3月13日(日)
晴れて暖かくなる。田畑の作業には、よい日和だ。家の近くの田んぼの元肥。運搬と散布。米糠と鶏ふんだから、10a当たり、150kg位の量を散布する。トラクターが走れる状態の田んぼは、施肥が完了する。トラクターが走れない湿田は、粒状の有機肥料を、代かき前に散布する。こちらは、10aあたり50kgを、背負い動力散布機での施肥になる。夕方、早めの終了だったので、ハウス内の片づけ。苗代を作らなければならないから、冬の間の菜っ葉類を片付ける。ほとんど、とうだちしているので、鶏小屋行きだ。
私たちが、こんないつもと変わらない日常生活を送っている、一方で、今回の地震と津波の被災地の多くで、被害の拡大が、時間の経過とともに、明らかになっている。地域全体が壊滅しているゆえに、被害の実態が不明だった地域が多く、そんな地域が、次々と明らかになってゆく。原発では、事故による制御不能の状態が続いている。事態は、悪くなるばかりだが、最悪の結果にだけはならないように祈るのみだ。今回の地震の被災地の中心とも言える地域には、福島第一、福島第二、女川と三か所の原発がある。福島の両原発では、周囲の地域住民の避難を強制する事態になっている。それほどに、事故の進行を止めることが、困難に近い状況になっている。女川では、どうなっているのか。詳しい状況をつかめない事態が、続いているようだ。
そして、この原発事故の影響が、私たちの生活にも及んでくる。東京電力は、明日から、日に3時間づつの停電を、地域割で、実施するという。私たちの直接の生活は、どうにでもなる。今の時期なら、冷蔵庫が止まっても、それほど問題はない。他の電気器具は、どうでもよい。寒さは、厚着や、寝具を増やせば、どうにでもなる。
しかし、困るのは、農業の方だ。ニワトリの育雛の暖房は電気だ。ナスやピーマンの苗床の温床も電気を使っている。この地域の停電の時間帯が何時になるかはまだ分からない。時間帯によっては、大きく影響することになる。3時間ほどなら、全滅するほどにはならないだろうが、何らかの対策をとる必要が出てきそうだ。安易に、電気に頼る農業への、自然からの、しっぺ返しか。