昭和ひとケタ樺太生まれ

70代の「じゃこしか(麝香鹿)爺さん」が日々の雑感や思い出話をマイペースで綴ります。

蔭膳

2012-01-17 16:49:50 | 日々の雑記
             ささやかに 陰膳供え 亡き妻と
              共に夕餉を 楽しんで居り

 
 蔭膳とは、先日亡妻の月命日の時に知ったのです。お経の後での雑談で和尚さん教えられたのですが、故人の生前の好物には色々とあり、その中には仏さまにはあげられない、いわゆる生臭い魚類や肉類などもあります。
 そうした故人の好物を供えるためにあるのが、蔭膳というものなのだと教えられました。
 それまでは、たとえば出征しているとか、旅行などで暫らく家から離れた家族などへ用意するのが、蔭膳の由来だと思っていたのです。
 もう間もなく亡妻の誕生日が来ますので、何とかして生前大好きだった物を供えたいと思案して矢先のことでした。本当に有難いことでした。
 そしてその当日、太巻きに稲荷寿司、特に好きだった握り鮨と焼穴子にショートケーキも加えました。
 これ等亡妻の好物は、即私の好物でもありますので、一緒に美味しく食べたのは云ううまでもありません。

 それ以来、夕餉の度に食卓に蔭膳を供え一緒に食べるのが、我が家のしきたりになりました。
 
  

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