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東南アジアへ4300kmほど:カンボジア旅行編の10

(前回の続き)
アキラの地雷博物館に到着した。





博物館内の展示物は、すべて爆薬と信管を抜かれている。
つまり、国中から撤去されたもの。
そんな博物館内の中央の小屋には、無数の地雷が詰め込まれていた。
まるで冗談のような光景だった。
これだけの量が、自分の国に埋められていると考えれば、
街中を歩くのが怖くなる。
しかし…。
これだけの地雷を、1つずつ解体し、撤去していったのだと思うと、
その行為の重さを考えさせられてしまう。



錆びついた手榴弾。



博物館には、対人地雷が埋設されている状況を再現しているスペースがあった。
“この中に地雷がありますよ”と記され、ゴロゴロと設置されているのに、
すぐには見分けられない。



世界地図でカンボジアの周辺国家をチェックすると、
北側には、タイとラオスがあり、南から、東にかけては、ベトナムがある。
ベトナム戦争中の1970年、
カンボジアはアメリカの軍事介入を機に内戦となり。
75年に米軍が撤退すると、
ベトナムの支援を受けるヘン・サムリン政権と
反ベトナムグループとの対立になった。
75年に政権奪取したポル・ポト派(クメール・ルージュ)は、
極端な共産主義政策を行って300万人以上が死んだとされる。


正直、歴史の資料だけでは内戦状態になった経緯は、どうにも実感できない。



ミリタリーマニアでもあるNAにとって、
戦争は考えさせられることが多い。
戦車や戦闘機を格好良いと思うのと、戦争を肯定するのは、別物だけど。
世の中には、“それ”を混同する輩もいる。
何が正しいことなのか?
戦争の犠牲者を考えれば、何が必要なのか?
それが分かるのなら、意味のないことなのに、ね。
(続く)
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