昭和ひとケタ樺太生まれ

70代の「じゃこしか(麝香鹿)爺さん」が日々の雑感や思い出話をマイペースで綴ります。

知床国立公園(参)

2004-07-13 23:47:51 | 日々の雑記
 其の3(痩せた北きつね)

 野上峠の頂上付近の駐車場で一休みしようと思い車を寄せたところ、道路横の熊笹から北きつねが突然姿を見せた。全然人間を恐れる風も無くむしろ親しげに近付いて来る。何のことは無い餌をねだりに来たのである。これほど人に馴れた野生動物も珍しい。それにしても何でこんなに薄汚れ毛並み悪くその上ガリガリ痩せているのだろうか。殆ど哀れにさえ思えた。後から来た人の話では、人間から餌を貰う事を覚えすっかり野性味を失い、又人間から貰うのは甘い菓子類が多いために栄養のバランスを無くした結果だと云う。
 まさにその一語に尽きる可哀想な姿であった。

知床国立公園(壱)

2004-07-13 23:14:05 | 日々の雑記
11・12日にかけて妹夫婦と知床半島を廻って来た。妹達が来てからそれまでの好天が一変して今日で3日連続の霧雨である。とんだ「雨女」お出ましである。
 朝からの霧雨は一向に晴れる気配もなく、むしろ時を追うごとに濃くなって行くようである。普通の雨と違い霧の中での運転はそれなりに気苦労は多いものである。それでも最近出来上がった新道を過ぎて隣町に差し掛かった頃には、その霧も次第に薄くなり空も幾分明るくなった。海岸から離れ内陸に入ったためだろう思う。

   其の1(霧の摩周湖)
 
最初の目的地の「摩周湖」は初めの予想通り乳白色一色の世界だった。青空を映して光輝く湖面を思い描いて来た筈なのに・・「でもこの霧も乙なものと、霧の摩周湖って云う歌も有るじゃない」などと強がりを云いながら記念の写真を取り捲っていた。私も妻の写真を幾枚か撮り土産品の売店に入った。