普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

民主党の官僚制度改革

2009-08-24 06:41:15 | 民主党

  最初にお断りしておきますが、民主党の公約の「公務員制度の抜本改革」、「政と官の関係を抜本的のに見直しを、ひっくるめてて「官僚制度改革」と書いていますす。

 一昨夜、女子バレーボールの日本対中国戦(残念ながら完敗)を見た後、気になっていたNHKの「ベルリン世界選手権マラソン代表、赤羽有紀子さん。夫でコーチの周平さんと「ふたり」で世界に挑む」を見ようとチャンネルを替えたところ、「東京カワイイTV・過激・韓流女子高制服姫も世界へ」の再放送をしていました。
 私は時間を間違えていたのです。

 テレビではふりふりの洋服のお嬢さんや、韓流女子高制服を着た若い女性、頭から足まで仰々しく飾りたてた男性、ヨーロッパの女のコたちの間でブレイクしているキーワードが「ギャル」、日本にの「カワイイ!」ブームに憧れて来たという言う外国人の男女なとなど、戦前派の私にとっては、かっての「ヒッピーブーム」の再来として嘆くべきかどうかも判らないチンプンカンプンの光景でした。
 その番組で私の注意を引き最後まで付き合う結果になったのは、外務省がこの日本のブームと外国人の関心の高さを取り上げて、今、外国で起こっている日本漫画ブームと同様に日本として外交に使えないかと、3人のプロゼクトを組み、直接本人たちと話したり、関係の店や彼らのたまり場かを探訪したり、関心をもってやって来た外国人の意見を集め、最終的にはそれぞれのファツションを代表する3人の女性を「カワイイ大使」に選任までしていました。
(正直な話しですが門外漢の私がこれまで書くのにネット情報のお世話にもなりました。)

[私の意見」
 そろそろお迎えが近い私にとっては、同番組は全くの異次元の世界で、そのブームについて、それを世界へ発信源としい利用しようとしている外務省をにとやかく言う資格はありません。

・頑張っている・頑張っていた官僚
 ただ一つ私の心に引っ掛かったのは、外務省のこの動きには政府の指示も政治家の関与もなさそうなことです。
 つまり外務省官僚は自分たちの自発的意志で動いているらしいことです。
 一昔前の私の現役のころは日本は日の出の勢いで、通産省から増設するプラントの規模まで企業に指示が出ていましたし、また何かと企業を援助をしてくれました。
 私たちの様な末端の従業員も、厚生省所管のボイラーなどの検査に来て、(例えば機器の一部の手入れし忘れなどの)検査の準備状況が気に入らないとそのまま帰って仕舞う厚生省の役人より、通産省所管の(プロパンとかエチレンのような)高圧ガス機器の検査に来る礼儀正しい通産省の役人にはなんとなく親近感を抱いていたものです。
 通産省の幹部たちとも接触の機会が多かった会社の役員の話しを聞いても、少なくとも当時の通産省の人達は皆前向きで、政府の政治家達の指示の有無は別として、企業と協力して日本の復興のために働いていたと思います。
  (なお蛇足ですが、当時でも文部省や農林省の人達は通産省の人達から軽く見られていたそうです。)
 マスコミに出る、有識者たちも日本の復興期は官僚たちも国のために働いてきたが、経済環境が落ち着き、落ち目になってから省益のために動きだしたと言っています。

・民主党の政治家達だけでやろうとしている官僚制度改革?
 今の情勢では民主党が政権を取る可能性が非常に大きくなったようです。
 そして民主党の一枚看板は官僚制度改革で、その支持率が高い一番大きな理由は、2万6千円の子ども手当てより、民主党だったら改革が進むかも知れないと言う期待の高さだと思います。
 しかし民主党の官僚制度改革の基本方針は、事務次官会議の廃止、昨日の報道の民主「国家戦略局」、10人程度の議員常勤
、100人の政治家を官庁に投入、最近は引っ込めたようですが、局長に民主党の政策に従う旨の宣誓書を提出させるなど、何かと自分達でやろうとし、官僚たちを頭から押さえ付けてコントロールしようとしているように見えます。

・官僚制度改革と士気の低下
 然し考えて見ますと、そのような政策で良くも悪くも国政に大きな力をもつ官僚たちのモラルや、やる気が向上するでしょうか。
 下手をすると、一部の批評家が示唆するように、彼らの反乱はあるかどうかは判りませんが、モラルの沈滞ややる気の喪失の可能性は充分にあると思います。
 私たち民間の企業に勤めている人達やそのOBは、企業の合理化の基本は如何に従業員のやる気を引き出し、自主管理活動などで彼らから前向きのアイディアを引き出すかにかにあることを知っています。
 民主党の人達はこのことを考えたことがあるのでしょうか。
 最初に書いたような外務省の人達の動きについて言えば、一々政治家が口出しして指示できるのでしょうか。
 やる気を無くした外務省の人達は、このような省全体で言えば些細なことを発案するのでしょうか、そして仮に考えついてもその実施のため自分たちの荷が増えるようなことを、外務省に入った政治家に自発的に進言してその許可を貰おうとするのでしょか。

・官僚達の力を活かすためには
 やはり麻生さんの言うように官僚は巧く使うべきものだと思います。 (その麻生さんの官僚制度改革に腰の引けた態度は頂けませんが。)
 官僚を巧く使うためには、官僚にやる気を出させること、そのため彼らから信頼を得ること。
 そのためには民主党は(士気を落としかねない)官僚制度改革と、如何にして官僚の信頼を得ると言う、難しい橋を渡らねばなりません。
 下手をすれば官僚制度改革は進んでも、肝心の官僚の士気はがた落ちになれば元も子も無くなってしまいます。
 民主党とその官僚制度改革の方針を信頼して投票する人達は、この難しさに気付いているのでしょうか。
 私は前にも、官庁に入った政治家は個室に閉じ籠もるのでなくて、平の職員たちと机を並べること、そして彼らとのコミュニケーションを良くすることと何回か書きました。
 民主党は官僚制度改革の前提として、官僚と政治家が同じ場で、 (日本を良くすると言う)同じ立場で意志の疎通を図るべきだと思います。
 民主党は政権奪取を目の前にしています。
 官僚制度合理化は民主党の一枚看板で、その失敗は2度と政権に付けないかも知れないと言う大きなリスクを負っています。
 私は、合理化を推進する前にその専門家の意見を訊くなど、もう一度一歩下がってその推進方法を考える必要があると思います。
 私はこの件について言えば(いやこの件以外にについてもかも知れませんが)民主党もその支持者達も余りにも軽く考え過ぎているような気がしてならないのですが。

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