畑のつぶやき

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食、農への思い

落ちない為に

2008-12-20 19:42:07 | 食、農への思い
12月20日  のち  のち 

早朝は雨が降る。何時頃から降り始めたのか分からないが、2~3㎜は降っただろうか。そして、暖かだった。本当に12月なんだろうか。今年も、もう、カウントダウンするほどになったと云うのに。
二人で、出荷作業。ベーコンも作っているので。夕方、一時間ほどは、草刈りに。

私たちは、一軒の農家として、個々のご家庭、飲食店の皆さんと、一対一の関係で、農産物を使ってもらっている。それが、もっとも、偽装に至らない関係だと思うからだ。お付き合いいただいている皆さんとは、いまだ、お会いしていない方も、少なくはない。しかし、少なくとも、何回かは、直接、お話をしていると思う。また、何らかの形で、お便りのやり取りもある。それらを、総じて、「顔の見える関係」といってよいだろう。
私たちは、農業を始める前から、生産者と消費者の関係は、この「顔の見える関係」であるべきだと、思ってきた。
大きな組織に、野菜を供給する場合、どうしても、その組織に縛られる。また、不特定多数の消費者を対象にした場合、市場の常識に縛られる。そうすると、生産者自体の我儘が、通らなくなる可能性が出てくる。組織に供給しなくてはならない、という束縛。消費者に買ってもらわなくてはならない、という束縛。この束縛に、縛られると、足もとが危うくなり、落とし穴に落ちてしまうようになる、可能性が出てくる。
私と貴方という、一対一の関わりの場合は。よほどのことがない限り、対等でいられる。作っている野菜が、うまくいかなかった場合でも、「すみませんが、キャベツの時期ですが、お送りすることができません」と、云える関係を、続けることができる。偽装に至らない、最大の方法だ。
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