修行僧が行く

OCNブログから引っ越してきました。日々の彷徨の記録を綴ります。

空谷の棚田(広島県安芸太田町)

2018-08-31 06:55:05 | 散歩道

  前日に広島県安芸太田町の程原の沈下橋に立ち寄りました。この日はその近くにある空谷の棚田を訪ねました。安芸太田町の山間の斜面に集落が棚田と共に拓かれています。2011年9月に訪ねてから約7年ぶりの訪問でした。前回は千本地区を中心に訪ねましたが、今回は横山地区を中心に野影地区、香郷地区を併せて回りました。 名護木地区を加えて5つの地区で構成される空谷集落は標高200~450メートルの斜面にあり、今棚田には稲が稔っています。ただ残念ながら、耕作放棄された棚田が多いのも事実で、厳しい集落の実情をも垣間見る気がしました。〔8月30日(木)〕

↓ 斜面に拓かれた横山地区の集落と棚田です。

 ↓ 空谷集落への入口に立てられていた案内板です。

↓ 横山地区の中程から棚田を見下ろしました。強い夕立が降った後で、周囲の山には霧が立ち昇っていました。

 ↓ 棚田の中に農道兼生活道といった位置付けの道が通じていました。

 ↓ 不安定な天気の一日で、夕立の後の霧の立ち昇る空谷集落です。もう夏も終わり・・・と言ったところでしょうか!?

 ↓ 稲の稔った集落の中の斜面に耕作放棄された棚田も見受けられます。右上の階段状の棚田はまったく耕作されていないようでした。

 ↓ 横山地区の棚田を下から見上げました。

 ↓ 横山地区の集落と棚田が一体となった景観です。

 ↓ 横山地区の谷間の棚田を見上げました。頂点の山は大丸峯(778.3m)で、山向こうの豊平方面から登山道が通じています。

 ↓ 香郷地区の棚田ではもう採り入れを終えている田圃もありました。

 ↓ 野影地区の棚田と農家です。急峻な谷間に森林に交じって棚田が拓かれています。最上部の集落に至る間の棚田が殆ど耕作を止めていたのが残念でした。

 ↓ 概してなかなかに厳しい環境の中に棚田が拓かれている野影地区です。

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程原橋~太田川の沈下橋

2018-08-30 06:56:52 | 散歩道

 四国の四万十川や仁淀川に多い沈下橋が広島の太田川にもあります。所在地は安芸太田町穴の程原、国道191号線を可部から加計に向かう途中の花の駅公園で有名な安野の直ぐ先です。いつも国道を通る度に気になっていたのでドライブがてら行ってきました。〔8月29日(水)〕

↓ 国道191号線から見た沈下橋の程原橋です。橋の向こう側に程原の集落があります。太田川は右から左に流れています。

↓ 国道から下って橋の袂に立ってみました、道幅は軽自動車が通れるくらいでしょうか!しかし、この橋を渡れるのは人、自転車、電動車に限定されています。バイクも駄目なようです!

↓ 左岸の橋詰から橋の下を覗いてみました。

↓ 橋を渡りながら上流部を視野に入れてみました。橋の上流側には補強材が設置されています。

↓ 橋を渡って右岸の集落側から程原橋を振り返って見てみました。

↓ 太田川右岸の上流側から見た程原橋です。

↓ 国道191号線から橋への下り口に立つ告知板です。

↓ 国道191号線に程原バス停がありました。程原橋は集落とこのバス停を結ぶ生活道のようです。

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ブドウゴヤ谷遡行~山上の花々・下山路

2018-08-29 09:00:27 | 山歩き

 太田川水源標柱近くで昼食を摂った後、気になっている花の咲き具合の観察に冠山分岐まで脚を延ばしました。その後は素直に小川林道終点の駐車場を経由して林道を歩いて車を置いた奥出合橋まで下りました。〔8月26日(日)〕

 ↓ 水源標柱近くに咲いていたアキチョウジ(シソ科ヤマハッカ属)。秋の訪れを教えてくれる花です。

 ↓ やや色付いて開花間近のアケボノシュスラン(ラン科シュスラン属)。今年最後に咲くランの花です。

 ↓ この日の最終到達点の冠山分岐でUターンをして小川林道ルートに引き返しました。

 ↓ 荒れ果てた小川林道ルートに入ります。

 ↓ ツルリンドウ(リンドウ科ツルリンドウ属)が荒れた登山道の足元に咲いていました。

 ↓ 小川林道ルートにキバナアキギリ(シソ科アキギリ属)が沢山咲き始めていました。

 ↓ ツルニンジン(キキョウ科ツルニンジン属)はどこにあっても存在感のある植物です。

 ↓ この日各所で良く見たモミジガサ(キク科コウモリソウ属)。この時期のこの山のメインの花かも知れません!

 ↓ 小川林道ルートに意外に多かったテンニンソウ(シソ科テンニンソウ属)

 ↓ 小川林道ルートからボーギのキビレを経由して広高山へ繋がる登山道が分かれます。

 ↓ 小川林道終点の駐車場に出ました。難路を乗り越えてここまで上がってきていた車が一台ありました。

↓ 小川林道終点駐車場に立っていた「クマに注意に!!」の標柱!この山域は将にツキノワグマの巣窟!!

↓ シシウド(セリ科シシウド属)が林立する小川林道。雑草が生い茂り、大きな落石もあり、かなり荒れた道路状態でした。

 ↓ 小川林道から見上げた吉和冠山の山頂部!

↓ 小川林道沿いに咲いていたキツリフネ(ツリフネソウ科ツリフネソウ属)

 ↓ 小川林道を下って来るとこの日遡上した沢に並行して下り行くこととなりました。

↓ 小川林道沿いには大きく立派なキンミズヒキ(バラ科キンミズヒキ属)が沢山見受けられました。

↓ まだ蕾のカリガネソウ(クマツヅラ科カリガネソウ属)に寄り沿うキチョウの番(つがい)! 小川林道沿いにもカリガネソウが咲いていました。

 ↓ つい先日比婆の熊野神社近くで初見したカリガネソウでしたが、この日は各所で沢山のこの花に出会い驚いてしまいました!

 ↓ 車を置いた奥出合橋付近の小川林道です。小川林道はすぐ先のカーブで左に曲がり奥出合橋を渡って山上に至ります。草に覆われた道が右のシナノキ谷に延びています。

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ブドウゴヤ谷遡行(その2)

2018-08-28 13:54:07 | 山歩き

   優しい沢を殆どストレスを感じることなく遡上して行き、入渓後1時間20分で小川林道が渓流を渡る馬立橋の下に到達しました。すぐ上流部に架かるもう一つの橋の毛部田橋を潜るとゴルジュに入りました。意外にも小規模なゴルジュでした。高さ4メートル程の滝(F5)を越え、左岸側の1,085メートルのピークを廻り込むと再び優しい渓相に変わりました。そこからは谷の分岐が続くので道を失わないように気を付けながらの遡行となりました。どこかで登山道と出会う筈でしたがなかなかそれが叶わず、入渓から4時間10分程経った午前11時40分にやっと登山道に出ることが出来ました。標高1,190メートル程の地点でした。靴を履き替えて、登山道とは呼べない程に荒れた踏み跡を太田川の水源標柱まで進み遡行完了とし、ちょっと遅くなった昼食としました。〔8月26日(日)〕

↓ どこを歩いても良いような優しい渓流が続きます。

 ↓ 渓流を覆う梢の先に馬立橋が見えてきました。

 ↓ 馬立橋基部にカリガネソウ(クマツヅラ科カリガネソウ属)の群落がありました。

 ↓ 馬立橋を潜ると、緑の草に覆われた渓流が現れました!

 ↓ もう一つの毛部田橋を潜ると渓流の傾斜が俄かに厳しくなってきてゴルジュ帯へと突入して行きました。

 ↓ 腰下まで水に浸かって小滝下の渕を抜けて行きます。

 ↓ 腕と脚でバランスを取りながらゴルジュを通過して行きます。

 ↓ ゴルジュを通過すると、山野草の咲くお花畑のある優しい渓相に変わりました。ここではまだクサアジサイ(アジサイ科クサアジサイ属)が健在でした。

 ↓ お花畑の斜面に咲いていたモミジガサ(キク科コウモリソウ属)。この上の斜面にはカリガネソウの大群落も見られました。

↓ この渓谷随一のF5を登ります。高さ4メートル程でしょうか!

 ↓ 心地良い渓流の遡行が続きます!

 ↓ 迷い易い要注意ポイント!左の渓流はキンカネリの谷で吉和冠山の山頂懸崖の下へと続きます、ここは右手の本流の沢を採りました。

↓ 左岸にワサビ田が開かれていました。

 ↓ ワサビ田の畔にツリフネソウ(ツリフネソウ化ツリフネソウ属)が咲き残っていました。

 ↓ 標高1,050メートルを超えて渓流も随分と細くなってなってきました。

 ↓ あっと驚く程の大木も繁っていました!(根元にわれらがメンバーの一人が立っています。)

 ↓ 滑の川床!ここの床の岩は種類は分かりませんが独特でした。

 ↓ 午前11時40分に登山道に出合いました。標高差320メートル程の渓流を3時間10分程で遡上してきたことになります。

↓ 荒れ果てた踏み跡や渓流を暫し登り行きました。

 ↓ 路傍の草叢にアケボノシュスラン(ラン科シュスラン属)を見付けました。まだ固い蕾のようでした。

 ↓ 道沿いの茂みの中にジャコウソウ(シソ科ジャコウソウ属)が咲いていました。

↓ 12時30分に水源標柱に到達しました。太田川の水源標柱は完全に朽ち果てて、やっと立っているだけの状態でした!

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ブドウゴヤ谷遡行(その1)

2018-08-27 12:33:17 | 山歩き

 久々の沢歩きに出掛けました。遡行したのはブドウゴヤ谷。吉和冠山に北側の中津川渓谷からアプローチする小川林道に沿った渓流です。三浦章氏の著書「西中国山地の沢」に掲載されている名称に依っていますが、桑原良敏氏の名著「西中国山地」では同じ渓谷が「シラグチ谷、ホン谷」と記載されています。ともあれ、下界では35℃を超える厳しい残暑が続く中で、渓流に脚を入れって涼しい時間を過ごすことが出来ました。〔8月26日(日)〕

↓ 入渓すると直ぐにF1(5段の滝)が現れました。

↓  入渓したのは小川林道の「奥出合橋」の近く。午前7時半にブッシュを掻き分けて渓流に下りました。今回のレポートのモデルは同行したN川さん、O村さんのお二人です。

 ↓ 5段の滝の最初の滝を登り切ると2段目の滝が待っていました。

↓ 2段目の滝は中央突破を図りました。途中でストックを滝壺に落下させましたが無事に回収出来ました。回収係は最後尾の私です!

 ↓ 5段の滝を通過すると、打って変わって静かなの滑の渓流が待っていました。

 ↓ 滑の滝を膝くらいまで水に浸かって登って行きました。

 ↓ やや流れの傾斜がきつくなってくると、行く手にやや大きな滝(F2)が見えてきました。

 ↓ F2は二つの流れに分かれて落下していました。ここは歩き易い右岸側の細い滝を登りました。

 ↓ F2を過ぎると緩やかな上りの渓流となり、小さな滝が続きました。

 ↓ 遡行開始後1時間10分程経過した頃、渓流に朝の光が射し込み始めました。

 ↓ 陽が差し込んで来ると、渓流の景観の明暗のコントラストは甚だきつくなってきました。

↓ 緩やか上る渓流を淡々と歩いて行きました。

 ↓ ここは倒木の溜まり場でした。倒木を越えて遡って行きました。

↓ 岩の間を滑り落ちる渓流を辿ります。
 

↓ 青い樹林が水面に写り込みます。

 ↓ 斜度の小さい渓流が続きます。ヘルメットの中だけは汗を掻きますが全般には涼しい渓流歩きです!

 ↓ 岩の上に佇み暫し休憩中!
 

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