普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

マスコミの報道しない責任

2009-08-30 11:17:40 | 情報、マスコミ

 土曜日の読売テレビの「ウェークアップ・プラス」で辛坊治郎さんが最近の選挙関係のテレビ放送について「今までのやり方の反省からか今回はどこも割合に公平な放送をしている」旨のコメントをしていました。
 確かに麻生さんの首相就任から、彼の漢字の読み違いや発言のブレ、中川さんの朦朧会見など執拗な迄の繰り返し放送、自民党内の中川秀直さんを中心とするごたごたなどくだらない放送が、国会解散から一変して、今まで自民・民主のマニフェストの比較や選挙選報道など今までに比べると割合に公平にやっていたようです。
 確かに過去の郵政選挙で小泉さんの反対者追放、刺客派遣の戦術に乗せられて選挙中と言うのに自民党に偏った放送をして、小泉さん大勝の一因となり、参議院選ではこれも選挙中に一見くだらない赤城さんの「絆創膏報道」を執拗に報道して、国会で大問題になった「政治と金」の問題を視聴者に連想させることで、結局、安部さんの大敗の一因となりました。
 私のような第三者から見ると明らかに、小泉さんのときはテレビは無意識に、安部さんのときは意識的にやったとしか思えません。
 小泉選挙の後、テレ朝の「スーパーモーニング」で赤江さんの前のキャスターが、小泉さんの戦略に乗せられた放送の失敗を反省していましたのを覚えていますし、辛坊さんの発言から考えると、参院選のときの「絆創膏報道」にテレビ局に多くの抗議の電話が入ったのかも知れません。
 然しその理由は何であれ、自民党だけでなくそれまで殆ど触れられなかった民主党のマニフェストにも焦点が当てられたことは、国民の政権選択の参考になることで良いことです。

 然し、ネット上で問題となった、民主党のマニフェストと同時期に出た「民主党政策集INDEX2009」の矛盾については、テレビだけでなく産経を除いてはどの新聞も指摘しませんでした。
 つまり、政策集の「外国人参政権」や、自虐史観を定着させるという「国会図書館に恒久平和調査局の設置」、「引き続き慰安婦問題等に取り組み」、日教組の意見丸呑みの「新設の中央教育委員会に文科省の権限を大幅に移す」などなど、国の安全保障や戦後以来からの懸案の教育問題に関することが民主党のマニフェストには何も書いてないことです。(もしご興味がお有りの方がおられましたら「カテゴリー→民主党」を覗いてみて下さい。)
 私も勘違いしかけたのですが、読売の民主党のマニフェストの紹介の「公務員経費の2割削減」の実際は政策集によると、地方分権に伴いそれに従事していた公務員を補助金付きで地方自治体に移動させるだけです。
 詰まり削減の経費を地方に付け替えるだけで、政府の予算から2割削減されても、国全体からみれば一円の削減にならないことをマニフェストに書いてあるのです。
 まるで電子機器の広告の本文でお客の買う気をそそるようなことを書いて、欄外に小さく「実は」と注記を書くやり方そのままです。

 産経の報道によれば、9割近くの人達が外国人参政権付与に反対していますが、その中のかなりの数の人々がその付与の記述が政策集に載っていることを知らずに民主党するのかしれません。
 私のブログにコメント
を頂いた Unknownさんは「民主に入れてみようかと思っている方々に裏マニフェストについて知って欲しいです。」、MADAM NOIRさんは「民主のリベラルな裏マニフェストについては、ネットをやらない人は殆ど知らないでしょう。産経が書いてたくらいですね。」と書かれています。
 私はマスコミが誤報や偏向報道をするのと同じように、報道すべき所を報道しなかった責任も大きいと思います。
 そしてその結果として、郵政選挙、参院選に続き、今回の衆院選の結果が右に左にと大きく振れ、そしてそれがまた政局の混迷に導いたり、日本がその行く路を誤ることにならねばよいのですが。
 何しろ民主党が衆参とも多数を占めれば、マニフェストに書かれていようといまいと、民主党の思うままになるからです。
 「自民には不満、民主には不安」の国民の心配に応えて、民主首脳部の慎重な対応を期待したいのてすが、果たしてどうでしょうか。(30日11時)

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