ルンルンピアノ

ピアノ教室の子どもたちとの楽しい毎日。。。。。。

1032        アース

2008-06-20 21:56:51 | Weblog
※ 中山寺ダイエーにて。
  特に意味はない。
  クリック♪


きのう(6月19日)は久しぶりに1人で川西能勢口へ。
ジャ○コが閉店していたので驚く。
「35年間ご愛顧を受け賜わってまいりましたが・・・」の貼り紙が悲しい。
仕方がないので近くの○イユウへ行く(本当は阪急で夏服を見たかったのだが、百貨店はスグに店員が寄ってくるのでニガテ)
結局、安物のスカートとテレンとした紫のシャツを買う。
Nが対局で居ないので、夜は1人で『渡る世間・・・・』を観る。
勇と誠が、妻達に内緒で本格的にオヤジバンドをやり始める事になった。
そのあと久々にショップチャンネルを見る。
宝石ばかりであまり面白くなかった。
N、11時過ぎ帰宅(スポニチのS石さんと一緒だったらしい)
夜中、あまりの蒸し暑さに眼が覚める。


きょう(6月20日)は1日中降ったり止んだりの梅雨らしい天気。
この数日、となりの空き地の基礎工事と、隣家の大掃除(?)とで賑やかな日が続く。

Nから「夕飯の品数が足りない」と言われたので、塩さばの焼いたのと野菜ポタージュと胡瓜のナムルの他に
‘豆腐のおこのみ焼き風(キャベツ・ねぎ・ベーコン入り)’を加える。
初めて作ったのだが、柔らかすぎてフライ返しで上手に引っくり返せず、グチャッとなってしまった。
それでもなんとか体裁を整え、汗だらけになりながら食卓へ出すと

「なにコレ?」

「ちょっと崩れちゃったけど、お豆腐のお好み焼き風」
「フ~ン・・・(興味なさそうな顔でパクリ)」

「オイシイ?」
「・・・・・・」
「ねえ。 おいしい??」
「ウ~ン・・・」
「う~んじゃワカンナイでしょ!  ねえ、オイシイ? マズイ?」
「ウ~~~~ン。 ようワカラン味や」
「ワカラン味じゃなくて、美味しいか不味いか言ってよ!」
「だってワカランもん」
「もういいよっ。 ワカランっていう事はオイシクないって言うことでしょっ!!」
「・・・・・・・・・・・」
「ホーラね! やっぱりそうだ。  いいよ、もうこれ2度と作らないから」

「1品増やしてって言うから、暑い中アセだらけで作ったのにさ・・(ブツブツ)」
「見た目は悪くても味はオイシイのに・・(グチグチ)」

本日作った 豆腐のお好みやき風

夕食のあとシネピピアへ、きょうが最終の アース を観に行く。
冒頭から映像の美しさに感動する。
ホッキョクグマやトナカイ、象、ザトウクジラなど。
物言わぬ動物たちが、自然に身を任せて命がけで生きていく様が克明に描かれていく。
しかし、現在の地球温暖化がこのまま続けば、ここに出てきた動物たちは2030年にはこの地球上から永遠に姿を消してしまうらしい。
映画の最後のシーン。
温暖化によって溶けだした氷のため、すぐ目の前のセイウチが取れず、やせ細って死んでゆくホッキョクグマが哀れだった。
暗い気持ちで映画館を出る。


明日あさっては久しぶりの阪神競馬。
忙しいぞ~♪
 
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1031    ウエストサイドストーリー

2008-06-18 23:21:12 | Weblog
※ 電車のホームに貼ってあったポスター。
  周りの目が優しすぎ。
  もっとキビシイ感じにしなければ!
  クリック♪


午前中、○崎医院へ。
待合室のテレビで社交ダンスの入門編をやっていたので、イスに腰かけたまま足だけマネしてみる。
けっこうムズカシそうだが、踊れたら楽しいだろうな

お昼は塩ジャケ、ゴーヤと豚肉の炒め物(卵をきらしていて残念)
食後、TSUTAYAで借りていた『ウエストサイドストーリー』を観る。
何度観ても聞いても飽きない。
最高の音楽に最高のダンス!!
なのにNは全く見向きもしない。
一緒に観ようと誘っても
「あんなバカな男の出る映画のどこがいいかワカラン」と、決まって拒否するのだ。
もともと『ロミオとジュリエット』に拒否反応を起こすタイプだから無理もないが・・・

レッスンが始まるまで半分ほど観る。

レナード・バーンスタインの‘シンフォニックダンス’をBGMに、冒頭から延々と続く空撮のニューヨーク・マンハッタン。
ウエストサイドストーリーと言えばコレ! おなじみ、ジョージ・チャキリスの片足上げダンスシーン。
パーティー会場で張り合うマンボシーン。
決闘直前のジェット団の踊り。
決闘場へ向かうメンバーと、あとに起こる悲劇を知らず束の間の幸福感に浸るマリア、トニー、アニタ。 それぞれの思いを歌い上げる短いカットが絡み合い、緊張感を盛り上げるシーン。
そしてラスト近く。 目の前で銃弾に倒れたトニーを腕に抱き、涙をこらえて歌うマリア。
その姿に接し、生まれて初めて 「愛の大切さ」 「生の尊さ」 を思い知らされる若者達。
数々の名シーンが途切れなく登場する、単に‘ミュージカル’という枠を越えた素晴らしい作品である。

レッスン、夕食(トンカツ)を終え、残りを観る。
最後はやっぱり号泣してしまった
マリアとトニー、可哀想すぎだ。
泣きじゃくりながらテレビを消すと、「そんなに悲しいかなぁ?」
「シャーク団(映画はシャーク団とジェット団の対立が中心となっている)やなくて、ジョーク団やろ♪」 
Nがヘラヘラと笑いながら茶化す。

わからないんだろうなあ・・・・こういう人には。


その後、泣きはらした顔でKちゃんのレッスン。
2人のウエストサイドストーリーは、まだまだ‘迷演奏’だ

ウエストサイドストーリ ‘プロローグ’


追伸

ユキチャンが勝ったらしい。
バンザ~イ

ユキチャン

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1030    暑さでダレ気味・・・

2008-06-17 20:44:02 | Weblog
※ ピアノの生徒から貰った修学旅行のおみやげ(もみじ饅頭)
 と共に入っていた手紙。
 源さんのイラストがあってビックリした
 クリック♪


ここのとこブログの更新をサボリがち。
特に理由はない。
単にダレているだけなのだ。

きのう(6月16日)は去年に引き続き、宝塚南口のT病院で胃内視鏡検査。
ここは‘苦しくない内視鏡検査’で有名なお医者さんなので、怖がりの私でも安心して受けられる貴重な病院なのだ。
とは言うものの、やはり愉快なものではないので、この1週間ほどかなり憂鬱だった。

当日の予約時間は8時。
15分前には着いていないといけないので、6時30分過ぎに起きてリビングへ出る。
足音を聞きつけたクロが早速鳴きだす(エサのおねだり)が、私の顔を見てピタリと黙る。

(この人はエサをくれる人ではない・・・)

エサをくれる人は、この日に限って珍しく寝坊だったのだ。

10分ほど早く病院へ到着。
まだ開いていないドアの前に立っていると、目の前にタクシーが停まり、私より少し年配の女性が降りてきた。
「検査ですか?」と聞かれ、はいそうですと答える。
この女性も、同時刻から胃内視鏡検査の患者さんだった。

そのまま2,3分立ち話をする。
「ここでの検査は初めてなんですよ」
「前に通っていた労○病院での検査が、それはもう苦しくって・・・・」
「‘知らないあいだに終わっちゃってた’っていう話しを知人から聞いて、今回この病院へ来たんです」

私はここ以外で胃内視鏡検査を受けた経験がないのだが、他の人たちの話しでラクに受けられたという話しを聞いたことがない。
大概は「2度とイヤだ!!」というものばかりで、聞いているだけでも相当ツラそうな話しばかりだ。

入り口が開き、1番に受付を済ませる。
尿検査と血圧測定のあと、ベッドへ横たわって院長先生の診察。
お腹のエコー検査を受けながら、「脂肪肝、全然ありませんよ」

  

ホッとして廊下へ出ると、看護婦さんから紙コップを渡される。
「胃をキレイにするお薬です」
「ちょっとニガイけど我慢して飲んでくださいね」

ゴックンゴックン・・・

  

「ゴメンナサイね。 苦かった?」

あまりの不味さに顔が曲がったまま返事ができない

「それでは奥の部屋へ入ってくださいね」

いよいよ内視鏡検査の始まりだ。
ものすごい緊張感に襲われる。

「はい。 ではここに横になって下さいね」

左側を向いてひざを曲げて横たわる。
(ワァ~ン。 大丈夫と分かっててもコワイよぉ)

「はい、アーンと言いながら口を開いてくださいね~」

うう・・・・・1番ニガテな喉の麻酔だ。
これさえ無けりゃ楽勝なんだけどなぁ・・・・

「アーン」と言い終わらぬうちにシュッ。



さきほどのニガイ薬のあと味と、最高潮に達した緊張感のせいで「オエッ」とえずきかける(毎度のこと)
「大丈夫ですか~?」
若い看護婦さんたち(ここの病院の看護婦さんたちはみんな若くてカワイイ)が、なぜか笑いながら背中をさすってくれる。
「だ、大丈夫です」
ツーッと涙を垂らしながら力なく微笑むルンルン(情けないったらありゃしない
そのあと注射(私の場合、体は太いが血管が細いのでちょっと大変。 結局手の甲にされた。 ちょっと痛い)

このあと院長先生登場(お医者さまが神さまに見える瞬間だ)
ここまで来るともう安心。
マウスピースを咥えて間もなく、意識が無くなった・・・・・。


そのあと目覚めるとベッドの上。
広い部屋にいくつも並んだベッドの上に、目覚めた人や熟睡中の人たちがいる。
私のとなりはオジサンで、ななめ向かいには、朝、立ち話をしていた女性が寝ている。
ホッとすると同時にまたスゥーッと眠くなってしまった。

次に目が開くと隣りには違う男性が寝ていた。
看護婦さんがやってきて血圧を測られる。
「このままだと眠くなりやすいので、もうちょっと深く座って下さいね」
リクライニングになったベッドに姿勢を変えて座り直すが、またトロトロっと眠くなる。

次に目覚めると、隣りは又ちがう人に変わっていた。
(これはそろそろ本格的に起きないとマズイなあ) と思ってキョロキョロしていると看護婦さんがやってきた。
「もう起きれますか?」
「はい」
「じゃあ立ってみてください。 フラフラしませんか?」

立つとちょっとフラつく。
今までこんな事は無かったのに・・・・歳かなぁ。
ヨロヨロ歩きながら診察室前のソファーに座る。

しばらくして診察室へ呼ばれ、写真を見せられながら説明を受ける。
前回と同じく小さなポリープはあるが問題ないとのこと。
生検の結果が出る2週間後にもう1度行く。


身も心もウキウキしながら帰宅。
早速お昼はてん川へ。
「今後も食事には気をつけて下さいね」 という院長先生のコトバをチラッと思い出しながら定食をパクつく。

みなさまも食生活には十分注意してお過ごしください。


きょう(6月18日)は午前中、Nと父とラッキーとで伊丹のTどうぶつ病院へ。
ハスキー、ダルメシアン、ジャックラッセルテリアなどのあと診察室へ入る。
たこ八郎 と 矢沢永吉 を足して2で割ったような院長先生だった(Nは 井筒監督似だと言う)
右目の白濁は、角膜に入ったキズが原因ではないかとの事。
再び点眼薬と飲み薬をもらって帰る。
その後、きのうの疲れもあってか1日の大半をグーグー寝て過ごす。

名人戦第6局は羽生さんの勝ち。
羽生永世名人の誕生だ。

おわり
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1029      安倍晴明神社と西川先生

2008-06-15 19:51:06 | Weblog
※ ほとんど名前しか知らなかった安倍晴明。
  こんな神通力があったらいいな~。
  クリック♪


きのう(6月14日)
午後の将棋教室のあいだ、何をして過ごそうと思いつつ家を出る。
ベガホールでは今、ベガ音楽コンクール の真っ最中なので
「たまにはマジメに」と思いつつホールへ入るが、ちょうど休憩時間のようだった。
開始まで4,50分待たなければいけないので、アキラメて外へ出る。

(どこへ行こうかなぁ・・・・・・・あ、そうだ。 このあいだ聞いていた吹田の古い商店街へ行ってみよう♪)

JR宝塚駅に着き路線図を確認する。
(フムフム・・・米原行きの電車に乗ればいいんだな)
慎重に確認してから向かい側のホームへ移動。
乗りたい列車がちょうど停まっていた。
真新しいパープルのシートに広い窓。
JRに乗ると、いかにも「旅」という感じがする。  ワクワク♪

列車が走り出して間もなく、窓から我が家の玄関先がチラッと見える。
(ああ・・・あの中にNや源さんやトビオ達がいるんだなぁ)と思うと、ほんの少しホームシックな気分に
が、すぐに気を取り直して旅気分に浸る。

「尼崎」 「高槻」 と過ぎ、(もうそろそろかな?)と思っていると、「次は京都まで停まりません」のアナウンス。

?????

仕方がないので急遽予定変更。
よく考えてみれば久しぶりの京都見物も悪くはない

JR京都駅に到着。
阪急河原町しか利用したことのない私は若干ウロウロ。
古都京都のイメージとは恐ろしくかけ離れた印象の、巨大な宇宙ステーション状の駅は外人さんでいっぱい。
夏の京都は地獄だが、きょうは涼風が吹き渡り、旅人は皆おだやかな表情だ。

駅を出ると市バス乗り場がいくつも並び、系由する寺社名がそれぞれ大きく書かれている
ちょうど1番近くのバス停が‘金閣寺行き‘だったので、久しぶりに行ってみようかと考えたが、着くまでに30くらいの停留所があるのを見てあきらめる。
時刻はすでに2時近く、6時までには帰宅しなければならないのだ。

もう少し行くと ‘上賀茂神社行き’ のバス停があった。
路線図を見ると、途中に‘晴明神社’というのがある。
(安倍晴明はよく知らないけど、上賀茂神社が遠すぎるようならここで降りてもいいか)
バスもすぐに来たので、小銭(220円)があるかどうか確認してから乗る。
車内での両替は超ニガテなのだ

バスは思ったよりも空いていて快適。
西本願寺、二条城と通り過ぎる。

(ああ、これは西川先生のマンションがある道だなぁ・・・・)

西川先生 とは、恐らくNがこの世で1番尊敬し、信頼を寄せている人物である。
結婚が決まって真っ先に連れて行かれたのが、この西川先生のお宅だった。
「土門拳の弟子」と聞いただけで震え上がり、オドオドビクビクしながらついていった。
初めて見る西川先生(当時70ちょっと過ぎだったと思う)は、見るからに眼光するどい学者タイプで、ハッキリ言って怖かった
「私みたいに長年写真をやってるとね、どんなに隠しているつもりでも、心の中の中まで見えるんですよ」
鷹のような目で真正面からジッと見据えられると、もう黙ってうつむくしかないのだった。
その後なんどもお会いするうち、本当はそんなにコワイ先生ではない、むしろ誰よりも正直で温かな心を持っていらっしゃるという事も分かってきたのだが、それでも私はやっぱり毎回緊張していた。
おだやかな中にも、「凛とした厳しさ」「背筋をピンと伸ばした生き方」というようなものが常に息づいている。
それでも、私みたいなイイカゲンでヘナチョコダメ人間に対しても、まじめに温かく接して下さる事が何よりありがたかった。
披露宴で、「純情をヘドロで包んだような男」 とNを評したスピーチは生涯忘れられない強烈な思い出となっている。


そんなことを考えているうち、バスはいつしか安倍晴明神社のある‘一条戻り橋バス停’に到着。
神社はすぐに見つかったが、思っていたよりもずっと小さな神社だった。
入り口の鳥居を見上げると、星のマークが描かれている。
いかにも‘陰陽師’という雰囲気だが、別にコワイ事はない。
むしろ女の子同士や若いカップルが多く、明るく平和な雰囲気だ。
本堂脇の‘厄除け桃’などを触る。
境内を出てすぐの道沿いに ‘オリジナル陰陽師グッズの店’ とハデなノボリを立てた、いかにもといった店を発見。
(せっかく来たのだから何か記念に・・)と思いながら立ち寄るが、どんなに努力しても買いたいと思うグッズは見つけられなかった。

時刻は3時を過ぎている。
もうボツボツ引き上げる時刻だ。
晴明神社を出て次のバス停まで歩くことにした。

ところが、歩き始めてすぐ、例の西川先生のマンション前に出る。

(あれー!! 晴明神社のこんな近くだったんだ・・・・)

ここ数年ご無沙汰している西川先生のマンションを見上げるうち、ふと、 (このまま素通りは出来ない) という気持ちが込み上げてきた。
でも、きょうの私と言えば、素顔にジーパン(まあこれはいつもの事だけど)
靴下は破れ、おまけに生理だ。
(やっぱり無謀だよね。 1人で西川先生のとこなんて・・・) と思い直して通り過ぎる。

が、やっぱり気になって仕方がない。

(今行かなかったら今度はいつ来る?)


クルリと振り向き、今来た道を戻る。

(誰も居ないかも知れないな・・・でも、居ないほうがいいかな・・・・もしいらしても玄関先だけで失礼という事で。 あ、でもいくら突然といっても手ブラじゃまずいな。 何かちょっとしたお菓子でも)
と、その辺をキョロキョロ歩くが、漬物やさんとお布団やさんぐらいしか見当たらない。
どうしようとアセっていると、安売りの八百屋さんがあった。
奥のほうに880円のメロンがあったのでそれを貰う。
若いお兄ちゃんが 「まいどあり~」 と言いながらビニール袋にポンと放りこんでくれた。
それだけでは余りにも失礼と思い、となりの、これまた鄙びたパン屋さんへ入る。
予想どおり(?)あまりオイシそうなパンは無く、むりやりクロワッサンと紅茶パンとアップルパイと豆乳クッキーというのを買う。
メロンの入ったのと同じビニール袋で渡された。

マンションの入り口で西川先生の名札と部屋番号を確認。
(誰も出ませんように・・・)と心の中で祈りつつボタンを押す。
すると数秒後
「ハイ」 と西川先生本人の声。


「あ、あの・・・・・モリです。 宝塚の森です」

「突然うかがってスミマセン」


頭の中は真っ白だったと思う。


一瞬間があって

「・・・スグ開けます」 とキッパリした口調で返事があり、同時にオートロックの扉が開いた。


玄関先ではすでに西川先生の奥様(6月で90歳になられたとの事)が待っていらして下さった。
私1人だったので、最初は誰だか判らなかったようだ。
ムリもない。
行くときは常にNとセットだったし、5,6年ぶりに、しかもスッピンでGパンに運動靴。
スーパーのビニール袋を提げ、緊張で顔をこわばらした女が1人で立っているのだ。
改めて名乗ると、「ああ・・・」 と深く頷き、「どうぞ」 「どうぞ」 と部屋の中へ通された。

なつかしいリビングへ入ると、テレビがついていて、阪神の野球中継のようだった。
パジャマ姿の西川先生がクルリとこちらを振り返り、柔和な笑顔を見せてくださる。
久しぶりで見る西川先生の顔は、驚くほど白く小さかった。

「ずいぶん長いあいだご無沙汰しておりました」

短いアイサツのあと、きょうここへ来るに至った理由、安倍晴明神社のことなどを話す。
奥様は奥のキッチンでコーヒーを淹れて下さる。
ここへ来ると、いつも30分以上かけて美味しいコーヒーを淹れて下さるのが習わしなのだ。
その間、私はずっと西川先生のそばでオシャベリ。
相当緊張していたのだろう。
異常にテンションが上がっているのが自分でもよくわかる。
いつも出さないようなヘンテコリンな声が頭のテッペンから出る。
キンキンと、自分でもかなりウルサイ。
でも止まらない・・・・・。

そのうちお嬢さんのKさんも帰っていらして全員が揃う。
少し呼吸がしんどそうな西川先生だったが、源さんの話題になると興味シンシンのようだった。

「ハト飼ってるの?」
「はい」
「それはカゴの中に入れてるんでしょ?」
「いえ。 カゴの中で過ごすのはエサを食べる時ぐらいで・・・ほとんど部屋の中で放し飼いです」
「ハトなんでしょ? 普通の」
「ええ。 でもブハラトランペッターっていう外国産の観賞用バトで、羽が多くて黒っぽくて、前髪で目もクチバシも隠れていて、ハトと言うよりもカラスみたいな鳥なんです」
あと、オスと思って買ったのが、ある日とつぜん卵を産んで初めてメスと判明したこと。
それでも名前は変えずに「源さん」と呼び続けていること。
1日中Nにベッタリで、将棋盤の上、トイレやお風呂場までついて来ること。
私が呼びかけるとキッと睨んで激しく攻撃してくる事などを話すと、信じられないといった感じで、それでもとてもオモシロがって聞いてくださった。

ほんのちょっと玄関先でお会いできればと思って伺ったのに、すでに1時間以上が過ぎていた。

「近いうち必ず主人とうかがいますから」 と何度も約束して西川邸をあとにする。
Kさんが隣りの部屋(別室で書庫のようになっている)へ案内してくださり、去年の暮れからつい最近まで、西川先生も奥様も入院続きでかなり大変だったことを伝えられる。
そのあとバス停まで送ってくださりお別れをする。

ひとりでバスに乗り込んで間もなく、メタボ体型なアジア人(香港人っぽい)の4人連れが乗ってきた。
流暢な英語で楽しそうにシャベリまくっている。
大した荷物も持っていないので、このまま京都市内の宿にでも帰るところなのだろうか。
なんだかフワ~ッとした気持ちで見ていた。

京都駅へ着くともう7時近かった。
ケータイを持ってきていなかったので、ホームの売店横の公衆電話を使う。
「あ、モシモシ、私」
「うん。 どうしたん? どこにおるん?」
「あのね、今まだ京都なんだけどね」
「え~~?! 京都??」
「うん。 また後から電話するから。 じゃーね」

帰りは高槻と大阪で乗り換える。
いつもなら疲れきってグウグウ眠り込むところだが、きょうは神経が高ぶっているせいかちっとも眠くならない。
清荒神まで一睡もせずに到着。
駅からTELして駐車場で落ち合い、そのまま太鼓亭へ行く。

カレーうどんを注文したあと西川邸へ行ったことを告げると、ものすごくビックリしていたが、その後ニコニコしていた。
「近いうちにゼッタイ行こうね」 と言うと、まじめな表情でうなづいていた。


おわり
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1028

2008-06-15 01:00:35 | Weblog
とりあえず明日の予想を1行。


東京11R エプソムカップ

⑧ファストロックから総流し



中京11R CBC賞

①タニノマティーニ
⑪ワイルドシャウト
⑫トウショウカレッジ
⑭キョウワロアリング


この4頭をどう買うか、まだ思案中です。


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1027      カーペット来る

2008-06-13 22:14:33 | Weblog
※ きょうの夕食。
  ○ーミヤンで食べた‘ザージャー麺’
  ジャージャー麺の誤植ではありません。
  クリック♪


お昼前、注文していたカーペットが届く。
敷き詰めた直後からNの大掃除が始まる!
片付けニガテな私は見ているだけでフラフラするのでパス。
ヒマなのでカラバラツイスター をやっていると、「なんか間違ってない?」 と背後からNの声。
振り向くと、床に這いつくばってぞうきんがけをしているNがいて吹きだしてしまった。
これじゃまるでお金持ちの奥様と召使いの図だ。
そのあとも全然手伝わないまま昼寝をしてしまった(ものすごいバチが当たりそう)

昼ねから起きたあとも古いアニメのユーチューブを見たり寺浦温泉の情報を探したり、グズグズダラダラと過ごす。
Nはその間もずっとセッセセッセと働いていた(大変感謝しております。お疲れ様でした)

夜は久しぶりで○ーミヤンへ。
そのあと‘ひごペット’で源さんの砂、トビクロの夏用の敷物を購入。
下の爬虫類コーナーへ行くと丁度エサやりタイムだった。
アゴヒゲトカゲやカメレオンたちが生きたコオロギをパクリ、ペロリと飲み込む。

そのあとHIROへ。
大声夫婦はきょうも大声。
奥さんは明日11時半から香枦園でお食事会らしい(聞きたくなくても全部聞こえてくるのだ)
母へのオミヤゲに 大黒 を買って帰宅。

久しぶりでNと実家へ行くと、ラッキー(里子に出した柴犬)のことで父と母がケンカをしてイヤだった。
短い人生なのだから、もう少し気持ちよく過ごして欲しい・・・・・


久しぶりのルンルン玉手箱です
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1026      あぶない発表会

2008-06-12 23:33:47 | Weblog
※ 2人で詰め将棋制作。
  クリック♪


朝、相変わらずダルイ。
Nの咳も変わりなく、空気までうっとおしく重たい。
明日リビングのカーペットが届くので、ふだんゴチャゴチャな部屋が10倍ぐらいゴッチャゴチャ。
ほとんど引っ越し間際状態だ。
食事時はテーブルの上をかき分け、かろうじて食器を置くスペースを確保。

昼食はNの体調を考え、キャベツ、じゃがいも、タマネギのポタージュを作る(本当は自分が食べたいのもあるが)

なのに、テーブルに並べる前から
「全然食欲がない」
「腹ポンポン」
あげくの果ては 「昼飯、まだ早いやろ~?」

(えっ?) と時計を振り返ると12時10分 (我が家は大抵11時半頃から昼ごはんの事が多い)


「いいかげんにしてよ! 12時過ぎてんのにどこが早いのよ!!」

「え? もうそんな時間?(とぼけた顔)」

「さっきから黙って聞いてりゃさー。 何よ! 腹へってないとか食べたくないとか。 センセーのこと思って一生けんめいポタージュだって作ってんのに・・・見る前から食べられん食べられんって」

「だってあんまり食べられへんと思って・・・」

「ならテーブルに出たのを見てから残すなり食べるなりしたらいいじゃないっ!! 見る前から 「いらん」 「入らん」 じゃ作るほうもガッカリだよっ!!!」


やっと謝るN(しかもほんのチョットだけ)


書きながらまた腹が立ってきた。
食べ物のことで怒らすとちょっとコワイぞ


カーペットもソファーもないので、フローリングにゴザを敷いて寝る。

「なんか、韓国の旅館に泊まってるみたいやなあ」
「オンドル部屋?」
「そうそう」

オンドル部屋

2時ごろ、消防車のサイレンの音で眼が覚める。
かなりの台数が走っているようなので外へ出るが、どこかは判らなかった。

本日のレッスン。
弾けない子が続出。
正直言って「ドナイシヨ~」の心境だ。
もしかすると今回、‘史上最高に低レヴェルの発表会’となるかも知れない。


「ヘボ将棋 王より飛車を可愛がり」 でなく
「ヘボ教師 生徒より馬を可愛がり」 になってしまった。


7月6日の本番までしばらくは、馬よりピアノを優先しよう


Kちゃんのレッスンまでの間にHIROへ。
新人の子(無骨な男の子)がオーダーを取りに来たときは、申し訳ないが、あとちょっとで吹きだすところだった。
あと、大声夫婦がカウンターで馬鹿笑いをしていた。

Kちゃん、『愛の夢』 がんばって7合目まで仕上げる。
連弾はまだメチャクチャ・・・・・


おわり
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1025      Nと源さん、病院へ。

2008-06-12 00:53:49 | Weblog
昨夜は、借りていたビデオ スーパーサイズミー を見る。
15分もしないうちに横からNが
「なにこれ?」「もう消そうよ」 とウルサイ。
でもせっかく借りたのだからと根性で観るが、後半ついにギブアップ
でも、これを観て「あ~。 久しぶりにマクド行きたいっ」と思う私はちょっとヘンかな?(たまに食べるとオイシイと思うのだが)

朝起きるとNの鼻が赤い。
「鼻、まっ赤だよ」 と言うと、「ウン・・・」 と頷きながらビーンと鼻をかんでいる。
おまけに咳も出て声もヘンだ。
結局、山崎医院へ行ってクスリをもらって帰ってきた。


昼はキャベツポタージュを作る。
これはもう一つだった。
私も風邪気味だったのでNのクスリを飲んで寝る。

昼ねから起きると、源さんの足元から血が出ていた。
ヨチヨチ歩くたびにカーペットが血で染まる。
以前に調べていた動物病院に電話をかけ、時間外だが診てもらえることになった。
私はレッスンがあるのでNひとりで行く。

レッスン後、部屋に戻ると源さんがサークルにいた。
いつもに比べると大人しい。
病院での詳細は こちら をご参照ください。

夜はHIROへ行かず、内田吐夢監督の『飢餓海峡』を観る。
水上勉らしい、暗く重い作品だった。
役柄上なので仕方ないが、高倉健がイヤだった


クシャミ、鼻水、咳のひどいNは早めに布団へ。
私もきょうは早く寝よう。
源さんもお休み。


おわり
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1024     便利屋さん

2008-06-10 21:54:36 | Weblog
※ HIROのテラス席にて。
  現在のNにピッタリの広告。
  クリック♪


朝起きぬけから、Nが回覧板を回しに行け行けとウルサイ。
きのう組長さんから預かったばかりなので、そんなに急がなくても大丈夫だと思うのに
朝ごはんを食べている最中も早く持ってけ持ってけとシツコイ。
あまりにウルサイので、食べ終わってすぐヨロヨロと重い腰をあげる。

(あ~あ、メンドクサイなぁ・・・・・・・・

順番に巡ってくる役だから仕方ないが、元々こういう世話役みたいな事はニガテ中のニガテなのだ。

「思ったことをすぐ実行に移さない(自分の興味のある事だけは別)」
「物事を自分のいいようにしか解釈しない(例えば、「これ持ってかないと○○さん困るだろうな」でなく、「これ持ってかなくても○○さん別に困らないだろうな」という具合)
「メンドクサイ事は全て後回し」

小さい頃からずっとそうだ。
自分でもいけないと思いつつ、どうしても治らない。
親からは「病気だ」と言われ続け、学校の先生からは「責任感がない」と言われ続け、現在ではNに多大なメイワクをかけつつ日々を送っている。
Nから言わせると「持続力、継続力に欠けている」のだそうだ。
大成しない人間の、1番の必須条件のような気がする。

昼はニンジンのポタージュ。
これは上手くできた

12時半から予約していた便利やさんが到着。
かぎ裂きだらけのソファー、古い敷き布団、錆びた自転車、こわれたラジカセなどを引き取ってもらう。
その後、発表会のプログラムの校正の件でバタバタする(数日前からFXの調子が悪いのだ)

回覧板、便利やさん、プログラム校正と
私にとっては朝からかなり重労働(?)でグッタリと疲れる。
ソファーが無くなってスッキリしたリビングの床に転がり、いつの間にか眠ってしまった。


夜はダイエーでリビングの敷物を買い、そのあと地下の食料品売り場へ。
久しぶりで馬路村(徳島)のポン酢‘ゆずの村’を買うが、なぜかレジを通らない。
係りの人がポン酢売り場まで調べに行くが、これが待てど暮らせど戻って来ず。
レジ係りの人、列に並ぶ人々、みんながイライラオーラ全開だ。
私もどんな顔をしていいのか分からず、ただオロオロと待つばかり
そのうちやっと係りの女性がポン酢片手に戻ってきた。
「お客さまスミマセン。 この‘ゆずの村’は旧ラベルの製品みたいで、今はこっちの‘ゆず畑’に変わっておりまして・・・それでアチコチ電話で問い合わせて遅くなったのですが・・・今どうしてもコチラ(ゆずの村)の値段が分かりませんので、もうちょっとお時間を欲しいのですが・・・」
「あ、いえ! そんならその‘ゆず畑’で結構ですから」
「え? でもそれでは申しわけないので、もう少しお待ち頂ければ・・・」
「いえいえ! 本当にコレでいいです。 おんなじ馬路村だし、全っ然構いませんから」
私には珍しくキッパリと言い切った。

いやぁ~。
それにしてもトンだ目に遭ったなぁ。
「馬」というキーワードが悪かったのだろうか・・・・・

そのあとHIROへ。
今夜もまたトーストを食べてしまった。
そろそろ控えないとさすがにヤバイ


おわり
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1023      6月の ‘ぬくもりの郷’

2008-06-09 23:10:13 | Weblog
※ ぬくもりの郷から帰宅後、Nのそばでくつろぐトビオと源さん。
  源さん、どこにいるか分かるかな?
  クリック♪


朝から体が重くてダルイ。
Nも同じ症状でウンザリした表情だ。
お昼ごはん(豆腐ハンバーグ、オニオンサラダ)のあと、温泉へ行くことになった。

176Rから、篠山の‘今田(こんだ)温泉ぬくもりの郷’を目指す。
途中から雨が降ったり止んだり、文字どおり梅雨真っ只中といった天気だ。
道路沿いの田んぼが青々とぬれて光っている。

ぬくもりの郷へ到着。
「きょうはちょっと長く入るで」
「うん。 じゃ~ね」

体を洗ったあとは露天風呂へ直行。
時間帯のせいか(4時頃だったと思う)利用客はかなり少ない。
浴槽に飛び込んで何気なく後ろを振り向くと、裸の下半身に小さなタオルを乗せ、長イスで熟睡しているオジサンが見えた。


ああ・・・・ここ混浴だったっけ


ノンビリ屋の私は何の違和感も持たずクルリと背を向けた。


が、やっぱりなんとなく気になってもう1度振り返ってよ~く見てみると、どうやらそれは「オジサン」ではなく「オバサン」のようにも見える。
でも、どちらかと言えばやっぱり「オジサン」だろう。
風が吹いてタオルが飛んでくれれば確認できたのだろうが・・・その時はあいにく(運よく?)無風状態。
結局、男か女かちゃんと確認できないまま露天をあとにする。

そのあとは1番のお気に入り、‘源泉掛け流し・循環なし・加温なし・30℃’の岩風呂へ延々と浸かる。
ちょっと寒いけれど、これならいくら浸かったってノボせないから安心だ。
おしまいに、すぐ隣りの加温式岩風呂(38度)で温まって出る。

着替えて頭を乾かしてロビーへ出るとNがマッサージ器に座っていた。
直後、「ああっ! ダメですよ、お客さん。 困ります」と声がして振り向くと、裸にバスタオルを巻いたオジサンが受付の前を横切ろうとしていた。
「ここはダメですよ!」
受付の女性があわててカウンターから飛び出す。
何やらボソリと呟くオジサンに、「ダメです! ダメなんですっ!!」と言いつつ、裸の背中を押して男湯のノレンに戻していた。

(今思ったが、まさかこのオジサン・・・露天で見かけたのと同人物じゃないだろうな


去年はNがこのロビーで全裸の女性を目撃しているし・・・・・何か因縁でもあるのだろうか。
2度あることは3度あるというし、ちょっと気をつけよう。


小腹が空いたので、来る途中にチラリと見えたお蕎麦屋さんへ寄る。
ゆる里というお店で、ご夫婦でされている新しいお店のようだった。
かやくご飯とザル蕎麦の定食を頼むが、お蕎麦がちょっと硬過ぎるように感じた。
「そば切り」 「十割そば」 と謳っているので、まあこういうものなのかなぁ。

そばの世界は深い

途中TSUTAYAに寄って‘West Side Story’のDVDを探すが影も形もなし。
しばらく来ないあいだに名画コーナーが無くなって、代わりに韓流コーナーがやたらと充実している。

仕方がないので 『かもめ食堂』と『スーパーサイズ・ミー』
Nは『飢餓海峡』を借りる。
本コーナーで 「麗人」 を買って帰宅。


疲れは取れない・・・・・


注) ぬくもりの郷の温泉は決して混浴ではありません(ご注意ください)



おわり
コメント (2)
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