未熟なカメラマン さてものひとりごと

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高知の旅 藁焼き鰹のたたき有名店 平成27年5月24日(日)

2015-05-28 23:45:03 | グルメ
高知県立牧野植物園で植物学に触れたあと、お昼時でもあったので、この地でおいしいランチをしたいと思いました。そこで参考にしたのが、来る途中に高速道路のSAで見つけた、「県民総選挙・高知家イチオシグルメガイド2015」というパンフレットです。

高知といえば、すぐに連想するのが鰹のたたきですが、そのパンフレットの総合第1位が、藁焼き鰹たたき明神丸ひろめ店でした。せっかくなのでここにしようとナビをセットし植物園を出発しました。ひろめ市場内にあるとのことでしたが、近づくにつれてそこは高知城近くの市の中心部の一角。おまけに当日は日曜日だったので、名物・日曜市が開催されていて通りは大勢の観光客で賑わっていました。

ひろめ市場付近まで来て、初めて駐車場はそのビルの2階3階にあることがわかりましたが、どこから入るのかがわかりません。そこで、近くにいた交通整理の警備員の方に、どこから入るのか道を尋ねました。 
「もうひとつ先の信号を左折して通りに出ると、建物の反対側に入り口がありますよ。」
といったそのあとで、そういえばさっき車が出たな、見てきてあげようと、近くの路上に停めてあった車の列の空きを走って確認に行ってくれました。空いていると教えてくれ、おまけにそこまで誘導し、縦列駐車に協力までしてくれました。ここは夜の八時まで無料とのことでした。なんと高知の人は親切なんだろうと思いました。



正面がひろめ市場です。

こうしてひろめ市場内で、お目当ての明神丸を探しました。このひろめ市場、想像とは違って、そこでは居酒屋なのだろうかと思うほどジョッキ片手に大勢の人が昼から楽しんでいるではありませんか。中央にテーブルがいくつも並び、店がその周りを取り囲んでいる感じです。テーブル席は空きがないほど賑わっていました。明神丸は、人気店なのでしょう。やはり行列ができていました。藁のふわりと大きな炎で焼かれる鰹、私は藁焼き鰹たたき定食(中)を注文しました。お汁とご飯がついて850円はお値打ちです。薬味はネギと新鮮なにんにくでした。

テーブルに空きスペースをなんとか見つけると、すぐに相席を求められました。新鮮で焼きたてのたたき、なんとおいしいことでしょう。本物の鰹のたたきに初めて出会った気がしました。人気があるのもうなずけるというものです。一番の人気は塩たたきだそうですが、今回は柚子ダレでいただきました。このお店は、鰹の1本釣りで有名な、明神水産直営の飲食会社が運営しています。このひろめ店が第1号で、県内に合わせて4店舗を展開、昨年暮れには初めて県外第1号店として、イオンモール岡山に出店したそうです。



午後2時半を過ぎて少しすいてきた市場内

このひろめ市場の、名前の由来ですが、このあたり幕末の土佐藩名家老・弘人蕃顕(ひろめしげあき)の屋敷があった場所で、彼の名前にちなんでいるそうです。食事のあとは、せっかくなので日曜市を見て歩くことにしました。その店の多さには圧倒されますが、300年の歴史と規模は日本一を誇る街路市だそうです。時間が午後2時半を過ぎていたので早々に店じまいの準備をしているお店もあり、少しあわただしく感じました。

高校が近くにあるようで、セーラー服の女学生の姿を多く目にしました。なんと新鮮でかわいいことでしょう。そういえば岡山の我が母校も、以前はセーラー服でしたが、合併を機に廃止されました。誠に残念な話です。

日曜市で、新鮮なトマトと、サツマイモを買って最後の目的地、高知城に向かいました。
(つづく)




高知名物・日曜市 300年の伝統です。
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高知の旅 その1 高知県立牧野植物園 平成27年5月24日(日)

2015-05-28 00:27:30 | 美術館・博物館

正門から本館への道 高知県の植物が植栽されています。

当日の朝まで、行き先を迷っていました。出雲大社にしようか、それとも六甲方面に、いやいや、四国は高知県の牧野植物園にしようかと。
最終的に、まだ行ったことのない高知県立牧野植物園に決めました。自宅を午前9時に出発、瀬戸大橋経由で高知市には、11時半ごろ到着しました。

植物園は五台山にあり、車道は一方通行になっていました。植物園は四国霊場第33番札所・竹林寺に隣接しており付近には大勢のお遍路さんの姿もありました。植物園の第一駐車場はほぼ満車状態、次々と入園者の車がやってきます。
入園口までのエントランスが美しく、木々にはいかにも植物園らしく、ていねいに説明が書かれたプレートがひとつひとつ挿してありました。



本館の中心には竹林があり涼やかな印象を与えています。

受付を入ると、そこは本館で床は心地よい木製です。中央の切り取られた丸い円内には、竹林があり、とても涼やかな印象を与えています。大きな水鉢を多用しているのもこの植物園の特徴でしょうか。一角で季節の花、ヤマアジサイ展が開催されていました。控え気味にこっそり咲くその姿は、飾らない日本人好みでしょうか。中でも、やはり私のお気に入りは、「紅」という品種です。


五台山にある植物園、眺めも抜群です。

回廊を渡って次に向かったのが、展示館です。かなり立派な施設です。富太郎博士の一生が、わかりやすく展示されています。私が感心したのが履歴書に書かれたその達筆な文字でした。94歳という天寿をまっとうしましたが、そこは波乱万丈の人生。子どもは13人もいて、さぞ婦人は苦労されたことでしょう。青年期、壮年期はかなりのハンサム、そして晩年の白髪の笑顔は、もう類人猿(失礼)にも似て、思わず「あなたの人生、よかったですね」と声をかけてしまいました。

お隣のスペースでは、太田洋愛・ボタニカルアート展が開催されていました。写真よりも鮮明でわかりやすい、とても精密な描写です。ボタニカルアートとは、あまり耳にしないことばですが、直訳すると「植物学的な絵画」ということになります。植物図鑑の絵(標本画)がそうです。
1.実物大に描く
2.背景を描かない
3.人工的な物を描かない
4.植物の持つ特性を変えない
という4つの約束事があるそうです。原画を近くで見ると、ほんとに感動します。



太田洋愛・ボタニカルアート展会場 内部は撮影禁止です。


50周年記念庭園から望む温室。広い園内です。

さて、記念館を出て、次に向かったのが温室です。連絡道の下に広がるのは、東洋の園芸植物を中心に集められた50周年記念庭園です。小さな池もあって、トンボやチョウが飛び回っていました。温室は2010年にリニューアルしたそうで、熱帯花木が生い茂っています。大きなバナナの花は初めてみました。このあとガーデンショップのとなりにあったオープンカフェで冷たいジュースでひと休みし、最後に本館で開催されていたサツキ展を見て植物園をあとにしました。
(高知の旅 つづく)

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1000万本のポピー 道の駅「笠岡ベイファーム」平成27年5月16日(土)

2015-05-24 00:41:04 | 観光名所


5月16日、ハートランド倉敷の帰り、笠岡湾干拓地内にある道の駅「笠岡ベイファーム」のポピーを観に行ってきました。
数日前の新聞の朝刊に、1000万本のポピーが見ごろとの記事が掲載されていたのです。この新聞の効果は絶大で、臨時駐車場はほぼ満車状態。翌日はポピー祭りが開催の予定でしたので、さらに混雑したでしょう。

この「笠岡ベイファーム」が笠岡湾干拓地内の国道2号線バイパスにオープンしたのは、平成23年8月のことでした。以来、隣接する広大な畑に旬の花を咲かせ、シーズンには県内外から多くの観光客がやってきます。その花の数も半端ではありません。

3月21日(土)菜の花フェスティバル   菜の花1000万本
5月17日(日)ポピーフェスティバル   ポピー1000万本
8月 2日(日)ヒマワリフェスティバル  ヒマワリ50万本(100万本)
10月11日(日)コスモスフェスティバル コスモス1000万本 

フラットで広大な畑に一面に咲く花は壮観で見事ですが、世羅の観光農園などの丘陵地に咲く花と比較すると少し情緒に欠けるところがあるかもしれません。そんな花の中でもポピーは、特に色合いは華やかで鮮烈です。低いですが展望台もあって訪れた人はかならず寄って見る撮影ポイントにもなっています。
多くの場合、家族やカップルが畑の中に設けられた遊歩道に入って写真を撮りあっています。撮影を頼まれることもしばしばです。








最近ではカップルで自撮りする人も多く目にするようになりました。そんな幸せそうな光景を見ているだけで、どこか、ほのぼのとした気分になるから不思議ですね。今年の菜の花のときは、モーターパラグライダーで撮影する人も初めてみましたが、この日は、最近なにかと話題になっている、ドローンで空中から撮影する人を見かけました。

入り口のテント付近には、介護施設の入所者の人たちでしょうか、座ってじっと畑を眺めている老人たちの姿もありました。無料ですし、気分転換にはもってこいの場所ですね。
この「笠岡ベイファーム」周辺が一番賑わうのが、10月に「笠岡ふれあい空港」で開催される「大空と大地のフライトショー」です。干拓地内に1000台の駐車スペースを確保。小型飛行機や、大型のラジコン機、スーパーカーや航空自衛隊のヘリもやってきますし、出店もすごい。

このように笠岡市や矢掛町は、歴史や地の利を生かし、数々のイベントを企画して大勢の観光客を集客しています。井原市もなんとか工夫してがんばってもらいたい、そう思うのはわたしだけでしょうか。
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瀬戸の花嫁・川舟流し 平成27年5月16日(土)

2015-05-20 00:32:02 | 古い町並み

人力車と和装の人たち 有隣荘前で

天気の悪い朝でしたが、午後から回復するというので、久しぶりに倉敷の町並みを訪ねることにしました。一番の目的は、ハートランド倉敷のメインイベント「瀬戸の花嫁・川舟流し」の撮影でした。倉敷中央病院の駐車場(有料)に停めて、町並みの散策開始です。

途中、道に迷い細い路地に入ってしまいましたが、美しいバラが見事に咲いているお宅に遭遇するなど、うれしい発見もありました。そうこうしているうちに倉敷の町並みに到着です。倉敷の町並みが国の重要伝統的建造物群保存地区(以下、重伝建)に指定されたのは、昭和54年5月のことでした。岡山県では、昭和52年5月に高梁市吹屋が、鉱山町として指定されて以来のことです。

また、美観地区で倉敷市が進めていた電線類の地中化事業が約7年にわたる整備で昨年3月にすべて終了、電線や電柱が町並みから消え、景観にあわせた照明灯や舗装も施され、古い町屋や商家が軒を連ねる通りがいっそう趣を増しています。

いつも思うことですが、倉敷の重伝建としての町並みは、他の地区と比較しそのスケールは群を抜いているように思います。東町から本町へ進み、倉敷考古館から倉敷民芸館に向かいます。石の中橋を渡り、休憩所となっている倉敷館観光案内所でしばし休憩です。川舟流しは、1回目が午後1時半となっていたので、ここで少し時間待ちをしました。花嫁はここから出発するのも例年のことなのでわかっていました。GWウイーク中の川舟流しの人出は相当なものだったでしょうが、この日は比較的少なく撮影はそれほど難しくないと思われました。この川舟流しも今日、明日で終了となります。やがて、時間となり、目鼻立ちのはっきりしたきれいな花嫁が登場し出発です。



長持唄と尺八に合わせてゆっくり進む川舟

司会者の説明によると、通常、川舟流しの花嫁は白むくに綿帽子なのですが、本日は花嫁の顔がよく見えるように、角隠しとなっているとの説明がありました。川舟は、ゆっくりと倉敷川を往復します。当日は外国人観光客の姿も多く目にしましたが、いずれもカメラを構え、日本の優雅な催しに感じ入っているようでした。舟を追いかけて何箇所かで撮影しました。最後に花嫁は、舟の上に立ち、ぐるりと1回転して観客に応えます。

この地方のいわれによりますと、その昔、花嫁が舟に乗り川を下ってお嫁に行ったということはあったようですが、倉敷川でのこの「瀬戸の花嫁川舟流し」はイベントのひとつとして演出されているだけのようです。それにしても長持唄と尺八の見事な生演奏にはいつも感心します。こうして、花嫁の撮影を終えたあと、本町のそばの有名店で、ざるそばをいただき、倉敷をあとにしました。



大役、おつかれさまでした。
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世羅町川尻のアスパラまつり 平成27年5月3日(日)

2015-05-14 21:45:56 | 町おこし

アスパラガス収穫体験会場 広い広い農園です。

話が前後しますが、連休の3日、天気は悪いながらも、連休中あとの予定が詰まっていたので、尾道自動車道、松江自動車道を通って出雲大社に出かけることにしました。笠岡ICから山陽自動車道に乗りましたが、いきなり福山東IC・福山IC間で事故発生のため10キロの渋滞となっていました。これが連休の怖さですね。

やむを得ず福山東ICで下り、福山市内を通って福山西ICに入りましたが、ここでもICに入る車で渋滞、やっと高速に乗り尾道自動車道に入って少し走ると、またもや渋滞で、ここでも高速を降りて一般道を走りました。そうこうしているうちに出雲大社まで行く気力はなくなり、結局、世羅高原農場のチューリップを見て帰ることにしました。

ナビまかせでどこをどう走ったか覚えていませんが、突然こいのぼりがあがり、テントが張られた会場でなにやら催しがおこなわれているエリアを発見しました。アスパラまつりと書かれたのぼりが何本もあがり、道路の反対側には収穫体験ができる畑があるようでした。おもしろそうなので、寄っていくことにしました。
まずは、体験場となっている畑の受付で申し込みです。体験自体は無料ですが、収穫したアスパラはもちろん有料となります。体験者用に専用のハサミが用意され、その個数が限られているので、なかなか順番が回ってきません。結局、30分ほど待っていよいよ体験です。取手のついた専用の竹製の入れ物も渡されます。



ふかふかの堆肥の土に育つアスパラ

堆肥がしっかり施されたふかふかの畑はかなり広いのですが、体験のできる列は制限されていて、ほぼ取り終えたら次の列を開放するようになっています。入れ物にいっぱい獲っている人もいましたが、うっかりすると結構な金額になります。我が家は二人だけなので、状態のいいものを少しだけ収穫しました。そうこうしているうちに雨がポツリポツリと降ってきました。体験希望者はあっという間に増えて、会場は大盛況です。


これだけあれば十分です。

ところで、世羅町川尻は広島県内でもアスパラの一大産地のようですが、全国的に県別の生産高はどうなのでしょう。少し気になって調べてみました。(平成24年度)

1位 北海道 5,000t
2位 佐賀県 2,770t
3位 長野県 2,590t
4位 長崎県 2,200t
5位 熊本県 1,870t
6位 秋田県 1,710t
となっているようです。残念ながら岡山県、広島県は上位には入っていないようですね。
それでは、他にアスパラまつりと称して、同じように催しを行っている地域はどうなのでしょう。
=北海道=
□十勝若牛アスパラまつり 十勝若牛BBQセット、十勝清水アスパラの販売など
□なよろアスパラまつり グリーンアスパラガスや「はくちょうもち」を使った大福など販売
□ふらの春のアスパラ祭り 市内の飲食店が、春の旬の食材を使用したこだわりの料理を提供
=その他=
□勝田アスパラ祭り収穫体験(岡山) 約100g 80円(1人1kg.上限)

収穫体験のあと、催しが開かれている会場に移動しました。こちらではアスパラガスのほか、炊き込みご飯、コロッケ、地場野菜などが販売されていました。中でも一番人気は、おばちゃんたちが目の前で揚げる採れたての丸々一本のアスパラガスの天ぷらです。温かいうちにとすぐに車内でいただきましたが、ほんとにおいしくて言葉にならないほどです。渋滞のおかげ?で、体験できたアスパラまつり、来年も是非、訪ねてみたいと思いました。



テントが張られた直売所。揚げたての丸々1本のアスパラは最高です。

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