蜜ロウワックス日記

小川耕太郎∞百合子社をとりまく日々あれこれ

活版印刷

2010年10月29日 13時44分35秒 | 草木灰越前生漉奉書
数ヶ月前、岩野市兵衛さんの和紙を販売することになったという話を知人にしたところ、
知人の奥さんが「仕事を止めて、活版印刷を始めることになった」という。
「なぜ?」と尋ねたら、「活版印刷の美しさにほれてしまったから」らしい。


下記アドレスが活版印刷屋さん。
http://megropress.com/


「プリンターとは全然違う」ということなので、
「それなら、市兵衛さんの奉書を送るから私の名刺を作って。
 キレイなおねえちゃんに配るための特別な名刺にする。」とお願いしてあった。


結構前に市兵衛さんの紙を送って、名刺のデザインが決まらぬままでいたら
下のような写真が送られてきた。
活版印刷の写植した板と試し刷りした印刷物。送った奉書で作ってみたそうだ。








「美しい」のただ一言。震えてしまった。
なぜ、こんなに美しいものを日本人は大切にしないのだろうか?


岩野さんの奉書、長勝さんのノコギリ、
杉・ヒノキの木製ブラインドも本当に美しい。
価格は普及品に比べようが無いが、
選択の基準が価格だけというのは寂しいではないか。


早速、妻にデザインを考えて知人に連絡してとお願いした。
今妻は、「キレイなおねえちゃん用」とは知らないで、一生懸命デザインしている。


お願いだからカッコいいのにしてね。