修行僧が行く

OCNブログから引っ越してきました。日々の彷徨の記録を綴ります。

日本棚田百選・大井谷棚田を訪ねる

2018-09-30 15:45:08 | 散歩道

 吉賀町藏木の「ひがん花の里」を訪ねた脚で同じ吉賀町柿木村にある大井谷棚田までその脚を延ばしました。日本の棚田百選の一つに選ばれている棚田です。標高350メートルから450メートルの南向きの谷間に広がっており、案内板に記されているところでは室町時代から幕政時代に築かれたもので、水田面積は30年前には17ヘクタールあったものが現在では8ヘクタールになっており、域内の戸数は21戸(うち農家は18戸)、人口は80人弱とのことです。初めて訪ねた大井谷棚田を歩いて周回してみました。〔9月26日(水)〕

↓ 入口近くにある展望公園に上がって大井谷棚田を見渡してみました。

↓ 稲の採り入れは終わっていましたが、休耕田や耕作放棄された田圃が多いことに驚きました。展望公園にベンチを備え付けておられた地元の若者のお話では来年は代わりの人が耕作出来るべく相談してこれらを減らしたいとのことでした。農家の高齢化が大きな課題のようです。

↓ 大井谷棚田の集落への入口にはループ橋が架けられて棚田への幹線道路が確保されていました。

↓ 採り入れの終わった田圃の上からループ橋の架かる棚田入口を見下ろしてみました。

↓ 棚田の中ほどから石積みの棚田の中に散らばる集落を見上げてみました。

↓ 数えきれない程の石積みの段々の田畑の間に民家や道路が築かれています。

↓ 民家の上に更に天に至るような石積みの段々の田圃が広がっているのが見て取れます。

↓ 立ち昇る煙は田圃に散らばっている稲藁や稲株を焼いてのもののようです。段々の下から上に向けて焼却の作業が進んでいる模様です。

↓ 最上部の田圃にはまだ刈り取った稲のはざ掛けが残っているようです。

↓ 焼却作業が続く段々の田圃が俯瞰出来ました。

↓ 焼却作業をする農家の方の姿も見えました。

↓ 棚田の上部に登って行くともう茶の木に花が咲いていました。

↓ 棚田の最上部にある「助(たすけ)はんどう」。棚田の水源で、かつて干ばつの年にここにだけ溜まる僅かな水を飲んで住人が生き延びることが出来たことからそう呼ばれるそうです。「はんどう」とはこの地方の方言で「水瓶」のことだそうです。

↓ 「助はんどう」の先にもまだ段々の田圃が広がっていました。ここが棚田の最上部のようでした。

↓ 石積みの美しい段々の棚田の最上部にアプローチ中!石垣の段々が実に美しく感じられました。

↓ 棚田の最上部から大井谷棚田を俯瞰しました。

↓ 棚田の最上部を下から見上げてみました。圧倒される程の規模の石積みです!

 ↓ まだ残っていた稲のはざ掛けの周りでは脱穀作業が行われていました。

 ↓ もういちど棚田の上部から集落を俯瞰しました。

 ↓ 谷の左岸側の巻道を採ってこの日最初に立ち寄って展望公園に下りました。

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吉賀の「ひがん花の里」を訪ねる

2018-09-29 09:52:06 | 散歩道

 3日前に松ノ木峠から吉和冠山に登った後に島根県吉賀町藏木にある「ひがん花の里」を訪ねようと計画していましたが、下山が遅くなって断念しました。その想いが断ち難くこの日出掛けました。恒例の「ひがん花まつり」が先週末の9月22日(土)・23日(日)の両日開催された直後でしたので祭の後の佇まいでしたが、それでもちらほらと訪問者の姿があり、駐車場には常時数台の車が停まっていました。〔9月26日(水)〕 

↓ 6年振りに訪ねた吉賀の「ひがん花の里」です。約3ヘクタールの栗林に彼岸花の群落が広がっています。

 ↓ 彼岸花の群落は満開で、所々でピークを過ぎて色褪せ始めたところもありました。
 

↓ 栗の樹の木肌と紅い彼岸花の色合いが良いハーモニーを奏でます!

 ↓ 「ひがん花の里」は島根県鹿足(かのあし)郡吉賀(よしか)町藏木の谷間に広がります。この日は残念ながら曇天の一日でしたが、彼岸花には曇天も落ち着きがあって良いものでした。

 ↓ 密集した彼岸花の群落に緑の草原が調和して彼岸花畑の魅力を高めます。そこにアゲハチョウが一頭舞ってきました!

 ↓ 彼岸花の花の間に羽を休めるようにアゲハチョウは花の蜜を吸っていました。

 ↓ 花畑が広がる栗林への入場は制限されていましたが、外縁部から見渡す広々とした花園の眺望は秀逸です!

 ↓ 黒々とした栗の樹の並木と紅い彼岸花の群落の調和した景観は見飽きることはありません。彼岸花の群落に中に栗の枯木が白骨のように点在します。

 ↓ アゲハチョウが近付いて来てくれました!

 ↓ 次から次へと新鮮な蜜を求めて飛び回る忙しい蝶でした。彼にとってはとても贅沢な蜜の宝庫なのでしょう!

↓ 広い花園を縫うて回遊出来る「ひがん花ロード」も設けられており暫し歩いてみました!

 ↓ 群落の中に華麗に咲いた彼岸花に近接してみました。芽を出して花が開き枯れて行くまでほんの10日程でしょうか、存外短命の花でもあります。

 ↓ 彼岸花の群落の中に静かに咲いたツルボ(キジカクシ科ツルボ属)の姿がありました。

 ↓ 藏木地区は小さな集落ですが、地元の皆様のご努力でこの「ひがん花の里」は守られています。感謝しつつ拝見させて頂きました。

↓ 県道脇に立てられた看板標識です。この標識から導入路に入り中国道を潜ると花園が広がります。

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秋の情景の太田川河畔を散策

2018-09-28 07:39:10 | 散歩道

 秋分の日も過ぎて日の入る時間も早くなってきました。陽が西に傾いた午後5時過ぎに太田川河畔にウォーキングを兼ねた散策に出掛けました。夕景の中、雑草が刈り取られた河川敷には彼岸花が咲き、川面には落ち鮎釣りの漁師の姿がありました。如何にも秋の太田川の情景でした。〔9月25日(火)〕

↓ 安佐大橋のすぐ上流域の彼岸花が満開の太田川左岸には鮎釣り舟が係留されていました。

 ↓ 日没時間が早くなって午後5時30分過ぎには西日が武田山の肩辺りに沈もうとしていました。

↓ 彼岸花咲く太田川左岸から阿武山(586.4m)を仰ぎ見ました。

 ↓ 西日に安佐大橋はシルエットとなっていました。

 ↓ 安佐大橋の直ぐ下流域で西日を浴びながら腰まで水に浸かって落ち鮎を狙う釣り人の姿がありました。

 ↓ 夏場は殆ど釣り人の姿がなかったこの水域でしたが、落ち鮎の季節になるとその姿を見ることが多くなるように思います。皆さんが釣果に恵まれることを祈ります。

 ↓ 太田川への道すがらで出逢った花々を付録に! 先ずはヤマハギ(マメ科ハギ属)です。

 ↓ コスモス(キク科コスモス属)も色鮮やかになってきました。

 ↓ カタバミ(カタバミ科カタバミ属)に間違いないようですが、これは園芸種なのでしょうか!?

 ↓ ヤブラン(キジカクシ科ヤブラン属)がまだ咲いていました。花期の長い花です。

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吉和冠山に遊びウシオ谷に下る

2018-09-27 09:45:25 | 山歩き

 第一目的を果たした後、荒れた小川林道ルートを登り返して吉和冠山の山頂に急ぎました。平生はほぼ涸れている源流部の沢にこのところの雨のせいでしょうか水が溢れるように流れていました。約束の時刻に数分だけ遅れて山頂でウシオ谷ルートを登って来ていたメンバーに会い昼食を摂りながら情報交換と談笑の時間を持ちました。下山はウシオ谷ルートを採ることとし、下山の前に久しぶりにクルソン岩に立ち寄り吉和の大絶景を楽しみました。〔9月23日(日)〕

↓ テンニンソウ(シソ科テンニンソウ属)の咲く小川林道ルートの源流部を登り返しました。

 ↓ 平生はほぼ涸れた状態の沢に滝壺のある立派な滝が懸かっていました。このところの雨のなせるところです!

 ↓ 蓼の繁る荒れた踏み跡をブッシュを掻き分けながら登り返して行きました。

 ↓ 縦走路に戻り笹の被る登山道を吉和冠山に急ぎました。

 ↓ 一等三角点の建つ吉和冠山(1,339.0m)に到着です。

 ↓ 山頂の直ぐ先にある展望所から恐羅漢山、十方山、臥龍山などの西中国山地核心部の峰々が望めました。

 ↓ 昼食後下山の途に。豊かな樹林の中の急坂を下り行きます。

 ↓ ちょっと開けた感じのクルソン岩への分岐付近の山域です。

 ↓ 樹々の根が露出した急坂を登り返してクルソン岩へと向かいます。

 ↓ こちらの尾根筋にも見事なブナ林が広がります。

 ↓ 秋です!登山道にもキノコがニョキリと出現!タマゴダケでしょうか!?それなら食べられますが・・・・?

 ↓ クルソン岩の足元に到着です!高さ16メートルの岩塔です!

 ↓ 隣のロウソク岩の上から望むクルソン岩と吉和冠山の山頂部の景観は絶品です!

 ↓ ロウソク岩から眺めた女鹿平山(1,082.4m)の麓に広がる吉和の里の風景です。

↓ ウシオ谷のオオタキまで下ってきました。

 ↓ こちらも水量の多いウシオ谷の渓流に沿った登山道を下り行きました。

 ↓ 7時間余の山歩きを無事に終えて潮原温泉に下山しました。ここでコーヒーを戴いてから車を置いた松ノ木峠へ送ってもらいました。

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あの花の確認に吉和冠山へ

2018-09-26 07:57:49 | 山歩き

 一週間前に雨で登攀を断念した吉和冠山へのリベンジ山行に出掛けてきました。第一目的は4週間前のブドウゴヤ谷遡行時に見付けた稀少種と思われる花の所在地の同定にありました。その後は山頂で別ルートから登って来るメンバーと落ち合う予定です。このところ雨模様の日々が続いていましたが、この日は何とか一日持ちそうな空模様となりました。〔9月23日(日)〕

↓ 青空が覗く朝7時少し前の松ノ木峠から登り始めました。

↓ 早朝の静かな県境尾根を快調に登り行きました。

↓ まだまだ新鮮で美しいツリフネソウ(ツリフネソウ科ツリフネソウ属)が路傍を飾っていました。

↓ カシワバハグマ(キク科コウヤボウキ属)の立派な花が登山道に咲いていました。

↓ 長い急坂の続く県境尾根ですが、途中にはこんなに気持ち良いブナ林の中を抜けて行きます。

↓ 今の吉和冠山の山域の各所でアキチョウジ(シソ科ヤマハッカ属)が咲き誇っています。

↓ 尾根筋に杉の古木が現れるとほぼ尾根の頂点近くで冠山分かれはもう直ぐです。

↓ 4週間前には沢山姿の見えたアケボノシュスラン(ラン科シュスラン属)でしたが、今回は数株だけ見ることが出来ました。

↓ 「冠山分かれ」で県境尾根を離れて吉和冠山への道を採りました。ここまで松ノ木峠から約2時間かかりました。

 ↓ このルート沿いでもやっとアケボノシュスラン(ラン科シュスラン属)を1株だけ見付けました。

↓ 鞍部で小川林道へと向かう踏み跡に入りました。

 ↓ 小川林道への分岐から約10分で朽ちた太田川水源標柱に出合いました。

 ↓ 荒れた踏み跡を辿って下り行き、何とか目的の花の所在の同定が出来ました。さてどんな花が咲くか来年の春が楽しみとなりました!

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