旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

花火

2008年08月24日 00時00分44秒 | Weblog
ドラムスが心音のようにみぞおちあたりに響く。懐かしいベンチャーズ・サウンズに乗って夜祭りは始まった。演奏の中盤でベンチャーズの「アパッチ」を生演奏で聴いた。10有余年前に来日したベンチャーズの生演奏を聴いて以来だ。夕日のなかを馬で駆けるアパッチ族の哀愁が目に浮かんでくる。舞踏とまがうばかりの和太鼓演奏も見事であった。

ささやかな「はなび大会」は宮島の水中花火や、宇品港の花火と比べると著しく見劣りがする。打ち上がる花火のテンポの遅さに少々いらついた。それでも見方によれば、たまに夜空に咲く大輪の花火もそれなりに哀愁があっていい。心がやや鬱状態だからなおさらなのであろう。公園の入口から催し物の会場までお決まりの夜店が続く。

そういえばこの19日でわたしもまたひとつ年をとった。3人の知り合いの女性からバースデイカードが届いた。うちひとりのカードには「東京に来る(行く)予定があったら一緒に食事をしませんか?」という内容のメッセージが添えられていた。昨年末に彼女が広島に来た際には8時頃から深夜の3時くらいまでひたすら飲みながら語った。彼女の同僚からご馳走になったお礼も済んでいない。

機会があったら東京で会ってみたいと思う。アメリカ滞在歴が長かった彼女は今年から東京勤務になった。彼女の同僚から”Are you single?”と英語で問われて、思わず「No coment!」と応えてしまったあの夜を思い出す。博士号を持つチャーミングな女性である。