未熟なカメラマン さてものひとりごと

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矢掛・観照寺の臥龍梅と枝垂れ梅

2011-03-09 22:15:29 | 神社・仏閣

まだまだ見ごろは先の枝垂れ梅

3月5日の土曜日、矢掛の観照寺(*1)に今年も枝垂れ梅を見に行ってきました。こちらは、今年で連続3回目となります。梅が見ごろかどうかは、運しだい。ただ昨年は、このころが見ごろでした。期待でわくわくしながら参道を登り、境内に入ると、残念なことに、見ごろはもう少し先のようでした。境内には大きな梅が5・6本ありますが、一番有名なのが、臥龍梅(がりゅうばい*2)です。この梅だけは、他に比べて開花が早く、すでに満開で見ごろは過ぎているようでした。ほかの枝垂れ梅は、まだ2分から5分咲きといったところでしょうか!
境内には、他に二組の夫婦がいました。ひととおり撮影して裏庭に廻り、小山に登ってみると、遠くの山頂に、銀色に輝く遥照山の天文台が見えました。今日はとてもよいお天気で、まさに小春日和。しばらく、そのままボーっとしていると、メジロが数匹すぐそばの椿の蜜を求めてやってきました。私が近くにいるのに逃げようとしません。するとそこに大きな鳥がバタバタとやってきて、メジロを狙います。こういう光景はよく目にしますが、この鳥の狙いはなんでしょうか。
ふたたび、境内に戻って撮影をしていると、本堂の中から、住職の奥さんが、「どうぞ、中に入って、お茶でも飲んで一服してください。中からの梅もいいですよ!梅の盆栽もありますから、どうぞご遠慮なく!」と声をかけていただきました。
せっかくなので、それではと中に入らせてもらいました。ストーブが焚かれ、いくつもの座敷テーブルの上にはお茶菓子も用意してあります。圧巻は、屋内の障子が空けはなたガラスの向こうに見える梅です。奥さんの話によると、寒さの影響か、一番大きい梵鐘横の梅が、つぼみができているのになかなか開かないとのこと。臥龍梅もせっかくきれいに咲いたのに、先日の霜にやられて見栄えが悪くなってしまったとのことです。
今年はやはり、開花が遅れているようでした。部屋には、梅の古木の盆栽もずらりと並べてあります。相当な樹齢のものもあるようでした!近くにいたご夫婦のご主人いわく「桜ならこうはいかん!」となるほどと思えるようなご意見。(解説しますと、「梅ならこういう盆栽も可能だが、桜は無理だ!!」というところでしょうか!)
裏には町指定天然記念物・樹齢300年の山茶花(さざんか)もあるというので、近くまでわざわざ案内をしていただきました。岡山県内の梅の名所というと、津山市の梅の里公園や、後楽園が広く知られています。しかし、このような圧倒的な迫力の梅もいいものですが、こちらのように、人数が少ないお寺で、うららかな春の日差しを受けて咲く数本の優雅な枝垂れの梅も、清々しさを感じさせてくれて、これはこれでいいものだと思いますね。
見ごろは、3月の12日・13日ごろだと思います。お近くの方は是非、足をお運び下さい。
美人の奥さんが待っていますよ!


*1 観照寺 真言宗の古刹。正和元年(1312)に建立され、寛文5年(1665)、この地の大庄屋福武家の支援によって、現在の地に移ったといわれています。
本尊の大日如来は平安末期あるいは鎌倉期の作といわれ、町の重要文化財に指定されています。行き方:井原鉄道三谷駅から南へ約2キロ、洞松寺の手前の丘陵地にあります。

*2 臥龍梅(がりゅうばい)龍が地を這う姿に似ていることから「臥龍梅」と言われています。この「臥龍梅」と言われる梅は全国にあり、老木が多いようです。こちらの「臥龍梅」は樹齢、200年といわれています。




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