昭和ひとケタ樺太生まれ

70代の「じゃこしか(麝香鹿)爺さん」が日々の雑感や思い出話をマイペースで綴ります。

N響の<第九>を二度も聴いた日

2005-12-25 17:31:04 | ニュース
 決して気取っていた訳ではありませんが「ベートヴェンの第九」を二度も聴いて仕舞った。
 
 それは先日の大寒波が全土を襲って、特に日本海側地域に大雪を齎した日のことでした。
 ここは雪の少ないことで知られている道東方面ですが、やはり北国のこととて、前日からの予想外の雪で外出も儘にならず、日がな家に閉じ込められてしまった。 近付く低気圧の前触れで、ここ数日は外出にも二の足を踏むほどの天候が続いていた。
 日頃の運動不足を補う為に、仕方なく連日室内歩きで我慢していた。その日の天候は雪の勢いは衰えたものの、10メートルを越す風が吹き荒れている上に、昨夜から降雪の除雪が滞りがちで、とにかく老人にとっては、家の中でじっとしているより他は無かった。

 初めカセットの演歌を聴きながら、歩いていたがそれにも飽きて、年末にこそ「第九」を聴かなければと、昨年パソコンで見よう見まねで作成した、DVDを取り出して聴くことにした。
 これは平成15年の年末に行われた、N響の演奏会をNHK・BSⅡで放送したものです。
 その内容・・・はと云うと、今さら記することも無いのでしょうが、
   ※ 曲名~ベートヴェン・・・交響曲第九番ニ短調作品125「合唱付き」 
   ※ 指揮者~マティアス・バーメルト・・・スイス生まれ(1942年)
   ※ ソプラノ~澤畑 恵美・メゾソプラノ~藤村 実穂子
   ※ テノール~市原 多朗・バリトン~石野 繁生
   ※ 合唱~国立音楽大学

 これを聴きながら、約一時間余りを歩いて過ごした。何故か身体が軽くなったようで、その後もずうっととても良い気分であった。

 そしてその夜だった。やはり手持ち無沙汰から何気なくテレビを見ていると、やはりNHK番組でN響の「第九」の演奏会を知り、チャンネルを回して見入っている内に、引きずり込まれて最後まで見てしまった。
 
 その内容は・・・
   ※ 指揮者~ウラディーミル・アシュケナージ・・・(世界的名ピアニスト)
   ※ ソプラノ~森 麻季・メゾソプラノ~シャルロッド・ヘルカント
   ※ テノール~ミカ・ボホヨネン・バリトン~セルゲイ・レイフェルクス
   ※ 合唱~二期会合唱団

 図らずも暇を持て余して、別々の指揮者による「第九」を二度も聴いてしまったのだが、決して気取っている訳でもまた、「良い振りをする」訳でも有りません。もとより音楽的素養は全くゼロに近いですから、この二つの違いなど判る筈もありません。
 何しろ日頃から流行歌・演歌・はもとより浪花節さえも、そしてジャズもクラシックも何もかもごちゃ混ぜで聴いている、ただそれだけで満足しているジジイなのですから・・・。