修行僧が行く

OCNブログから引っ越してきました。日々の彷徨の記録を綴ります。

吉和冠山・寂地山の花々(その2)

2018-06-16 04:18:37 | 山歩き

   トケンランを訪ねての吉和冠山・寂地山々行で出逢った花々の第2回レポートです。今回の主役はショウキランとイチヤクソウです。どちらも予期していなかった花でしたので、その出逢いの瞬間は劇的で感動深いものでした。〔6月13日(水)〕

↓ 西冠山と寂地山の間の鞍部には深く広い森が広がります。気付かぬ間に広島県を離れて山口・島根県境を歩いていました。

↓ これはアマドコロ(キジカクシ科アマドコロ属)でしょうか。

↓ 足元の草叢からちょっと覗いたピンク色が気になって草を掻き分けてみるとショウキラン(ラン科ショウキラン属)が現れました。久々の感動的なショウキランとの出逢いでした。

 ↓ 美しいピンク色でいるのは1週間程とのことなので良い頃合いに出逢えたようです。葉緑体がなく菌類に寄生する腐生植物で光合成をせず菌根を形成して栄養を得ているとのことです。

 ↓ ちょっと離れた小さな株です。ショウキランとは烏帽子をかぶった鍾馗さんの姿に見立てての名前とのことですが・・・・!? 鍾馗さんに見えますか!?

 ↓ まだ幼いショウキランです。まだ鍾馗さんの顔を形成しておらず、子猿の集合体のように見えました。

 ↓ 花々を探しながらの山行で松ノ木峠から6時間もかかって寂地山(1337m)の山頂に到達しました。寂地山は山口県の最高峰です。

 ↓ 下山途中で出逢った満開のタンナサワフタギ(ハイノキ科ハイノキ属)です。山頂部ではまだ蕾の状態でした。

 ↓ 標高950m程度の尾根筋で下山時に出逢ったササユリ(ユリ科ユリ属)です。上りに通過した時には咲いていなかったようなので、日中に開花した株のようです。

 ↓ ササユリとあまり離れていない尾根筋に咲いていたイチヤクソウ(ツツジ科イチヤクソウ属)です。上りには気付かず、下山時に気付きました。

↓ こうした咲き方を総状花序というようです。7個の花を付けていました。湾曲した雌しべがいつもながらに印象的です。

 ↓ 背後から見た花です。花茎の先に5個の萼片を区切るようにはっきりとした緑色の披針形の鱗片葉が付いています。

 ↓ 午後遅い杉の植生林には西に傾いた木漏れ日が射していました。

コメント
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