修行僧が行く

OCNブログから引っ越してきました。日々の彷徨の記録を綴ります。

新年おめでとうございます

2005-12-31 12:54:20 | ニュース

Newyear_1

2006年1月1日(日)

健やかな新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。本年も宜しくお引き立ての程をお願い申し上げます。

【ホームページ『一歩入魂』を開設し、本日より公開致しました。】

 URLは、 http://www18.ocn,ne.jp/~walker/ です。本ブログ「修行僧が行く」と同様、宜しくごひいきの程をお願い致します。

(本ブログ最下段の「リンク先」から、ホームページ『一歩入魂』に入れます。)


城山(265.6m)・経小屋山(596.6m)・・・寒波が去って

2005-12-25 18:45:44 | 登山

12月25日(日)

Kyogoyasan01_1  12月にしては記録破りの寒波は広島を完全に雪国に仲間入りさせたかに思わせた。その寒波が去って、見事な晴れ間が久し振りにやってきた。そこで今年最終の山行を決意し、経小屋山に出掛けた、前座の中世の山城であった城山にも一緒に登った。

 三日間連続だったか、昨日まで里でも毎朝新雪が積もっていた。だから山の上にはまだまだ多くの雪が残っているだろうと、滑り止めの軽アイゼン、樹々からの落雪に備えての雨具、それにスパッツ・・・、と雪対策には万全の装備で出掛けた。しかしである、すぐ沖に宮島が横たわる大野の瀬戸に面したこの山は、やはり暖かいのか、登山道には殆ど雪はなく拍子抜けであった。頂上近くになってやっと登山道が雪で覆われていたが、アイゼンを必要とするような状態ではなかった。頂上付近の積雪は約15cmであった。

 【上の写真は、経小屋山山頂直下の最後の上り。ここまで来てこの程度の積雪であった。】

 今日の最高のクリスマス・プレゼントは、透明度の高い眺望であった。宮島や瀬戸内の Kyogoyasan03_3 島々、広島市街地方面は勿論のこと、遥か四国や九州の山々のスカイラインも見えるかと思われた。概して冬の眺望の良い日は寒いのであるが、今日は昨日までの寒さもあってか、暖かく感じられた。頂上の気温、午後1時頃に摂氏10.0度であった。

 登山ルートは、「JR大野浦駅~大頭神社~妹背の滝~滝山橋~城山~林道との四差路の鞍部~経小屋山~宮浜温泉~JR大野浦駅」というルートを採った。このルートの登山口となる山陽道(広島岩国道路)大野IC近くの大頭神社の周辺には駐車場がない。また、妹背の滝の上流の滝山橋周辺にも駐車スペースは見付け難い。JR利用が無難であろう。下山路は今日は東展望台から宮浜温泉へのルートを採った。今年1月に登った時には玖波に下る南西尾根ルートを下山したが、宮浜温泉ルートは傾斜が険しくはあるが距離・時間の両面で短縮出来る。「駅 to 駅」で今日は約6時間、玖波ルートは約7時間であった。

【下の写真は、経小屋山山頂から眺望した宮島。手前が大野浦の街と大野の瀬戸である】


大谷山(401.3m)~大寒波襲来の日に

2005-12-18 08:49:16 | 登山

12月17日(土)

ohtaniyama02  今年の12月の広島は寒い。そんな中、真冬でもあまりないような大寒波が来るとの予報である。午後には雪が降り始めるとの天気予報であったが、午前9時前後に山陽道を走っていると、東広島市や三原市北部はもう吹雪始めていた。福山出身の仁王さん(仮名)に案内してもらって、福山市松永の北にある大谷山に登ることにしていたが、吹雪の中強行するような山でもない。登山口となる麓の本郷温泉に着いた時には、ここも雪であった。とてもここから登り始める気にはならないので、そこから狭い山道を辿って北側の大谷池に出て、そこから大谷山を窺うことにした。大谷池からやや上流部に大谷山に上る林ohtaniyama01 の分岐があったので、その道に進入した。ダートの路面ならが、走り易い道であった。道はドンドンと上り、大谷山山頂直下まで我々を運んでくれた。一度は見落としたが、山頂直下の路傍に「大谷山登山口」の小さな標識が立っていた。 (上の写真は林道から見上げる大谷山頂上部)

 そこに自動車を置いて、暫し薮を漕ぎながら山頂を目指し始めたが、すぐに登山道も見 付かった。踏む人疎らな荒れた道であったが、それを辿ること10分程で頂上に辿り着いた。頂上部にはマイクロウェーブの中継塔が林立しており、頂点も中継塔の敷地のフェンスの中であった。三角点の標石も見つけることが出来なかった。各方面から車道が頂上部まで通じており、寺院の事務所棟も頂点直下にあり、登頂の感慨に浸れるような雰囲気のところではない。樹々の間から覗く360度の眺望は良いが、樹々が大きく育って「大眺望」と までは呼べない。10分ほどの登攀で登山と呼ぶことを良しとするものではないが、吹雪と隣り合った天候や散文的な頂上部の様子から、本日はこれで良しとして、冷たい北風がビュービュー吹く登山口で昼食を摂ってから帰宅の途についた。 (下の写真は山頂から眺望した松永湾)


伝説の残る池畔の峰~亀ケ岳(539.4m)

2005-12-11 10:21:34 | 登山

kamegatake0312月10日(土)

 亀ケ岳は広島県府中市の市街地の北側に聳える峰である。平地から一気に500メートルも標高が上がるので、市街地から見ると、険しい峰の感じがする。頂上近くまで車道が通じており、そこには七ツ池と呼ばれる溜池群がある。市街地に近いものの、峻険な斜面を登って来た高原にこんな池があるのかと意外な感じがする。この池の周囲は、地元の人達によって綺麗に公園として整備され、また良く手入れされている。訪れてみて気持ちの良い所であった。

 府中市街地から登れば登山の態をなすのであろうが、冬の短日と遅い出だしゆえに七ツ池まで自動車で上がってしまった。亀ケ岳頂上までのピストンでは30分間もあれば終了となる。それでは、登山とはならないだろうと、七ツ池から亀ケ岳に登った後、高良池、青目寺、林道経由で幡立岩を廻り、七ツ池に帰還という周回ルートを辿ることにした。6km近い距離になる筈だ。これで、高原散策の態をなすことが出来る。

 亀ケ岳は七ツ池の東側の丘陵地のピークの中で最も高い地点だった。第五番目の大池から登山道があるが、位置的には第三池の上辺りが頂点であろうか。頂上には三等三角点と二人が掛けられるベンチのある狭い広場があるが、樹々に囲まれて眺望は全く効かない。

《上》の写真は大池(第5池)越しに見る亀ケ岳の頂点。

kamegatake01

 この七ツ池や亀ケ岳の周囲には、かつて青目寺という四御堂、十二坊の堂塔伽藍を擁する大寺があったという。亀ケ岳頂上の東側のピーク近くにある東御堂の跡地を訪ねてみたが、かつての礎石などが今も残っていた。この寺には大蛇伝説が残っている。今も府中市街地と七ツ池を繋ぐ車道の中ほどに青目寺という寺があるが、焼け落ちた昔日の青目寺の焼け残りの仏像を集めて建立されたものとのことである。

 第1池の上に幡立岩と呼ばれる大岩を頭に載せたピークがある。標高は490mあり、岩の上からの眺望は仲々のものだ。岩にはかつて通信連絡用の旗を立てたと謂われる穴が穿かれている。やや南にある八尾山(345m)にあった城の通信施設であったらしい。

《下》の写真は、幡立岩から眺望した府中の市街。岩の割目の穴に旗を立てたと言われている。