今日はどこへも行かない返事をしたかーさんの答えはお見舞いの果物だ。
購入すると決めたお店は近鉄電車西大寺駅より北東のNaRaFamily。
親しみを込めて「ならファ」と呼ばれている。
買い物がてらに昼食もということで出かけた。
食事処は京都錦・柳馬場炭火の「たんとと和くら」。
本場仙台の牛たんが味わえるお店はかーさんのお勧め。
仙台名物の牛たんをメインにしている「杜もと」で食べたことがある。
極厚炙り牛たんは美味かったが、かーさんはそれよりもっと美味いというのである。
味を占め覚えた味覚は忘れられない。
もう一度食べたいという「たんとと和くら」は6階のフードレストラン内にある。
店名に「たんとと」とあるように、牛たんとトロ魚が主役のお店。
いずれも炭火で焼いた料理が売り物のようだ。
数多くあるメニューにはお酒の肴に合う一品もある。
夜はビジネスマン、昼は買い物客をあてこんだメニューなのであろう。
案内された席につくやいなや店員さんに頼んだとろたん定食は1490円。
私にとっては極上の料理。
かーさんが出先で食べる金額はごく普通のようだが、私一人では、まず頼むことのない高額商品。
メニュー一覧には1590円のところ、特別価格で1490円とある。
高額商品はさらに上がある。
特上、極厚と銘うったとろたん炭火焼定食は1950円。
これも特別価格の1850円のご奉仕価格。
味にどれほどの差があるか、食べてみなきゃ判らないが、そこまでは求めていないかーさん。
二人揃って同じメニューを注文した。
本場仙台の牛たんの違いをお知らせしている。
厳選した材料は皮剥きし、分厚くスライス。
数日間をかけて仕込みの熟成で、柔らかく風味豊かな牛たんを仕上げたとある。
調理場は店内の格子戸から拝見することも可能だ。
若い調理店員さんが焼きあげた牛たんが膳に盛られて運ばれた。
横から見ても判る分厚さだ。
香ばしい匂いがテーブルに漂う。
炭火焼きとは書いてなかったが、明らかに焼き目がある。
定食には出汁で溶いたとろろに麦めしがつく。
汁物はおそらくテール肉のスープであろう。
香物の白菜漬けもあるご飯の盛りは大・中・小を選べる。
私は中で、かーさんは小を頼んでいた。
椀の大きさは明らかに違うが、盛り量はそれほどでもない。
店員さんが言った。
「麦めしとスープはお代りができます」である。
最初に口にしたのはスープ。
濃い目の味である。
こってりでもなく透き通るような味ではある。
底に沈んでいたお肉は柔らかい。
溶けてしまうような柔らかさだ。
漬けものはあっさり系でさっぱりしている。
麦ご飯を口に入れる前に食べた牛たん。
ぎゅうっと噛んだ。
じゅわっとほとばしる肉味。
牛たんだと思ってかみ切りたい。
ところが切れない。
歯でかみ切ることができないのだ。
見苦しいが箸で引っぱってみた。
ぐいぐい引っ張っても切れない。
なんだかおかしいと思った牛たん。
切れずに一枚丸ごと口に放り込んだ。
ぐにゅぐにゅ感の肉。
柔らかく焼いた結果なのであろうか。
噛んでも、噛んでも喉が通らない牛たんがちっとも小さくならない。
ぐにゅぐにゅしている間にかーさんは数切れの牛たんをたいらげる。
私は選んだ右端の一枚目の牛たんに難儀していた。
同じ厚切りなのだが、どうもおかしいのである。
数分間もかかった牛たんは大きなまま無理やり喉を潜らせた。
添えつけの野菜サラダを食べる。
これもあっさり系のコールスローや漬けものをおかずに麦めしを食べる。
味わいは次に移って、出汁とろろをかける。
とろとろの麦めしはつるつると喉が通る。
麦めしは堅めでもなく、柔らかくでもなく美味いのである。
一枚の牛たんを食べるのが怖くなったが、もう一枚。
これも同じ食感で、ぐにゅぐにゅ。
またもや切れ味悪い牛たん。
一枚目と同じように難儀して喉を通らせた。
皿に盛られた牛たんは七切れ。
あと5枚もある。
先にとにかく喰ってしまえと思ってサラダ、漬けもので麦めしとろろを味わう。
恐怖の牛たん喰いは3枚目、4枚目も同じだ。
かーさんはとっくにたいらげていた。
ところがだ。
5枚目はザクっと難なく切れるのだ。
歯ごたえもあって美味さもある本来の味。
牛たんはこれでなくちゃと、思うが、次の一枚は元に戻るのだろうか。
これほど食べるのに苦労するのは初めてだ。
箸も進まない牛たん定食。
心配していたが、6枚目、7枚目とも美味かった。
おかわりスープも欲しかったが、頼まなかった。
支払いはクレジットカード。
消費税を入れて3218円だった。
レジの店員さんにこの日の味わいを伝えたが、「そうでしたが、申しわけございません」の一言だった。
恐怖の牛たんが恐ろしくなって、2度と行かなくなった。
(H26. 9. 9 SB932SH撮影)
購入すると決めたお店は近鉄電車西大寺駅より北東のNaRaFamily。
親しみを込めて「ならファ」と呼ばれている。
買い物がてらに昼食もということで出かけた。
食事処は京都錦・柳馬場炭火の「たんとと和くら」。
本場仙台の牛たんが味わえるお店はかーさんのお勧め。
仙台名物の牛たんをメインにしている「杜もと」で食べたことがある。
極厚炙り牛たんは美味かったが、かーさんはそれよりもっと美味いというのである。
味を占め覚えた味覚は忘れられない。
もう一度食べたいという「たんとと和くら」は6階のフードレストラン内にある。
店名に「たんとと」とあるように、牛たんとトロ魚が主役のお店。
いずれも炭火で焼いた料理が売り物のようだ。
数多くあるメニューにはお酒の肴に合う一品もある。
夜はビジネスマン、昼は買い物客をあてこんだメニューなのであろう。
案内された席につくやいなや店員さんに頼んだとろたん定食は1490円。
私にとっては極上の料理。
かーさんが出先で食べる金額はごく普通のようだが、私一人では、まず頼むことのない高額商品。
メニュー一覧には1590円のところ、特別価格で1490円とある。
高額商品はさらに上がある。
特上、極厚と銘うったとろたん炭火焼定食は1950円。
これも特別価格の1850円のご奉仕価格。
味にどれほどの差があるか、食べてみなきゃ判らないが、そこまでは求めていないかーさん。
二人揃って同じメニューを注文した。
本場仙台の牛たんの違いをお知らせしている。
厳選した材料は皮剥きし、分厚くスライス。
数日間をかけて仕込みの熟成で、柔らかく風味豊かな牛たんを仕上げたとある。
調理場は店内の格子戸から拝見することも可能だ。
若い調理店員さんが焼きあげた牛たんが膳に盛られて運ばれた。
横から見ても判る分厚さだ。
香ばしい匂いがテーブルに漂う。
炭火焼きとは書いてなかったが、明らかに焼き目がある。
定食には出汁で溶いたとろろに麦めしがつく。
汁物はおそらくテール肉のスープであろう。
香物の白菜漬けもあるご飯の盛りは大・中・小を選べる。
私は中で、かーさんは小を頼んでいた。
椀の大きさは明らかに違うが、盛り量はそれほどでもない。
店員さんが言った。
「麦めしとスープはお代りができます」である。
最初に口にしたのはスープ。
濃い目の味である。
こってりでもなく透き通るような味ではある。
底に沈んでいたお肉は柔らかい。
溶けてしまうような柔らかさだ。
漬けものはあっさり系でさっぱりしている。
麦ご飯を口に入れる前に食べた牛たん。
ぎゅうっと噛んだ。
じゅわっとほとばしる肉味。
牛たんだと思ってかみ切りたい。
ところが切れない。
歯でかみ切ることができないのだ。
見苦しいが箸で引っぱってみた。
ぐいぐい引っ張っても切れない。
なんだかおかしいと思った牛たん。
切れずに一枚丸ごと口に放り込んだ。
ぐにゅぐにゅ感の肉。
柔らかく焼いた結果なのであろうか。
噛んでも、噛んでも喉が通らない牛たんがちっとも小さくならない。
ぐにゅぐにゅしている間にかーさんは数切れの牛たんをたいらげる。
私は選んだ右端の一枚目の牛たんに難儀していた。
同じ厚切りなのだが、どうもおかしいのである。
数分間もかかった牛たんは大きなまま無理やり喉を潜らせた。
添えつけの野菜サラダを食べる。
これもあっさり系のコールスローや漬けものをおかずに麦めしを食べる。
味わいは次に移って、出汁とろろをかける。
とろとろの麦めしはつるつると喉が通る。
麦めしは堅めでもなく、柔らかくでもなく美味いのである。
一枚の牛たんを食べるのが怖くなったが、もう一枚。
これも同じ食感で、ぐにゅぐにゅ。
またもや切れ味悪い牛たん。
一枚目と同じように難儀して喉を通らせた。
皿に盛られた牛たんは七切れ。
あと5枚もある。
先にとにかく喰ってしまえと思ってサラダ、漬けもので麦めしとろろを味わう。
恐怖の牛たん喰いは3枚目、4枚目も同じだ。
かーさんはとっくにたいらげていた。
ところがだ。
5枚目はザクっと難なく切れるのだ。
歯ごたえもあって美味さもある本来の味。
牛たんはこれでなくちゃと、思うが、次の一枚は元に戻るのだろうか。
これほど食べるのに苦労するのは初めてだ。
箸も進まない牛たん定食。
心配していたが、6枚目、7枚目とも美味かった。
おかわりスープも欲しかったが、頼まなかった。
支払いはクレジットカード。
消費税を入れて3218円だった。
レジの店員さんにこの日の味わいを伝えたが、「そうでしたが、申しわけございません」の一言だった。
恐怖の牛たんが恐ろしくなって、2度と行かなくなった。
(H26. 9. 9 SB932SH撮影)