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畑のつぶやき

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爪痕

2011-03-15 20:43:45 | 暮らし

3月15日(火)  のち 

育苗用の合成培土を購入に出かける。有機栽培の適合培土なので、特殊なため、旭市にある、農業資材店まで行くことになる。朝6時過ぎに出かけ、昼前には帰れた。往復250km弱、5時間近くのドライブだ。

旭市といえば、今回の地震で、津波被害で、亡くなった方も出た所である。資材店のある所は、海岸からかなり入っていて、ほとんど被害はなかったという。九十九里海岸をドライブすることになる。海のすぐそばだし、海抜も、ゼロ近くの所も多い。あちこちで、今回の津波の痕跡があった。海にそそぐ川沿いでは、看板や、塀が壊れ、えぐられたような所もあり、工事中の所もあった。道路沿いの低いフェンスに、津波が運んだだろうゴミがへばりついたり、斜めに倒れている所もあった。家や商店の前の道路際に、積まれた家具類の山が続く通りも走った。津波が、床上まで侵入し、水浸し、使えなくなったものだろう。道路のあちこちを砂が覆っているのは、引いた津波が残して行ったものだろう。報道はされなくとも、こうした、大きくない被害は、あちこちにあるのだろう。

行きは早朝だったが、帰りは、営業が始まっている時間。あちこちで、給油渋滞に遭遇する。ガソリンスタンドに入る車が、道路わきに長蛇の列。片側一車線の道路だから、徐行ないし、はみ出し運転するしかない。昨日も記したが、本当に必要な、ガソリンを入れる車は、何割位なんだろう。もう一つ。スーパーの駐車場も、まだ午前も早い時間なのに、満車状態の所がほとんどだった。

複雑な気持ちでの、ドライブだった。

福島原発は、さらにひどい状態が進行している。稼働停止中のものまでが事故を起こした。もはや、なにも言い訳ができない状態だ。一企業の問題でなく、原発を推進してきた国の政策、それを強く要求する経済界、その電力を疑うことなく享受し、電気を使い、豊かな生活を送り、楽しんできた、私たち全員の生き方の問題になっている。

何処を、誰を責めるのも、必要ない。私たちが、今ある生活を、少しだけでも、見直すことができるか、出来ないかの問題だ。

そんな事を思いながら、午後は、苗代の育苗プールを作る。やらなければという気持ちもあるが、なにか、奥底では、倦怠感に似た気持ちも、膨らみつつあるようだ。

コメント (2)
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