修行僧が行く

OCNブログから引っ越してきました。日々の彷徨の記録を綴ります。

雪融け進む皿ヶ嶺を周回する

2015-02-24 21:43:39 | 山歩き
2月24日(火)

 久し振りに皿ヶ嶺を歩いた。昨年11月にちょっと遅めの紅葉を訪ねて以降、約3か月間皿ケ嶺を訪ねる機会がなかった。所用で四国へ渡ったこの日、午後の時間を空けて訪ねてみた。今冬最初で最後の雪の皿ケ嶺を歩く積りであったが、驚いたことに登山口となる風穴まで車で上がることが出来、更にその辺りはもうすっかり雪が融けてしまっていた。下山して来る登山者にお聞きしてみると、この先の登山道に雪は若干残るものの、十字峠付近を除いてアイゼンなど不要とのことであった。正面登山道で先ず竜神平に上がり、更に山頂に登ってから引地山分れを経て風穴に下ったが、山中の雪は殆ど融けてもう雪山といった風情はなくなっていた。ザックに入れていたアイゼンの出番もなかった。残念ながら、今シーズンも雪の皿ケ嶺に対峙することは叶わなかったようである。

登山口から直ぐに急斜面にジグザグを切る登山道、その辺りの雪は殆ど融けて消えていた。


皿ケ嶺の北面を巻いて竜神平へ向かう登山道だけが、白い帯となって続いていた。


竜神平に建つ竜神小屋。竜神平には殆ど雪が残っていなかった。


皿ケ嶺山頂直下のツインのブナの樹。この辺りの林床にももう笹が頭を現していた。


山頂直下のブナ林の樹間に見えた石鎚山の山塊。こんな雪の景観を見ると、やはり石鎚山に行ってみたくなる。


日当たりの良い皿ケ嶺山頂にはもう雪はなかった。


十字峠の周辺は融けた雪が凍結してアイズバーン状態となっていた。歩くのに最も注意を要した所であった。


稜線部のブナの古木。青空の下、春が待ち遠しい。


風穴へと下る北斜面の登山道。ここの凍結した坂道も要注意であった。


風穴の周囲の雪も殆ど融けていた。もう間もなく小さな花々が姿を現わすであろう。


この日の軌跡です。
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鷹ノ巣山から尾崎沼へ

2015-02-21 22:55:01 | 山歩き
2月21日(土)

 積雪130センチメートル余の旧芸北町八幡から林道を辿って4年半ぶりに鷹ノ巣山に登り、帰路は広島・島根県境尾根を辿ってから尾崎沼に下り、車を置いた八幡に戻る周回コースを歩いてきました。トレースは一切なく、誰ひとりとも会わない静かな山行でした。距離的には短いコースながらも、小さなな冒険がいくつかあって、結構時間を要してしまいました。県境尾根から尾崎沼への下りは、長い間温めていたルートだったので、やっと踏破するすることが出来て大変に満足しています。

山行のスタートは明元寺前から。


あさぎ荘前で町道から林道に入り、山へと分け入りました。


林道を県境尾根まで行く予定でしたが、途中から新しい林道に入り込んでしまいました。直ぐにそれに気付いたものの、間違った道を楽しもうとちょっとした冒険心を起こして山深く入ってしまいました。


長い冒険は林道が行き止まりとなって終り、本来の林道に戻って出発地点から2時間半ほどの時間が掛って県境広場に出ることが出来ました。


鷹ノ巣山〃頂は県境広場から至近の距離、山頂に立ち寄ってランチタイムとしました。


鷹ノ巣山から見た臥龍山。その他にも、西中国山地の名立たる峰々を望むことが出来ました。


鷹ノ巣山を後にして県境尾根に入りました。左側が広島県側の桧の植林地、右が島根県側の自然林。


県境尾根から見下ろした尾崎沼。池面は真っ白な雪で覆われていました。


尾崎沼を目指して、尾根筋を下り行きました。臥龍山や尾崎沼が樹間に覗いています。


尾崎沼の土手に立つと純白の池面が広がっていました。池というより、大雪原といった光景でした。


臥龍山を望める八幡の集落に戻りました。


この日の軌跡です


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春遠からじ・・・・

2015-02-19 11:34:41 | 風物詩
2月18日(水)

 低気圧が通過した後の安定しない天気が続いていますが、束の間の晴れ間に近所に散策に出てみると、毎年ちょっと早めに花を付ける紅梅がもうすっかりピンクの花を開いておりました。暖かい気温と相俟って春がすぐそこまできていることを感じさせてくれました。これから暫くの間の散策は、いつもどこかに春の兆しがないかと探しながらのものになることは間違いありません。

青空の下、紅梅が咲き揃い始めていました。


このピンクの花は、やはりひと足早く春の訪れを感じさせてくれますね。


ちょっと離れた丘の上は小雨が降っているようで、早春を感じさせる虹が懸っていました。


真冬から咲いていたロウバイの花はもう最終盤を迎えているようです。
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臥龍山北面スノーハイク

2015-02-15 21:49:24 | 山歩き
2月15日(日)

 久し振りに山に登るという友人を誘ってチャコと共に臥龍山を歩いてきました。千町原からウマゴヤ谷ルートで臥龍山々頂へ登り、山頂で昼食を摂ってから西峰へ脚を延ばして、そこから北面に下る尾根筋の雪原をブナやミズナラの巨木などを観察しながらのんびりゆっくりと千町原まで下りました。随分と暖かい一日で、寒さや冷たさを感じることもなく、思い通りのコース採りも出来て、楽しい山行となりました。

上りのウマゴヤ谷ルートには高速道路のようなトレースが付いており、山頂まで何と壺足で登ることが出来ました。


菅原林道の終点部の直下辺りには、いつもながらに見事なブナ林が拡がっています。


大人の背丈を超える高さのある臥龍山々頂の大岩は殆ど雪に埋もれていました。今年の雪の多さを実感出来る光景でした。


晴れ上がった山頂部の樹林です。実に広々として美しい景観でした。


昼食後に展望岩のある西峰まで脚を延ばしてみました。春霞なのでしょうか、折角の眺望は随分と靄っていて殆ど見えませんでしたが、山頂部で選手宣誓をしている人影(?)を見掛けました。


西峰から進行方向を北に変えて、広々としたこの斜面を千町原に向けて下ってみることとしました。どこでも好きな処を歩けそうです。


ブナ林が拡がる北斜面を気持ち良く下って行きました。


「3重連のブナ」と名付けたブナの巨木群に出逢いました。


冬の斜光がブナ林に射し込みゼブラ模様を織りなします。


誰も踏んでいない菅原林道に出合いました。


菅原林道を直ぐに離れて、今度はミズナラの樹の多い北斜面の尾根筋を下って行きました。


樹々を観察したり、写真を撮ったりしながらのんびりと下って行きます。


千町原に無事に下って、周回してきた臥龍山を振り返りました。


この日の軌跡です。
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雪崩講習会に参加

2015-02-09 19:09:19 | 山歩き
2月7日(土)~8日(日)

 バックカントリーでの打ち続く雪山事故や、冬山装備の進化に伴う雪山ハイクの一般化などから雪崩に対する社会的な関心は高まっているものの、その実態を知ることはなかなか出来ることではありません。そんな中で、この度雪崩講習会を受講する機会に恵まれて、2日間に亘って実技、実践を主とする講習会を受けて雪や雪崩について考え、対処する術の一端に触れることが出来ました。深入山で一泊二日で開催された講習会では、積雪断層の観察、弱層テスト、雪崩ビーコンを使った救助捜索、プローブ捜索など本やテレビなどで知識だけはあるものの実際には経験したことのなかったことを、体系的に指導を受けながら経験することが出来ました。大変に厳しい講習会でしたが、将に刮目の時間、意義深い2日間でした。

二週続きの深入山でしたが、今回は頂上は目指さず麓の雪原での実地講習でした。


麓の緩斜面で積雪断面を掘り出し、雪の状態(雪質)を観察します。


雪の層、層ごとの雪質、深さごとの温度の変化、層ごとの雪の密度などを観察、記録していきます。


積雪層の安定性を評価するため雪のブロックを切り出し、それに刺激を加えチェックします。弱層テストと呼ばれ、幾通りもの方法があります。写真はそのうちのシャベルコンプレッションテストと呼ばれもので、30㎝四方の四角柱の頭に当てたシャベルのブレードを手で叩き四角柱の前面や側面が潰れたり、崩れたりした迄の回数によりその安定性(危険性)を判断します。


雪崩ビーコンでの捜索シーンです。埋没しているーコンを捜索ビーコンを使って捜索しています。


プローブ捜索のシーンです。フォーマルプロービングと呼ばれる方法で、横並んだメンバーで40cm角の間隔でプローブを刺しながら捜索していきます。


雪崩で埋没した仲間の救出を目的としたコンパニオンレスキュー訓練のシーンです。ビーコンで見付けた埋没場所で埋没した仲間を掘り出しています。


埋没体験のシーンです。埋没体験希望者を全身埋没させているところです。(決してこれを真似てやってはいけません。)

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