられていたことを、本日、知りました。
勝手ながら、一杯、スコッチを飲ませていただきます。
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