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北海道の登山ならびに風景と花の写真。個人の日記など。     アクセス状況追加(2009/2/24 以降分です)

1/3引き上げシステムを作ってみました。

2009年11月10日 23時46分50秒 | Weblog
少し暇になったので登山関係の本を読んでいたら、引き上げシステムの項目が出てきたので、久しぶりに自宅で作ってみました。

実際に使うことは無いでしょうが、システムの構築を経験しておくと、何かの場合に役に立つかも知れません。

中学校時代に教わる、「滑車を使って小さい力で重たい物を引き上げる原理」を利用しています。

普通の登山ではせいぜいロープとカラビナ程度しか携帯しないので、その範囲内でできるシステムを組む必要があります。

この1/3引き上げシステムは、3分の1の力で引き上げることを目的にしています。

しかし、今回の例では、20kgの物を持ち上げるのに、実測で20kg強の力が要りました。

ロープがカラビナを強く擦るので、その部分でかなりの抵抗が発生してしまうのが原因です。

この部分に滑車を使えば、1/3に近い力で引き上げが可能になると思われます。(ロープ重量と若干の抵抗は残ります。)

それでも、戻り防止装置をつけているので、オートブロック部が上限まできたら、手を離して次の引き上げ操作の準備ができるので、非常に便利です。

このほかに1/5,1/7、1/9引き上げシステムがあります。

ただ必要な道具類が増え、システムも込み入ってくるので、専用の道具が必要になってきます。

ネットで調べたら、このようなシステムを組む訓練を含めた、専門的なロープワークを講習している山岳会もあるようです。

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1/3引き上げシステムの全体図です。



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上半分をアップしました。



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メインロープの戻り止めです。
今回は「マッシャー」で行っていますが、
色々な方法(道具)があります。

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オートブロック部です。
メインロープをしっかり掴み、Y字型に引き上げます。
ここが滑ると、1/3システムになりません。

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テストに使った20L入りポリタンクです。
20kgでもかなりの重量に感じます。


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戻り防止装置にガルダーヒッチを使った例です。
手の介添えなしでも自動的に戻り防止が効きますが、
ロープの抵抗が増えますので、更に力が必要になります。

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同じD型のカラビナ2個を使用します。
写真の通り、ロープを1回巻き付けます。


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同上を色々な角度で見た状態。



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クライミング用滑車です。(非常用の特別に軽いもの)
重量55g 運用荷重400kg(200kg+200kg) 



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