出雲の地でも閏年の庚申さんをされていると脇本のM氏が話していた。
その所在を確かめたくてやってきた。
出雲と呼ばれる地区は桜井市の出雲である。
素朴で温もりを感じる素焼きの土人形。
かつては長谷寺詣でや伊勢街道を往来する人たちの土産にあったという。
永らく途絶えていた大和の出雲人形を復活した窯元水野家。
現在は奈良県の伝統的工芸品に指定されている。
その姿を拝見する時間はない。
夕闇が静かに迫っている時間帯だ。
一刻も早く庚申に関係する人を見つけることが今回の目的。
出雲集落を抜ける旧街道を走った。
そこを歩く二人の婦人。
一人は鍵を持っている。
もしかと思って尋ねてみた。
話によれば、さきほどまでお寺の掃除をしていたという。
お寺は地福寺。
氏神さんの十二柱神社の西側すぐ近くだ。
婦人の話では明日の午前10時半に閏年の庚申をするという。
午後13時から行う予定であったが、お寺さんが急遽都合がつかなくなり時間帯を繰り上げたという。
閏年の庚申さんは「トウゲ」と呼ぶ。
出雲には九つの垣内があり、それぞれの組単位で講中がある。
葉付きのカシの木に文字を書いてお寺の庚申さんに祀る。
庚申の石仏は二つ。
手前は「庚申」の文字があり、後方は青面金剛石仏だ。
両脇は地蔵さんであろう。
文字の中には梵字も含んでいる9組の講中がそれぞれに用意するカシの木は文字を書く部分を削って持っていく。
そこに来迎寺のおじゅっさんがそれぞれの木に墨書するそうだ。
お盆やコジュウタに入れたモチを供える。
庚申トウゲを終えたらカシの木はそれぞれの組の当番にあたるヤドの家が持ち帰る。
そのカシの木は玄関などに飾っておく。
集落を巡ってみればその木を祀る家がある。
旧街道沿いの家にもたくさんある。
前回の庚申トウゲのものなのか判然としないが、紛れもない家の守り神。
隣村の脇本でも見られた風習である。
ちなみにお寺近くに飾られていた家。
カシの木には「奉勧請 青面金剛童子 村内無事 家内安全 五穀成就 如意祈修」とある。
上のほうには五つの梵字があるが判読できない。
(H24. 4. 7 SB932SH撮影)
(H24. 4. 7 EOS40D撮影)
その所在を確かめたくてやってきた。
出雲と呼ばれる地区は桜井市の出雲である。
素朴で温もりを感じる素焼きの土人形。
かつては長谷寺詣でや伊勢街道を往来する人たちの土産にあったという。
永らく途絶えていた大和の出雲人形を復活した窯元水野家。
現在は奈良県の伝統的工芸品に指定されている。
その姿を拝見する時間はない。
夕闇が静かに迫っている時間帯だ。
一刻も早く庚申に関係する人を見つけることが今回の目的。
出雲集落を抜ける旧街道を走った。
そこを歩く二人の婦人。
一人は鍵を持っている。
もしかと思って尋ねてみた。
話によれば、さきほどまでお寺の掃除をしていたという。
お寺は地福寺。
氏神さんの十二柱神社の西側すぐ近くだ。
婦人の話では明日の午前10時半に閏年の庚申をするという。
午後13時から行う予定であったが、お寺さんが急遽都合がつかなくなり時間帯を繰り上げたという。
閏年の庚申さんは「トウゲ」と呼ぶ。
出雲には九つの垣内があり、それぞれの組単位で講中がある。
葉付きのカシの木に文字を書いてお寺の庚申さんに祀る。
庚申の石仏は二つ。
手前は「庚申」の文字があり、後方は青面金剛石仏だ。
両脇は地蔵さんであろう。
文字の中には梵字も含んでいる9組の講中がそれぞれに用意するカシの木は文字を書く部分を削って持っていく。
そこに来迎寺のおじゅっさんがそれぞれの木に墨書するそうだ。
お盆やコジュウタに入れたモチを供える。
庚申トウゲを終えたらカシの木はそれぞれの組の当番にあたるヤドの家が持ち帰る。
そのカシの木は玄関などに飾っておく。
集落を巡ってみればその木を祀る家がある。
旧街道沿いの家にもたくさんある。
前回の庚申トウゲのものなのか判然としないが、紛れもない家の守り神。
隣村の脇本でも見られた風習である。
ちなみにお寺近くに飾られていた家。
カシの木には「奉勧請 青面金剛童子 村内無事 家内安全 五穀成就 如意祈修」とある。
上のほうには五つの梵字があるが判読できない。
(H24. 4. 7 SB932SH撮影)
(H24. 4. 7 EOS40D撮影)