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東南アジアへ4300kmほど:カンボジア旅行編の16(帰国)

(前回の続き)
結局、空港内のトイレも利用することになった。
それでも取り敢えず、出国手続きを終え、免税店を見ることにした。
おっ、ドラッグストアがある。
…と、この時まで、まったく思いつかなかったけど、
胃腸薬があれば、問題解決だった。
まあラッパのマークの商品は無いだろうけど、店員に聞いてみることにした。



しかし、どうにも要領を得なかった。
スマートフォンを起動して、電子辞書のアプリを呼び出す。
“胃腸薬”を英訳し、店員に見せるが、首を振るだけだった。
「分からないのか?」
それとも…。
「薬がないのか?」
よく分からない。
仕方なく、店内を見て回ったけど。
どれが胃腸薬なのか?
それとも、どこにも無いのかも分からないまま。
ついに搭乗時刻になってしまった。

ベトナムを経由して、日本への帰国となった。
現実の時間と体感している時間との差異があるのかは知らないけど。
とにかく…。
ここから日本までの時間が、本当に長かった。
まずベトナム(ハノイ)までの間に機内食などのサービスがあったが、
一切、とらないことにした。
目を閉じてはみるけど、気分が落ち着かないこともあって、
眠ることができない。



ベトナムに到着した。
ここでもトイレを利用することになった。
ハノイ空港のトイレには、TOTOが入っている。
日本の製品は、このような分野でも世界的なブランドなんだな…と、
妙に感心してしまう。
それと同時に、東南アジアの同じような地域にありながら、
カンボジアとベトナムとの経済力の差を感じてしまう。
まさか…。
それをトイレで実感することになるとは、ね。



搭乗時刻がきた。
また機内食を出してくれたけど断るしかなかった。
勿体ないけど、仕方がない。
さらに日本までの飛行時間中もトイレを利用する。
身体中の消化器官が、すべて出してから、数時間が経過している。
強い空腹もあって、まったく落ち着かない。
まさか…。
旅程の最終日に「東南アジアのトイレリレー?」に参加させられるなど、
想像もしていなかった。



日本に帰国した。
空港のドラッグストアでラッパのマークの胃腸薬を買う。
服用すると、空港内のベンチで15分ほど、
飛行機(航空機)を、ボケっとしながら見ていた。
旅行会社が案内したレストランで“食あたり”になったのだから、
空港内にある旅行会社のカウンターには、一言、言っておくことにした。

後日…。
旅行会社から電話がきた。
「現地に確認しましたけど。同じような症状がでた方はおりません」
まあ、こっちは1人旅だから…ね。
「慣れない東南アジアで体調を崩されたのではありませんか。アッハッハッ!」
※多少、アレンジしています。
ムキーッツ!むかつく。
暴れてやる…とも思ったけど。

あんまり大騒ぎすると、現地で世話になったガイドがクビにされかねない。
“悪いのはコイツですから、ねぇ”
“やっつけておきましたので安心してください”
…などと、やられたら気分が悪い。



ホテルと観光地しか回っていないような旅だったけど、
カンボジアは、エネルギッシュな空気が感じられる国だった。
今回、日本ではあり得ないようなトラブルにあったけど。
ある程度のリスクが生じるのも、旅と言うもの。
ましてや言葉や慣習の違う国外では、最大限の注意が望まれるが…。
用心がすぎれば、不用心にもなり得る。
それに単なる“食あたり”と決めつけて、日本に帰ってきてしまったけど。
その判断や行動が、“本当”に正しいのか?と言われると難しい。
もし重症化したりすれば、今回のように旅行会社は責任逃れすることもあり得る。
“1人旅”となれば、立証も難しい。
結果、胃腸薬(ラッパのマーク)を服用して、すぐ治まったけど、ね。

それにしても…。
ムキーッツ!むかつく。
暴れてやる…とも、本当に思ってしまいました。
(おしまい?)


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