桃介橋と天白公園でツツジと桜、桃を見た後は、桃介記念館へ。
木曽川中流域の水力開発を行う為、福沢桃介は木曽川右岸にいくつもの発電所を作り、左岸を走る中山道と中央線から資材を運ぶ為、南木曾に桃介橋を建設した。
そして、そのたもとに、貞奴との別邸を建設した。
今は福沢桃介記念館となっているが、かっては大同電力の社宅とか発電所長の宿舎として使われていたらしい。
庭には近くの読書(よみかき)発電所の水車ランナ。
入口のポーチの柱にはギリシャ式の飾りが。
貞奴のお気に入りだったサンルーム。
桃介橋の完成時に渡り初めをする桃介と貞奴。
この橋のトロッコを通じて、読書発電所の水車と発電機は運び込まれた。
桃介は木曽川の水利権を得るために、木曽川を使って木材を切り出していた森林産業を味方につけ、島崎広助をねじ伏せた。
川を使って木を流すのは、危険かつ、水の多い時のみ可能であったが、水利権の代償に森林鉄道を建設し、木材を切り出し、中央線で運び出せるようにしたのであった。
今では森林鉄道もトラックに代わり、記念館の傍らにひっそりと眠っている。
100年近く前に桃介が建設した以下の7発電所のうち、賤母、大井、落合の3発電所は改修工事用の水車を作ったこともあるので、その内いつか見学してみたいものだ。
- 賤母発電所 - 1919年7月運転開始、出力8,250キロワット
- 大桑発電所 - 1921年8月運転開始、出力1万1000キロワット
- 須原発電所 - 1922年7月竣工、出力9,200キロワット
- 桃山発電所 - 1923年12月竣工、出力2万3100キロワット
- 読書発電所 - 1923年12月竣工、出力4万700キロワット
- 大井発電所 - 1924年12月竣工、出力4万2900キロワット
- 落合発電所 - 1926年12月竣工、出力1万4700キロワット