旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

西洋哲学史

2008年08月28日 21時48分04秒 | Weblog
手元に、共著「哲学 原典資料集」東京大学出版会と堀川哲著「エピソードで読む 西洋哲学史」PHP新書という2冊の本がある。

前者の「はしがき」は「哲学は、誰のものでもいつの時代のものでもない知られざる『名もなき真理』の呼び声に、招きに、促しに、心惹かれた者たちの密やかな認識努力である。その呼び声の、招きの、息吹に吹きさらしになりつづけること。それが哲学の現場である。そして哲学の旗の下には、死屍累々たる死骸が埋まっている。それは、その促しに応答を試み、謎めいた哲学の言葉を吐きつつ倒れた先人の哲学者たちである。」という格調高い書き出しで始まる。著者はいづれも東京大学の教授もしくは助教授である。

後者の「はじめに」は「有名人というのもなかなか大変である。自分の私生活を他人に公然と詮索されるのである。育った家庭はどうだ、どんな父親だった、母親は優しかったかか、女性関係はどうだ、生活費はまっとうに稼いでいたか、死ぬ時はどうだったか、とはじくりだされる。」という三面記事的な書き出しで始まる。著者は法政大学経済学部卒業後、同大学院博士課程修了、現在、札幌大学経済学部教授という経歴である。