修行僧が行く

OCNブログから引っ越してきました。日々の彷徨の記録を綴ります。

キレットの底

2007-01-27 23:36:01 | 登山

窓ヶ山(711.4m)

 1月27日(土)、窓ヶ山に久し振りに登った。東西の二つの岩の峰、その間に「窓」と呼ばれる空間を持つ山である。特異な形の山で、周辺山また山の中でもよく目立つ山である。この二つの岩峰の挟まれた「窓」のある鞍部をキレットと呼ぶ。最も有名なのは、北アルプスの南岳と北穂高岳の間の大キレットであろう。今回は、広島県では珍しい窓ヶ山のキレットの底をつぶさに観察してみた。将に岩、岩、岩の世界であった。

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【写真上】東側の向山から見た窓ヶ山。靄に霞んでいた一日であったが、東西の峰の間のキレット(窓)ははっきりと分かる。

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【写真↑】登山路から見たキレットの底は、大きな岩石が累々と重なりあった無機質な感じの世界だ。

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【写真↑】キレットの底から西峰側を見上げると、重層的な岩石の重なりの上にやっと潅木帯が始まっていることが分かる。

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【写真下】キレットの底から東峰側を見上げると、こちらは完全な岩壁で、厳しい表情の絶壁の上に大きな樹林帯が始まっている。

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宮島・弥山を案内する

2007-01-22 21:35:12 | 登山

  1月21日(日)  日光さんの関与する団体の弥山登山に参加して宮島へ行ってきました。今年2度目の宮島です。参加者は広島とその周辺に住む方々27名で、広島地域で生活や勉強する外国からいらっしゃった方々もおられました。登山コースは、紅葉谷ルートを登って弥山(535m)に至り、下山は駒ケ林(509m)から多宝塔ルートを下るというもの。私の役割は、このうちの下山ルートを先導して案内することでした。終始和気藹々とし、事故もなく楽しい山行でした。

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【写真上】宮島口からの連絡船から弥山(左)・駒ケ林(右)を見上げる。下山ルートは駒ケ林から鳥居の左に見える多宝塔に下る急峻な尾根を辿っています。

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【写真↑】厳島神社の裏手にある老舗旅館「岩惣」前を登山口の紅葉谷公園へ向かう我等がメンバー

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【写真↑】弥山本堂前の不消霊火堂でメンバー各位は聖なる火で沸かした白湯を戴き、無病息災や家内安全、幸福などを祈念しました。

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【写真下】下山路にある朝日観音の岩場に佇む我等がメンバー。下山路とした多宝塔ルートは、岩場あり、滑り易い急坂あり、羊歯の中を行く道ありと、冒険心を刺激する野趣に富んだルートで、メンバーの皆さんそれぞれに楽しみながら歩いていらっしゃいました。

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大寒、雪のない三瓶山(1,126.2m)

2007-01-20 22:59:31 | 登山

これがこの冬だ! もう驚かないぞ!!

 雪が少ないこの冬である。少しでも多い雪と遊びたいと、広島から国道54号線の赤名峠を越えて島根県の三瓶山に赴いた。山陰の方が雪が多いだろうとの期待からである。しかし、笑ってやって下さい!西の原に赴くも、そこから見上げる三瓶山に雪はなし!!やはり変だ、この冬は!でも、ここまで見せてくれると、もう驚かないぞ!!

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【写真上】西の原登山口の定めの松越しに三瓶山の主峰・男三瓶山を望む。ここから頂上までピストンした。雪山用のフル装備でここまで来たが、全部自動車に残して出発だ!!

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【写真中】男三瓶山頂上広場直下の避難小屋である。頂上辺りで10センチメートルにも満たないこんな積雪状態だ。遥か先に大万木山(1,218.0m)、猿政山(1,267.0m)、吾妻山(1,238.8m)、比婆山(1,264m)などが見える。これらの山々も雪が少ないが、ここよりは多いようだ。猿政山が最も白く輝いていた。

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【写真下】男三瓶山から西の原への下山路。西の原の草地の先に、浮布池、大江高山火山群などの大きな景観が拡がる。

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臥龍山(1,223.4m)を歩く

2007-01-14 21:06:22 | 登山

1月14日(日) 雪少なく、潤沢にあったのは青い空

 先週末の寒波の襲来以降は広島県北部の山々に雪が降ったというニュースはなかったが、臥龍山まで行けば雪山歩きを楽しめるだけの雪が残っているだろうと思いつつ、好天の予報に誘われるように自動車を走らせてみた。千町原の登山口に行ってみて驚いた。積雪が異常に少ないのだ。山に登ってみても同じであった。ただ一日中、見事な青空だけは潤沢にあった。さながら、陽春のような一日であった。

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【写真上】朝の千町原。通常この時節には深い雪でここまで自動車を乗り入れることは不可能なのだが、今朝はこんな様子。冬用タイヤでスムースに乗り入れ出来た。

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【写真中】臥龍山の頂上近くから、ブナ林越しに旧芸北町の八幡原を眺望出来た。八幡は白い雪に覆われているが、もう数日降らねば融けてしまってもおかしくない程度だ。

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【写真下】期待して来た霧氷であったが、頂上部の主稜線に辛うじて残っていただけであった。稜線部の積雪も、潅木が頭を出している状況であった。

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早すぎる春の便り

2007-01-13 20:36:50 | 風物詩

太田川河畔の土筆&フキノトウ

1月13日(土) 山陽地方は穏やかな日和の一日であった。数日前からの軽い風邪がなかなか抜けないので、山行は止めにして休養日とした。それでも、昼下がりの陽射しに誘われて、太田川河畔を暫し散策した。

 そこで、ひと足も二足も早い春の便りに出合った。土筆とフキノトウである。暖冬とは言え、特に土筆はちょっと早すぎる感じがする。写真の一本だけでなく、早々に頭を出したがために痩せて、出てから寒気で枯れてしまったものも数本あった。やはり暖冬のせいである。

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【写真上】太田川の堤防の草叢に早々に頭を出した土筆。この周辺に4~5本あった。

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【写真下】今年は暖冬で各所で早々のフキノトウを見た、あるいは採ったとの話を聞く。散策の途中で毎年一番にフキノトウを頂戴する所に行ってみると、枯葉の下にこんな立派なフキノトウが蹲っていた。天麩羅にすれば、早春の香りが鼻腔に満ちる。

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