蜜ロウワックス日記

小川耕太郎∞百合子社をとりまく日々あれこれ

越前生漉奉書と長勝鋸

2016年03月14日 12時12分38秒 | 耕太郎の出張報告
早いもので、もう一か月経ってしましましたが、
4月発刊予定の「山SUN通信 NO17」に掲載する記事を書いていただくために、
デザイン事務所の社長と二人で、越前の岩野市兵衛さん、京都の長津勝一さんのところに出かけました。


着いたその夜に大雪が降り、私の車はこんな状態。



雪道なんて走ったことがないので、時速30キロくらいで、まずは岩野さんのところへ。
雅織工房さんで藍染していただいた「越前生漉奉書」の漉き返し、
乾燥、品質チェックをしていただきました。







予定していたよりも少し色が薄くなりましたが、素敵な「藍染生漉奉書」が出来上がりました。


いやー、岩野さんはお若い。今でも朝早くから漉きの作業や塵取り、和紙の板貼作業をされるし、
漉き返しの際に出てきた藍に染まった水を残しておいて、障子紙を染めたりもしてる。




この障子もご自分で貼られたそうです。


越前に2泊して、京都へ。

長勝さんの所では、鋸研ぎの実演をしていただきました。







なぜガイドもなく、同じ角度で研ぐことが出来るのか不思議です。
常に体の真正面に鋸刃を置いて、研ぐのだとおっしゃいますが・・・、
体にしみこんでいるのでしょうね。

ハツリ用のヨキやカンナなど、他の刃物についてもいろいろとお話を伺い、
あっという間に夕方になってしまいました。

何年かぶりにお二人に会っていただきましたが、
岩野さんも長勝さんも80を超えてなお、好奇心や向上心にあふれていて、
常に明るく、楽しげにしている。

元気をいただいて、帰りました。



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