修行僧が行く

OCNブログから引っ越してきました。日々の彷徨の記録を綴ります。

ヒメフタバランとの出会い

2019-04-30 06:40:28 | 散歩道

  備北の深い森にヒメフタバラン(姫二葉蘭)を訪ねました。ラン科フタバラン属の背丈10~15センチメートルほどの細くて小さな花でした。私にとっては初見の花でした。〔4月17日(水)〕

↓ 深い森の樹下に自生したヒメフタバランです。茎の中ほどに2枚の葉を付けた淡紅褐色の小さな花でした。


↓ 細くて小さな花ですので良く目を凝らさないと視認し辛い花でした。小さいながらも2枚の葉が目印になりました。

↓ 大きく2裂して逆Y字になって下に垂れている唇弁が特徴的な花です。

 ↓ 茎に淡紅褐色の花をまばらに付けています。

 ↓ 総状花序に付く花は2~6個とのことです。この写真の個体は5~6個の花を付けているようです!


↓ ヒメフタバランは国内では宮城・山形県以南の本州、四国、九州、琉球列島に分布するそうです。

 ↓ 林床の一画に足の置き場がないほどに密集して咲いていました。一本も傷めないで観察することはとても出来そうにありませんでした。

 ↓ ヒメフタバランは暖地の常緑樹林のやや湿った林床に生育すると聞きましたが、将にこの森はその条件にピッタリのところでした。


オンツツジ咲く丘を訪ねる

2019-04-29 05:29:12 | 散歩道

  愛媛県東温市の鶴羽神社の裏山のオンツツジ(ツツジ科ツツジ属)が咲き始めていたので訪ねました。人間の背より高い大振りな樹に咲く深紅のツツジで、所謂「襲速紀(そはやき)要素」の植物の一つで日本では紀伊半島、四国、九州に分布していると言われています。かつては春ともなればこの辺りの山野に咲き誇っていましたが、庭木用などに持ち去られて今では自生しているものを見掛けることは殆どありません。神社関係者の方々が築山のような小山に移植してその保護を図っていると聞いています。〔4月15日(月))

↓ オンツツジが小丘を深紅に染めて咲き始めていました。


↓ 神社裏の丘のような小山の山頂部をオンツツジが占めて咲く景観はなかなかのものです。晴れたこの日は青空によく映えていました。

 ↓ オンツツジの深紅に紫のコバノミツバツツジ、それに枯れ枝の間に芽生えた若葉の黄緑と、春の山は多彩でした。


↓ オンツツジを主体にした春の山肌は幾種の色合いに満ちているのでしょうか!?眺めるほどに心地よい春景色でした。


↓ 踏み跡を探してオンツツジの花園に侵入してみることとしました。深紅の花に急接近して行きました!

↓ 下生えの羊歯の中に身を擡げて咲き誇るオンツツジです。オスのように雄々しく咲くことから命名されたようです。ちょっと散文的な名前と感じます。

 ↓ 背の高い樹の先っぽまで花が付いて咲き誇る姿はやはり豪快です!


↓ 五裂した大きな花弁が咲き誇っていました!

 ↓ 隣の杉林の緑、上空の青とよく調和した深紅の花園でした。

 ↓ まだこれから咲き始める蕾の樹もありました。春の歩みが速まって行きます!

↓ 小山の麓は丁寧に手入された柿畑でした。小山の頂部分の深紅のベルトは季節の進行に伴ってまだこれから深まって行きます。

 

 


腰折山麓のエヒメアヤメ・イヨスミレ自生地を訪ねる

2019-04-28 08:07:58 | 散歩道

 愛媛に滞在中に一度行っておきたかった松山市下難波の腰折山の麓にあるエヒメアヤメとイヨスミレの自生地を訪ねました。北条の市街地の直ぐ北方に海抜214メートルの特色のある腰折山があります。その麓にあった手製の案内板に従って山中に入って行くとチェックポイントがあり、そこで記帳してから管理地に入りました。エヒメアヤメの自生地は急峻な傾斜地に開かれており、もう花は終盤期を迎えてはいましたが、何とか見ることが出来ました。イヨスミレもその一角に自生していましたが、花期は終わっており葉だけしか見ることが出来ませんでした。〔4月15日(月)〕

↓ まだ咲き残っていたエヒメアヤメ。国指定の天然記念物で、高さ10㎝ほどの小さな花です。

↓ 下難波集落の北斜面に立てられていた手製の案内板に従って山中へと進みました。

↓ シーズン中は松山市から委託を受けた管理人さんがいて、そこで記帳を行ってから見学入口から自生地へ上って行きました。

↓ 自生地の斜面の下に立つ「エヒメアヤメ自生南限地帯」の石柱!

↓ エヒメアヤメはこの急斜面に自生しています。

↓ 南方向には北条の市街地が広がっています。直ぐ沖には鹿島が浮かんでいます。

↓ 斜面にマーカーの細いポールが立っており、その根元近くに小さなエヒメアヤメの姿がありました。

 ↓ 一輪だけ咲いている姿も魅力的でした!

↓ 足を滑らせばそのまま下へ転がり落ちそうな急傾斜面をエヒメアヤメを探して登って行きました。

↓ 殆どのエヒメアヤメはもう花期を終えて萎んでしまっていましたが、元気な花を見付けると嬉しい限りでした。


↓ 花の盛りにはこうした小群落が多く展開しているようです!

↓ 広島県にもエヒメアヤメの自生地がありますが花期はまだこの先です。「広島の方が北にあるからかなぁ!?」とは管理人さんの言葉です!

↓ この急斜面を登ってから同じ道を下ってきました。好天の温かい日で、久しぶりに汗を掻きました。

↓ エヒメアヤメ自生地の最下部にイヨスミレの自生地もありました。数本の小ポールが立っていました。花期は終わっており、葉っぱだけを見ることが出来ました。

↓ イヨスミレの葉です。長野県を中心とする地域に多く生育するゲンジスミレで、ここ愛媛県に隔離分布しており、イヨスミレはその別名とのことです。

↓ イヨスミレの花は自生地では終わっていましたが、麓の鎌大師の境内にはまだ咲いているとお聞きし立ち寄って拝見しました。

↓ 鎌太師堂です!ここにも参拝するお遍路さんの姿もありました。

↓ 南側に広がる畑から見上げた腰折山(左側のピーク)です。


しまなみ海道「来島海峡SA」~3月にリニューアル・オープン

2019-04-27 06:12:21 | 散歩道

 週末から愛媛へ!その往路に3月16日(日)にリニューアルオープンしたしまなみ海道・来島海峡サービスエリアに立ち寄りました。新SAは2階建で、一階では新装なった売店、フードコートが営業していました。リニューアルの目玉は2階部分で、新たに来島海峡を見渡す展望室と展望テラスが開設されていました。また小規模ながらも瀬戸内の魚が水中を回遊している様子を再現したデジタル映像コーナー「しまなみ・かいゆうトピア」が新設されていました。2階テラスからの眺望は、従前の地平のテラスに比べれば見通しが格段に良くなっていました。〔4月14日(日)〕

↓ 新装なった来島海峡サービスエリアの建物の正面です。

↓ 前面がガラス張りの展望室の様子です。

↓ 2階に新たに設置された展望テラスです。従前の地平からの眺望に比べれば広々と格段に視野が広くなりました。

↓ 展望テラスから眺めた来島海峡大橋です。

↓ 来島海峡大橋を渡ってサービスエリアに立ち寄りました。


花のまわりみち 八重桜 イン 広島

2019-04-26 06:18:10 | 広島の桜2019

  恒例の造幣局広島支局の「花の回り道 八重桜イン広島」が4月9日(火)から15日(月)の間開催されました。広島の春の風物詩として定着して今年で29回目となりました。今年は63品種、216本の桜が展示されていました。開花してから暫くして戻りの寒波があったせいか、まだ満開とまでは行っていませんでしたが、大勢の花見の人々の姿がありました。好天の予報でしたが、午後になって曇ってしまったのが残念でした。〔4月13日(土)〕

↓ 色とりどりの艶やかな八重桜が迎えてくれる「花のまわりみち」の会場です!

 ↓ 会場入口のひとつです。会場には大阪の造幣局から昭和42年以降順次移植された桜が大きく成長しており、一年に一度この時期に構内を一般開放しています。

 ↓ 今年の花は「紅笠」。構内の4か所に咲いていました。

↓ 色とりどりの八重桜が咲いた構内を、花見客は自由に回遊出来ます。

 ↓ 艶やかな八重桜の共演に人々は遂立ち止まってしまいます!

 ↓ 黄緑色の花弁が印象深い「御衣黄」。

 ↓ 最近は町の中でもよく見掛けるようになった「思川」。

 ↓ 咲く有様が虎の尾のようと言われる「市原虎の尾」。京都洛北市原にあった桜ということです。花弁数は30~50枚と多い!

 ↓ 「紅手毬」は花が紅い手毬の状態になるところからこの名がついたそうです・

 ↓ 構内の中心部。例年は最も人だかりするところですが、この辺りの桜が開花が遅く今年は少し寂しい感じでした。

↓ 会期中夜は午後8時まで構内がライトアップされ、昼間とはまた違った幻想的な花園が楽しめます。

↓ 見る角度のよって視野に入る桜の色合いが異なるのもこの会場の魅力の一つです。