修行僧が行く

OCNブログから引っ越してきました。日々の彷徨の記録を綴ります。

錦秋に染まる西中国山地の盟主~恐羅漢山・台所原

2015-10-30 17:00:08 | 山歩き
10月29日(木)

 中国地方の山々からの紅葉便りが数多く届く。何処へも行ってみたいが、生活環境、時間、天気などから来る制約も多くなかなか想いに任せられないのが実体である。そんな中でこの日の山行に選んだのは西中国山地の盟主の恐羅漢山(1,346.4m)であった。既に紅葉の終わっている山頂から北の台所原に下れば、まだ紅葉の盛りの頃ではないだろうかと期待して出掛けた。麗しの台所原の紅葉に今年も逢いたい一心で!!

牛小屋高原に車を停めて恐羅漢スキー場のゲレンデを抜けて恐羅漢山の山頂を目指した。草を刈り終えたスキー場のゲレンデから秋色に染まった牛小屋谷が俯瞰出来た。


恐羅漢山の山頂。山頂部の樹々はもうすっかり葉を落としていた。平日ながら幾組かの登山者の姿が見られた。


山頂直下の台所原分れから台所原に向けて下ることとした。台所原への下り斜面の山頂直下の樹々はもう完全に葉を落とし、もう冬の訪れを待つばかりといった風情であった。


下り行くに従って、葉を付けた樹々が増えて行った。この先の台所原の紅葉が楽しみになってきた。


ブナの美林が見事な色調に染められていた。この時節の台所原ならばこそ得られる歓喜の出逢いの瞬間であった。


平日ながらも20名ばかりのツアー登山者の皆様と行き違った。絶頂の紅葉を狙ったツアーなのであろうか。


なおも下って行くと、ブナを中心とした森も色彩はより豊かになって行った。


黄金色の樹海が広がる台所原。今紅葉が絶頂を迎える時のようだ。


周りの空気も樹々の葉と同様の黄金色に染まっているように感じてしまう。


黄金色の光が注ぐ森


紅葉の交響曲がクライマックスを迎えた空間


秋色は多彩!? 神聖ささえも感じられる色合いの台所原の森!!


台所原平は将に秋の季節のど真ん中に!!


完全秋景色!!(台所原平)


林床まで秋色に染まる(台所原平)


管理林道を囲む斜面も燃えんばかりの紅葉に染まっていた。


管理林道終点から早手のキビレへ上がる斜面もまた綺麗な紅葉に染められていた。


時間を追うほどに天気も好転して、素晴らしい紅葉狩りを楽しむことが出来た山行となった。


この日の軌跡


牛小屋高原10:30・・・・10:59スキー場ゲレンデトップ(立山尾根)11:02・・・・11:21主尾根出合・・・・11:27恐羅漢山(1,346.4m)11:35・・・・12:47台所原・・・・12:54台所原平(昼食)13:24・・・・14:01管理林道路終点・・・・14:18早手のキビレ・・・・14:36夏焼けのキビレ14:37・・・・15:05牛小屋高原
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錦秋の大らかな尾根道を歩く~市間山(1,108.8m)・立岩山(1,135.0m)

2015-10-25 22:55:03 | 山歩き
10月24日(土)

 山歩きを楽しむグループの山行に急遽参加して市間山~立岩山の稜線を歩いてきました。牛首峠近くの登山口から急登を30分余我慢して登ると、後はなだらかで大らかな尾根道歩きとなりました。好天に恵まれて、気持ちの良い山歩きを楽しむことが出来ました。

尾根上に上がると紅葉した大らかな尾根が続いていました。


市間山の山頂は樹林の中で眺望はありませんが、今は紅葉した樹林に囲まれた別天地となっています。


野趣に富んだ山域ではあるものの、尾根筋の登山道だけは綺麗に管理されています。紅葉に彩られた道を散策気分で歩きました。


登山道沿いの樹林は紅葉の見頃を迎えていました。


頭上を見上げれば将に錦秋、彩り豊かな梢が広がっていました。


黄金色の樹のトンネルを抜けて行く我らがメンバーです。


ブナの古木も黄金色に輝いていました。


十方山をバックにした立岩山の山頂。市間山とは反対にここからは見事な眺望が広がっていました。


立岩山から望む大きな十方山の山体と立岩ダム。


立岩山の山頂から市間山を振り返る。


立岩山の少し先の岩上から日の平山(1,091.4m)へと続く尾根筋を望む。遥か先には霞んではいるが吉和冠山を見ることが出来た。


この日の軌跡です。


市間山登山口9:45・・・・10:20ハチガ谷の頭・・・・10:36市間山(1,108.8m)10:45・・・・11:46立岩山(1,135.0m)11:55・・・・12:02立岩12:11・・・・12:16立岩山(1,135m)(昼食)13:13・・・・13:57市間山(1,108.8m)14:03・・・・14:12ハチガ谷の頭・・・・14:33市間山登山口

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岩の尾根を越えて石ヶ谷山荘から湯ノ山温泉へ縦走

2015-10-22 01:57:20 | 山歩き
10月20日(火)

 晴天の日々が続きます。この日も好天となり予て約束していた湯来町(広島市佐伯区)の岩の峰へ友人夫妻を案内してきました。石ヶ谷山荘から厳しく長い岩場の尾根を登り、稜線部に上がってからは急峻なアップダウンが続くダイナミックな縦走コースの踏み跡を辿りました。多様な山の相が見られ、また平生の自らの山歩きのあり方を反省も出来る厳しくも稀有な登山ルートと申せましょうか。

石ヶ谷山荘の登山口から早速に急登のスタートでした。頭上にこれから登ることとなる西岩渕山への岩の尾根を仰ぎながら懸命に登って行きました。


岩場の取り付きに立つ。いよいよこれから厳しい岩場の上りがスタートします。


なかなかに急峻で高度感のある岩場を上って行きます。


少しも油断出来ない岩場が続きます。


岩場の上りが終わって尾根上に出ました。これから行く尾根筋の光景が優しく感じられました。


縦走路に入って唯一の岩場である馬の背。西岩渕山への尾根筋の岩場に比べれば易しい所です。


縦走コース後半の岩渕山からニセ岩渕山へと続く山並みの眺望です。


縦走路後半はこうした笹原の中に延びる踏み跡を辿ることが多かった。


この日最後のピークの感応山から見た東郷山方面の眺望。


国指定の重要文化財の拝殿、本殿のある湯ノ山明神が祀られている湯ノ山温泉に下山しました。


この日の軌跡です。


石ヶ谷山荘9:30・・・・9:38(衣類調整)9:42・・・・10:10岩場取り付き・・・・10:32岩場核心部10:43・・・・11:15西岩淵山(654mピーク)・・・・11:58馬の背の頭(781.4m)12:01・・・・12:04馬の背(昼食)12:35・・・・12:59小ピーク13:03・・・・13:27岩淵山(733m)13:30・・・・13:43ニセ岩淵山・・・・14:45展望所14:55・・・・14:15感応山分岐・・・・14:17感応山(510m)14:33・・・・15:04湯ノ山明神社・・・・15:16湯ノ山温泉駐車場
コメント (2)
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瀬戸谷遡行~瀬戸の滝から十方山立岩登山道へ

2015-10-19 11:21:23 | 山歩き
10月18日(日)

 週末の好日に山の会のメンバー5人で十方山の瀬戸谷を遡行してきました。瀬戸の滝から瀬戸谷に上がり、左谷出合から右谷を辿り、大ビラメノ滝を越えた先の二股から本流を離れてウシロヤマ谷に入り、途中から枝沢を詰めて三ツ倉北側で十方山立岩コース登山道に出てそのまま下山しました。山上から足早に紅葉前線が下ってきている中、好天に恵まれて心地よい沢歩きを楽しめました。

瀬戸谷から落下する瀬戸の滝。高さ約60メートルの2段の滝であるが、上段の滝は下からは見えない。


瀬戸の滝の右手のアライ川をちょっと遡ったところから滝上への踏み跡に取り付いた。草つきと岩場の懸崖を登る。


懸崖の中ほどから瀬戸の滝の上段を見ることが出来る。


瀬戸の滝の上に上がって直ぐの「大休み」と呼ばれる地点。ここで右岸に渡って木馬道跡を辿る。


かつて人が住んでいたことを彷彿させてくれる石垣が今も所々に残っている。


左谷出合。ここは右手の右谷を採って更に奥へと進んだ。


登山口をスタートしてから約2時間、それまでの比較的平凡な渓相が変わって行く手にゴルジュが見えてきた。これからこの日の核心部に入る。


三ツ岩の上流部は大きな岩が転ぶ川床を遡って行く。


数メートルの滝と二段の細長い渕が続く「大ビラメの滝」。かつて大きなヒラメ(アマゴ)が群遊していたのでこの名があるという。ここは左岸を高巻く。


核心部を抜けるとすぐに右手からウシロヤマ谷が下ってきていた。この二股で右谷本流から離れてこのウシロヤマ谷へと入った。


渕を跨ぐ倒木の上を平均台を歩く要領で渡って行く。落下すると渕の中だ!


ウシロヤマ谷には小さな滝や渕が連続していた。川床を進めない時には都度左右の崖の上を高巻いた。


30分のランチタイムを取った後、枝沢に入り尾根上を通る立岩登山口からの十方山登山道を目指した。


登山口を出てから4時間20分で十方山登山道で出た。この日は山頂は目指さずそのまま登山口へと下った。


登山道5合目から見上げた十方山の山頂部はもうすっかり紅葉していた。


この日の軌跡


 立岩登山口8:16・・・・8:31瀬戸の滝8:35・・・・8:49大休み・・・・9:29左谷出合・・・・9:51(休憩)9:58・・・・10:13大ビラメの滝・・・・10:54ウシロヤマ谷出合・・・・11:34(昼食)12:05・・・・12:12枝沢に入る・・・・12:36立岩ルート登山道12:55・・・・13:40(休憩)13:49・・・・14:10立岩登山口
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四国の1200m峰にも足早に秋色迫る~皿ヶ嶺(1,278m)

2015-10-14 14:07:02 | 山歩き
10月13日(火)

 秋の花々との出会いを求めて皿ヶ嶺を歩いてきました。ところが思っていた花々の姿は既に少なくなっており、尾根筋を中心にブナなどが既にその葉色を秋色に変え始めていました。今年は秋の訪れが一際早いようです。

タカネハンショウズル(キンポウゲ科)の花も終わってこんな果球に変身していました。


中腹にあるミズナラの古木の周りの樹々も徐々に秋色に染まり始めたようです。


本来はこの時期にはトリカブトの一種のシコクブシ(キンポウゲ科)がお花畑の主役の座にある筈なのですが、今シーズンは既にその数がかなり少なくなっていました。


季節が進みやや寂しくなってきた林床に真っ白なジンジソウ(ユキノシタ科)が咲いていると、その周囲が俄かに明るく感じられます。


皿ヶ嶺に行くと先ずは挨拶に訪ねる尾根筋の古ブナがひと足早く色付き始めていました。


皿ヶ嶺三角点の近くにあったガマズミ(スイカズラ科)の実も秋本番を迎えて真っ赤に実っていました。


山頂直下の竜神平へ下る道にあるツインのブナの樹の周りも大分色付いてきた感じです。


ブナの林を抜けながら尾根筋を見上げると、稜線部のブナの樹々は十分に紅葉している様子でした。


紅い色合いが眩しい龍神平。


北尾根のブナの密林の一角も秋色が濃厚になっていました。


この日の軌跡です。


上林森林公園駐車場11:00・・・・11:08風穴11:09・・・・11:27直登道分岐11:30・・・・11:40丸太のベンチのあるテラス・・・・11:45尾根道出合11:47・・・・11:53引地山分れ・・・・12:02古ブナ12:06・・・・12:15十字峠・・・・12:25皿ヶ嶺三角点(1,270.5m)12:27・・・・12:32(12.5℃)皿ヶ嶺(1,278m)12:37・・・・13:03竜神平13:10・・・・13:27ベンチのある休憩所・・・・13:47直登道分岐・・・・14:06上林森林公園駐車場

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