※ 柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺 正岡子規
秋の豊かな果物に混じって、いよいよ柿が出回り始めました。秋になって店先に並んだ林檎や梨などを目にしても、それほどの思いは無いのだが、柿を目にすると「ほほうもう柿の時季か・・・」との思いを深くする。私が柿にそれほど思い入れるのは、私の好物ということもありますが、何よりも母が特に好きだったからです。ですから秋が訪れて柿を目にすると、先ず思い出すのは亡き母のことです。
母が好んだ柿の種類は全く分かりません。生前の母が好んで食べた柿の種類と、同じ柿と云っても、今のとは恐らく大きな違いがあります。先ず色々と品種改良され、殆どが種無しのうえにとても甘くなっております。昔子ども頃に食べた柿には大抵タネがあり、そのうえ渋いのもあって、運悪くそれに当って酷い目に遭う事もありました。今でも記憶にあるその柿の名前は、それが正式なものかどうかは分かりませんが、普段から「タル柿」と呼んでいたもので、今のように果実の上が平らで無く、縦長で先が尖っていました。
そして当時売られているそれらの柿は、必ずしも全部が熟れて居る訳でもなく、中には固くて若干渋みのあるのも混じっていました。それらの固くて渋いのは、母の指示で米櫃の中に入れて、柔らかくなるのが待ち切れず、毎日のように触って見て、その度にガッカリしながら、何日も待ったものです。今思うと現在とは、まさに天と地ほど差がありました。
今日近くのスーパーに行った折に、10個パック詰めの柿を買って来た。袋から容器に移そうと手にした1個が、熟れ過ぎるほどに柔らかくなったのがあったので、これでは保存に耐えないだろうと、水洗いをして齧り付いた。歯を当てた途端に皮が破れて、口中に溢れる果肉の甘さに思わず声を呑んだ。残りを一気に食べ尽くして、更にもう1個に手を伸ばしたところで、老妻からストップがかかり、果糖に耐えられない己の体調に気付いて諦めた。それにしても旬の柿の旨さに満足した。
やはり柿は最高だ!
私が特に柿を好むには、次の理由もあるのです。それは柿の持つ栄養価です。
昔からの言い伝えに「柿が赤くなれば、医者が青くなる」と云うのがあります。それほどまでに、柿の栄養価は他の果物を圧倒しています。
<柿の由来>
柿は日本原産で最も古くから利用される果物で、奈良時代までさかのぼります。日本語のカキということばが、そのまま学名にもなるほど実に日本らしい果 実です。
<柿の効果・効能>
柿というのは、実はとても栄養価の高い果物なのです。発ガンおさえる効果 があるといわれている「カロチン」や「ビタミンC」がとても豊富です。また他にも、ビタミンK、B1、B2、カロチン、タンニン(渋味の原因)、ミネラルなどを多く含んでいるため、風邪の予防や二日酔いにもよいとされています。柿に含まれる「タンニン」は、血管を強くして血圧を下げる効果 が期待できます。
ただ、いくら栄養価が高くて、また美味しいからと云っても食べ過ぎには、くれぐれも注意致しましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/a3/912b38ae8e18ca471e84285f90dab69f.jpg)
秋の豊かな果物に混じって、いよいよ柿が出回り始めました。秋になって店先に並んだ林檎や梨などを目にしても、それほどの思いは無いのだが、柿を目にすると「ほほうもう柿の時季か・・・」との思いを深くする。私が柿にそれほど思い入れるのは、私の好物ということもありますが、何よりも母が特に好きだったからです。ですから秋が訪れて柿を目にすると、先ず思い出すのは亡き母のことです。
母が好んだ柿の種類は全く分かりません。生前の母が好んで食べた柿の種類と、同じ柿と云っても、今のとは恐らく大きな違いがあります。先ず色々と品種改良され、殆どが種無しのうえにとても甘くなっております。昔子ども頃に食べた柿には大抵タネがあり、そのうえ渋いのもあって、運悪くそれに当って酷い目に遭う事もありました。今でも記憶にあるその柿の名前は、それが正式なものかどうかは分かりませんが、普段から「タル柿」と呼んでいたもので、今のように果実の上が平らで無く、縦長で先が尖っていました。
そして当時売られているそれらの柿は、必ずしも全部が熟れて居る訳でもなく、中には固くて若干渋みのあるのも混じっていました。それらの固くて渋いのは、母の指示で米櫃の中に入れて、柔らかくなるのが待ち切れず、毎日のように触って見て、その度にガッカリしながら、何日も待ったものです。今思うと現在とは、まさに天と地ほど差がありました。
今日近くのスーパーに行った折に、10個パック詰めの柿を買って来た。袋から容器に移そうと手にした1個が、熟れ過ぎるほどに柔らかくなったのがあったので、これでは保存に耐えないだろうと、水洗いをして齧り付いた。歯を当てた途端に皮が破れて、口中に溢れる果肉の甘さに思わず声を呑んだ。残りを一気に食べ尽くして、更にもう1個に手を伸ばしたところで、老妻からストップがかかり、果糖に耐えられない己の体調に気付いて諦めた。それにしても旬の柿の旨さに満足した。
やはり柿は最高だ!
私が特に柿を好むには、次の理由もあるのです。それは柿の持つ栄養価です。
昔からの言い伝えに「柿が赤くなれば、医者が青くなる」と云うのがあります。それほどまでに、柿の栄養価は他の果物を圧倒しています。
<柿の由来>
柿は日本原産で最も古くから利用される果物で、奈良時代までさかのぼります。日本語のカキということばが、そのまま学名にもなるほど実に日本らしい果 実です。
<柿の効果・効能>
柿というのは、実はとても栄養価の高い果物なのです。発ガンおさえる効果 があるといわれている「カロチン」や「ビタミンC」がとても豊富です。また他にも、ビタミンK、B1、B2、カロチン、タンニン(渋味の原因)、ミネラルなどを多く含んでいるため、風邪の予防や二日酔いにもよいとされています。柿に含まれる「タンニン」は、血管を強くして血圧を下げる効果 が期待できます。
ただ、いくら栄養価が高くて、また美味しいからと云っても食べ過ぎには、くれぐれも注意致しましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/a3/912b38ae8e18ca471e84285f90dab69f.jpg)
いつも早々にコメントお寄せ頂き感謝しています。私もリンゴも大好きです。
昔引き揚げて来た時に食べた、リンゴの味は忘れられません。
今は殆ど見かけませんが、果肉が柔らくて甘酸っぱい味で、確か「旭」と呼んでいました。
時は正に実りの秋です。店に陳列ぶ、山の幸海の幸に目を奪われます。
新米も出回りました。熱いご飯につくり立ての醤油イクラ、烏賊に秋刀魚の刺身・・・良くぞ釧路に暮らせけりです。
地震やテロ等の被害者に申し訳ないけれど、やはり実りの秋に満足しています。