家には50年ほど前の三菱の耕運機があったのだが、大きくて重たい。その上、耕耘ロータリーの駆動機構が半分壊れかけていたものをだましだまし使ってきた。だが、数年前から屋敷内の畑は雑草を刈るのみで、耕作放棄していた。
信州Uターン後は、家庭菜園を再開したいので耕運機、(最近は管理機と言うらしい)が欲しかった。新品だと20諭吉ほどするし、家庭菜園なので小回りが利くものが良いと思って1ローターのホンダとか、マキタの充電式管理機を見ていたのだが、いくつかの農業ホームセンターを見て良さげな中古があったので、1週間後買いに行ったら、先約客にかっさらわれてしまった。
一方、農業経験者に聞くと、1ローターは耕耘能力が低く、なおかつ耕耘時の暴れがあるので止めた方が良いとアドバイスされていた。で、方針転換して、2ローターの少し大きくて、馬力も5馬力程度の管理機を探していた。
1ヶ月前、サイクリングの途中で、山形の農業の店「大地」に寄ったら、少し古いが、スペック的にはピッタシの富士ロビンのラーニーCR551が格安で売られていた。
エンジンは4ストロークなるも、OHCやOHVですらない、SV(サイドバルブ)の富士重工製のエンジンEY-20が載っている。
(空冷4サイクル直形単気筒側弁式ガソリンエンジン. 筒径×行程(mm), 67×52. 総排気量(ml), 183. 連続定格出力PS/rpm), 3.0/3000, 3.5/3600. 最大出力(PS/rpm), 5.0/4000.)
幸いなことに?それとも不幸なことに、店の方に始動をお願いするも、エンジンが掛からない。あれ、ガソリン切れだ。店でもガソリン漏れは気が付いていたらしいので、暇な時に燃料フィルター周りの漏れをタダで直して、売ってもらうことにした。
で、そのCR551が今日届いた。
さっそく10年間クワの入っていない畑を耕してみる。重量は80kgあり、耕耘ロータリーも正転だけでなく逆転もできるし、デフロックも付いているので押し固まった畑も簡単に耕すことができた。
当初考えていた、2〜30kgの手持ちで持ち上げて車のトランクに載せられる1ローターの管理機ではこうは行かない。80kgの中型の管理機にして大正解だ。
ただ、問題は販売されてもう20年も経っていること。補修部品は殆ど無く、故障したら、自分で直すしかない。まあ、時間はたっぷりあるので、故障修理も楽しめばよいか?
また、製造元の富士ロビン自身が無くなって、今はマキタの子会社マキタ沼津になっている。なので、ラーニーCR551の取説を探してもネットの何処にも落ちていない。
幸い、エンジンEY-20の取説はここにあった。
また、CR551の後継機で、エンジンがOHCになったマキタMKR600の取扱説明書がみつかったので、本体はこちら、エンジンはEY-20の部分を参照すれば、何とかなりそう。
-------------- 追記 ---------------
その後数ヶ月が経ち、ラーニー君は我家の家庭菜園や花壇で大活躍。たった3万円で家に配送してもらって、こいつは良い買い物をしたと思っている。
最近チョット乱暴に扱って負傷させてしまったが、昔の機械は頑丈だ。大事に使いたい。