マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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庵治町・出垣内/茶垣内のゴウシンサン

2018年09月04日 10時02分51秒 | 天理市へ
Kさんが独り参拝をしていた天理市庵治町・旧木之本のゴウシンサン。

御供の状態を見届けてすぐ近くになる出垣内に向かう。

前年の平成28年7月16日に立ち寄ってみたものの、行事はとうに終えていたようで、設営も砂盛りもすっかり消えていた。

たぶんに午後6時であろうと思って出かけた出垣内。

何人かの人たちが集まっていた。

伺えばもうすぐ始めるという。



二人の代表にお願いした急な取材であるが、昨年の顛末を伝えたら、よう来てくださったと受けてくれる。

ありがたく受けてくださった代表は年当番のMさんとNさん。

Mさんは四国が出身。

50年前にイリクをしたという。

この日は氏神さんを祭る菅原神社の氏子役員の総会があるから、いつもより早めてもらったという。

ちなみに庵治町に神社が三社も鎮座する。

春日地区は春日神社。

北垣内、南垣内の旧木之本地区は伊勢降神社。

ここ出垣内に茶垣内は菅原神社が氏神さんであった。

集まった人たちは出垣内(14軒)に茶垣内(11軒)の氏子たち。

祓の詞を奏上するにわか神主役を務める当番が主となってゴウシンサン行事が行われる。

出垣内の地に建つ大神宮石塔は「太神宮」。

「天保四乙未(1833)十一月」の年代記銘の刻印があった。

太神宮の前に設えた提灯立ては屋根付き。

いわゆる高張提灯に「太神宮」の文字をあしらった提灯を吊るした。

その前にも提灯を吊るすが、これらは家の提灯。

それぞれ固有の家紋がある提灯である。

白いのは近年に新調しなおしたものであろう。

渋い色調の提灯は古い提灯。

たかだか40年前に新調した提灯でも、ここら辺りでは新しい方、もっと古いのは飴色になるという。



火を灯すのも当番の男性。

一つずつ口を広げてローソクに火を点けていく。

ゴウシンサン行事に捧げるサカキ。



お神酒に塩、米を供えて、まずは2礼2拍手1礼。

壁際に並んだご婦人たちも合わせて2礼2拍手1礼。

次が石上神宮の神職に書いてもらったという祓の詞を広げて奏上する。

その場合は座って奏上される。



みなも揃って手にした祓の詞を奏上する。

「かけまくも かしこき はらいどの おおがみたち ・・・」など、わかりやくすく、読みにふりがなを書いてあった。

どことなく愛おしさを感じた神事に心が温まる。

このような在り方は珍しいのではないだろうか。

これまで県内各地のさまざまな行事を取材してきたが、初見の在り方に感動した。

ちなみに菅原神社にも行事を務める五人衆制度があるようだ。

隣垣内の伊勢降神社にも五人衆組織があると聞いているから一度拝見してみたいと思った。



神事を終えたら御供のお菓子などを配る。



子どもたちが歓ぶお菓子を手にして戻っていった太神宮に塩と米を盛った。

ちなみにお神酒は清めに辺りに撒いていた。

(H29. 7.16 EOS40D撮影)
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