東南アジアへ４３００ｋｍほど：カンボジア旅行編の１１

（前回の続き）
アキラの地雷博物館の見学後、ホテルに戻ることにした。
街道を走りながら、市内へと戻っていく。
タクシーの移動中は、色々と考えさせられる時間でもあった。
同じ時代に、まったく異なる世界を生きていた人たちがいたことを、
強く意識させられる。



生まれてくる時代と国は、当人には、どうにも出来ないこと。
不公平で、不平等なことだが、珍しいことでもない。
それでも、チャンスにすら恵まれない者がいたことが、
どうしようもない気分に陥らせる。
「世の中は、不公平で不平等だ」
そんな当たり前のことを、何故、気が付かなかったのだろうか？
数年前、テレビや新聞などで、
訳知り顔したコメンテーター達が「日本人は平和ボケしている」などと言っていた。
ＮＡも、その１人だったということだろうけど。
戦争を体験しているわけでもなければ、
平和の恩恵に感謝もしていないヤツらには言われたくはないところ。
（続く）