普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

国会議員の選び方(3)

2009-08-22 16:31:41 | 民主党

 7月14日のブログで同じタイトルで書きましたが、いよいよい衆議院選挙の投票日が間近になってきましたので、もう一度このことを取り上げて見たいと思います。
 素人の私が書くことですから、どうせ似た様なことしか書けないので、もし前回ご訪問された方がおられましたら、青字で書いてある部分はパスしてお読み下さい。

 前回のエントリーでは、永田町・霞が関で実質的にまた精神的に威張っている人の順は
国会議員→各省庁の官僚→財務省の官僚→総理大臣
と書きました。
 何故なら例えば特定地域の振興のための補助金獲得(実質は申請)で言えば、これを申請した国会議員より、国全体のことを見ている関係省庁の官僚の方がより大きな視点を持っており、その各省庁の官僚より財務省の人達は、関係省庁だけでなく他の省庁のことも考えているから、そして総理大臣は各省庁、財務省の全てに責任をもっているからです。
だから
 特定地域振興のためとか、日本の農業を守るために一票を下さいと言う、候補者に投票しても良いでしょうが、それよりも日本のためと言う候補者や、しっかりとした国家観やできれば世界観も持つ人達にもっと国会に立つ機会を与えてはどうでしょうか。
と言うのが私の考え方です。

[小泉チルドレンと小沢チルドレン?]
 今、小泉チルドレンと言われる人達が厳しい立場に立たされているようです。
参照: 「小泉票」争奪戦 チルドレン苦境
 
何しろ、ある程度政治に関心がある私でさえ知っているのは、萩原誠司(スキー選手)、杉村太造(引退)、片山さつき、佐藤ゆかり、猪口京子(引退)の各氏位です。
 その内国会やマスコミで活躍したのは、片山、佐藤、猪口の各氏くらいで、他の人達は表に出ないままで、つまり知名度が少ないままの次の選挙では厳しい選挙を強いられ、私が名あげた人達の何人かを含むかなりの人達が消えてしまうのかも知れません。
 確かに、小泉チルドレンと言われる人達の多くは大きな志や目的を持っていたと思いますし、国会で賛成票を投じて小泉改革の推進に一役買ったと思いますが、それ以上何をやったかは国民には全く伝わって来ません。
 彼らを選んだ一般の人達はどんな気持ちでこの状況を見ているのでしょう。
 
 今また同じような状況が起ころうとしています。
 民主党はその勢いに乗って多くの無名の若者たちを担ごうとしています。
 そして今の儘の調子では彼らの多くは当選するかも知れません。
 小沢チルドレン?誕生です。
 そして彼らのすることは小泉チルドレンののように、党の方針に添って、賛成票を投じるのが仕事になるのかも知れません。
 しかし、それはそれで良いのかも知れません。
 今まで一党支配が続いた自民党にお灸を据えること、うまく行けば今まで殆ど手つかずだった官僚制度改革の一方を踏み出すこと、今まで老害と言われた自民党の政治家を落選させることなどなどに役だったのですから。
 そしてまた時勢が変わって民主党が不利の形勢になれば、小泉チルドレンと同じ目にあうのか知れません。

[軽薄になりかけた国政選挙]
 ネット上の動画で金美齢さんが靖国の集まりで今の選挙について言っていました。
 「若けりゃ良いって言うもんじゃない、自転車で走っていりゃ良いもんじゃない」と、党名は言いませんでしたが明らかに民主党のやり方の批判です。
 彼らはひたすらに党で準備した資料を丸暗記、それに加えて地域のため、今までやった運動を推進するため働きますと言うだけです。
 金さんは、彼らの多くが自分自身の国のあり方の考えのないまま、当選後、党の指示のとおりに賛成ばかりしていては、日本は滅びてしまうと言っていました。
 私はそこまで日本がなるとは思いませんが、日本が小泉チルドレンを産み、また小沢チルドレンを産ませるようことが続けば、少なくとも以前にも書いたように日本はじり貧になるばかりだと思います。
 勿論彼らも金さんの批判に反発し、(私を含む)国民の漠然とした不安を払拭するよう頑張って貰いたいし、皆その積りと思いますが。

 然し、郵政選挙で小泉さんの刺客戦術にマスコミが乗せられて小泉さん大勝(そして83人の小泉チルドレンの出現)、前回の参院選では逆にマスコミが赤城さんの絆創膏報道で民主党を大勝させ、そして今日の毎日新聞の世論調査の報道に見るように、今回の衆院選直前までの麻生内閣叩きのマスコミの報道で、民主党の大勝(多くの小沢チルドレンの出現)など余りにも大きなブレが示すように、余りにも軽薄化してきた政治をもたらした責任は、第一には政治家自身、次には偏向的で軽薄な報道をして国民をミス・リードしてきたマスコミ、特にテレビににあると思いますが、私たち一般の国民にも責任があることを忘れてはならないと思います。(*注記)

[民主党のマニフェストの裏を読もう]
 幸い最近の新聞やテレビでは、割合に公平に自民・民主両党のマニフェストの比較をし、テレビでも各党を招ねいて討論会をしているので、じっくり考えることが出来ます。
 その際、自民党は今までの実績があるのでマニフェストを読んでも大体その本音やそれを如何に実行するかの大体の検討がつくのに比べて、民主党の場合は真っ白なので、いざ政権を取ったときどうなるか良く判りません。
 こんなことを書くのは政治関係のネットを訪れる方たちには釈迦に説法も良いことですが、民主党が政権についてあっと驚かなくて済むように、そのマニフェストを読む時には、彼らの今までの発言や、支持団体の日教組、自治労や連立を組む社民党と国民新党の影響など充分に読み解く必要があると思います。

 私としては本当はこれを、民主党が天下を取ればバラ色の世界が拡がると信じている民主党の支持者の一部の人達や、政治には無関心な文字通りの浮動票層と呼ばれる人達に読んで貰いたいのですが。
 そしてそのような人達が日本の政治を大きく動かしているのが事実と言うのは、金さんが嘆かれる気持ちも良く判ります。

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*注記:毎日新聞の世論調査                           民主党は小選挙区、比例代表と合わせて320議席を超す勢い。(前回115議席)
05年衆院選で大勝した自民党は小選挙区、比例代表とも振るわず、100議席を割り込む可能性もある。(前回300議席)