逆風に抗して Against the wind,♪ we are running against the wind.♪
ここではないどこかへ。モモンガーの旅
2018年に横浜から信州にUターン
自転車と日々の生活を
綴ります。
 



ああ疲れた、肉体的にも、精神的にも。
とりあえず写真のみ。 明日記事書きます。

先日富士山を見に三国峠に出かけた時、この三国峠にも是非いけたらと思っていた。
三国峠と言えばここ以外にも、何時かは行ってみたい志賀高原の三国峠とか、全国中
に多数ある。

今日は以前買った、Cyclo Touristの峠100選の36番、群馬、埼玉、長野県境の三国峠の部分を参考に走ろうと早朝、家を出て輪行で4時間もかけて野辺山に着いた。
(八王子方面から野辺山に10時に着けるのは休日のみ、平日は11時近くになってしまう)

野辺山駅では、珍しく、輪行の客が数人居る。ロードの人からは、「おっ、シクロクロスだ」
(グレートジャーニーは、タイヤが太いがシクロクロスではなくツーリング車だがまあいいか)
「どこ行くの」と聞かれ、「ソロで三国峠から17kmのダート標高差1000mを下って秩父に
抜ける」とすこし誇らしげに答える。

野辺山から少し下って後ろを振り返れば、雲一つ無い八ヶ岳を背景に、キャベツの取り入れ
真っ盛りだ。まだこの頃はこの青空の如く、まったくルートへの不安は無かったのだが。

大型コンビニ?スーパー?のナナーズで昼ご飯の材料を仕込み一休止。
川上村を抜け、通行止め、入山禁止、、、、のおどろおどろし警告を無視し、淡々と交通量の少ない舗装道路を登る。

途中すれ違ったノーマルバイクの青年からは、「三国峠の秩父側は通行禁止になってますよ。残念ながら私は引き返してきました」と告げられる。う~ん、事前計画時に道が荒れている、可能性に対する一抹の不安があったのだが、、、、、、心に不安の種が芽吹く。

野辺山から2時間で三国峠に到着、ここまでの道、景色、そして交通量と申し分なし。
あとはこの看板だが、、、、。

まあ、全面通行止めとは言っても、このゲートは申し訳程度だし、、、、何とかなるベ~、
ここは今日持参の小火器を使って、のんびり湯を沸かし、峠の昼食の準備。その間に様子見して、それからどうするか決めよう。まづは楽しい昼ご飯だ。

食事準備中、ベンツの4駆、S10とかタホとかの米国製ピックアップが登ってくるが、表示を見て皆引き返して行く。この道はバイクと自転車の天国かな、とほくそえんで、ラーメンの出来上がるのを待っていたら、今度はオフロードバイクが峠を越えて向こうに下りていく。
やっぱオフロードバイクだものな、、、、

と思っていたら、数分後に引き返して来た。

そう言えば秩父側から、バイクも自転車も登って来ない。どうなっているんだ?

その答えはこれだった。

峠の簡易ゲートを過ぎ、角を曲がると、すぐにこの第二のゲートにぶち当たる。ありゃ~~ぁ、厳重に封鎖されているよ。ゲートの間から自転車を通すことができない。
それに谷側は切り立っていて、自転車やバイクが通った跡が無い。

ザックやボトル、フロントバックなど重たい物を全部外し、ゲートの隙間を通してから、
自転車のみにして、何とかゲートの向こう側に渡る。

不安感が次から次へと浮かび上がってくるが、勇気を奮い起こして、17km、標高差1000mのダートを慎重にダウンヒル開始。

ランドナー、スポルティーフ向けの本に、一度は下りたい峠道と紹介されていたので、期待して下り始めた。誰も走った跡がない、全面落ち葉に覆われた、表面上は素敵な下り道だ。
その上、紅葉も少し始まっている。そして何より、登りも下りも誰も走っていない。車もバイクも、そして自転車さえも、誰もいないのだ。う~ん、やっぱり本格派の林道だぜlぃ。

だがしかし、落ち葉の下はごつごつの岩の道。32Cのグレートジャーニーには振動がチョットきつい。アルミのボトルをバックに移し、カメラを背中、のポケットに入れ、、、でもGPSはハンドルから外すわけにも行かず、大丈夫かな?

このダート、私の経験した中では、大弛峠の長野県側よりはマシ、でも犬越路の北側よりはヒドイ感じ。サスの無い自転車ではなく、せめてもう少し太いタイヤかフロントサス付きのMTBで来るべきダートだった。

ともあれ、たった一人の孤独感と事故を起こしたらアウトだという恐怖心の下、慎重にくだり、ようやく素掘りトンネルの所まで辿り着いた。

結局、17kmのダート区間中で会ったのは、一人のトレイルランナーみ。3連休なのに、一人の自転車乗りにも会わなかった。

その後、大滝ダム、ループ橋、車の通行量の少ない、中津峡の舗装道路を気持ち良くダウンヒルして、 大滝温泉に到着。ゆったり温泉につかり、三峰口から輪行帰宅したのだが、
この輪行帰宅も考えていたより長時間で大変だった。

距離は82kmと短かったが、精神的におおいに疲れた、でも終わってみれば満足感のあるルートだった。

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