修行僧が行く

OCNブログから引っ越してきました。日々の彷徨の記録を綴ります。

天杉山(1,173.6m)への霧の県境尾根

2007-06-30 21:51:32 | 登山

6月30日(土)  天杉山(1,173.6m)は恐羅漢山、台所原から北に延びる広島・島根県境にある山です。今でこそ山歩きを愛する人達の間で知られるようになってきた山域ですが、広島県下では多分最も人跡が薄く、最も濃密にブナやミズナラなどの原生林が残っているところではないでしょうか!

 今日は島根県の奥匹見峡からのルートを辿り、県境尾根を南下して野田ヶ原の頭(1,136m)を経由して天杉山の山頂までピストンしてきました。下界は梅雨の合間の晴天であったのでしょうが、ここの山上は霧に包まれたり、その霧が晴れたりといった天気でした。霧に包まれた尾根筋を見ていると、ここの原生林の濃密さ、その持つ生命力のようなものが感じ取れるようでした。

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写真上】県境尾根はずっと笹原に覆われており、その中に一条の立派な登山道が延びています。

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【↑写真↓】霧に包まれた尾根筋の広葉樹の森を歩くと、樹々が濃密に繁り、自然の持つ生命力、その力強さをひしひしと感じ取ることが出来ました。

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梅雨時のコスモス? 多彩な百合!

2007-06-28 22:24:48 | 

 少雨の梅雨が続いています。そしてこのところの晴れた日々は真夏日となっています。雨の降らない中、近所を散策していますと、もう咲き誇る初夏の花々を目にするようになってきました。そんな中で、”アレッ!”と思った花情報二題をお届けします。

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【↑写真↓】梅雨時に咲き誇るコスモス コスモスは本来秋に咲く花ですが、広島市北部の住宅団地の街路樹下の植え込みにもう咲き誇っているものを発見しました。ご近所の方がよく手入れされている植え込みのようですが、早蒔きでよく成長したところに、気象条件がうまく合って咲いたのかも知れません。一輪、二輪の早咲きのコスモスはよく見かけますが、この時期にここまで咲くのは珍しいのではないでしょうか!!

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【↑写真↓】カラフルな百合の花 百合の花はかつては純白か橙色と相場は決まっていましたが、今年は各所の庭や畑でとても百合の花とは思えないような多彩な花々をみる機会がありました。バイオ技術のなせる技かどうかは知りませんが、我々が知らないスピードでドンドンと新しい園芸種が誕生しているのでしょうね。全く驚きます。

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奥出雲の猿政山(1,267.7m)にオオヤマレンゲを訪ねる

2007-06-24 06:52:49 | 登山

6月23日(土) 梅雨のぐずついた天気が続いていていましたが、この日は天気予報で久し振りの晴マークを見ることが出来ました。この梅雨の晴れ間を利用して、今年も奥出雲の孤峰・猿政山の山頂に咲くオオヤマレンゲを訪ねることになりました。

 広島・島根県境の王貫峠を越えて島根県に入り、国道432号線を離れて内尾谷に入って行くと、その辺りの山上はまだ雲の中でした。雲に隠れた孤峰や高山に囲まれた奥深い内尾谷は、一層幽谷といった感じです。長い林道を歩き、厳しい急坂を登って頂上に向かうに連れて、この雲や霧は晴れてくれました。汗だくになって登り切ると、天使の微笑みが今年も待っていてくれました。真白く膨らんだオオヤマレンゲの花。

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【写真↑】まだ卯の花が咲く内尾谷と雲に隠れた大万木山(1,218.0m)。猿政山にはこの奥深い谷を遡って登る。

【写真↓】内尾谷を遡る林道から霧に巻かれた猿政山の頂上部を望む。頂上は右手の濃い霧の奥にある。

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【写真↑】長い林道歩きの後には、これまた長くて、よく滑り、苦しい胸突きの急坂が待っている。しかし、ここを登り切れは頂上は直ぐだ。

【写真↓】この時期にこの厳しい山に登るのは、この花に拝謁するため。天使の微笑み=オオヤマレンゲ。

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渡り蝶 アサギマダラ

2007-06-21 22:30:01 | 昆虫

6月16日(土)  今年も会いました。渡り蝶として有名なアサギマダラに!場所は、大山山系の船上山の頂上(標高615.6m)。ヒヨドリバナ(キク科フジバカマ属)にとまっていました。この蝶はヒヨドリバナなどのキク科の花が大好きなようです。

 アサギマダラは日本のほか、朝鮮半島、中国、台湾、ヒマラヤ山脈まで分布しているそうで、日本に生息するアサギマダラは、日本本土と南西諸島・台湾との間を往復しているとのことです。春には北上し、秋には南下するとのこと。中には2000キロメートルの大旅行をする個体もいるとのことです。さてこの蝶も何処から旅してきたのでしょうか?台湾から? それとも南西諸島から?

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【写真】船上山々頂で今年初めて出合ったアサギマダラ


仰ぎ見る朝の伯耆大山

2007-06-17 10:51:55 | 登山

6月16日(土)  中国地方が梅雨入りして最初の週末の土曜日、梅雨前線が南下しその活動も弱いとの情報に、少しでも北に行けばより天気は良いだろうと大山山系の船上山(せんじょうざん・後醍醐天皇行宮の史跡の山)から甲ヶ山(かぶとがせん)の間をピストン縦走しようと長駆出掛けた。

 広島から船上山登山口へは大山本体を越えて行かねばならない。午前7時頃に大山寺の街を通過したが、その前後に朝霧の中から姿を現した見事な大山の姿を仰ぎ見ることが出来た。こんな姿を間近に見ると、大山へ直接登ってみたくなるものだ。

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【写真上】霧の中から姿を現した大山(米子自動車道溝口IC近くの農道から)

【写真中】大山寺橋から大山北壁、三061602鈷峰を見上げる

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【写真下】香取展望駐車場から宝珠山越しに見上げた大山北壁