未熟なカメラマン さてものひとりごと

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1千万本の菜の花畑 笠岡湾干拓地(岡山県笠岡市)

2013-03-28 23:08:12 | 撮影

果てしなく続く菜の花畑

(3月16日 前回のつづき)
 矢掛・観照寺で枝垂れ梅を見た後、次に向かったのが道の駅「笠岡ベイファーム」の菜の花畑です。数日前の新聞のエリア版に見ごろと紹介されたため、その効果は抜群で、臨時駐車場までほぼ満車の状態でした。菜の花畑には、背丈の低い種類の菜の花が整然と植えられています。その数、1000万本以上(笠岡市役所産業振興課の資料によると3,000万本とも)といいますから、すごい数です。フラットな耕作地に、黄色のジュウタンを敷き詰めたような景観は実に見事です。菜の花独特の香りが辺り一面に漂い、春の気分を感じさせてくれます。一応展望台も用意されていますが、畑の中には切り込みを入れるように小路が設けられ、散策すると、展望台とは違った視点で観察することができます。また、菜の花畑の周りをぐるりと車で周遊することも可能です。

 ところで、この1000万本以上という本数、どのようにカウントしたのでしょう。おそらく、一区間の本数を数え、その広さに乗じて算出したのでしょうか。単位が100万本とか、1000万本とは何ともアバウトですが、その検証の必要性もなく、云ったもの勝ちかもしれません。いずれにしても、西日本有数の規模を持つ菜の花畑には違いありません。

ただ、個人的には、本数にはこだわらず山や丘の傾斜地で、背後に海や川、桜並木や梅林などが見えるような立地条件の菜の花畑に魅かれます。
 この笠岡湾干拓地、24年の歳月をかけて平成2年に完成しました。そして平成23年8月に道の駅「笠岡ベイファーム」が誕生しています。季節に合わせ、8月初旬にはひまわり畑、10月にはコスモス、3月・4月には菜の花、ポピーと冬季をのぞくほとんどの季節でお花畑を見ることができます。 場所はミズノオープンがよく開催されるJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部の隣です。



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1000万本の菜の花・梅の名所・うどんの穴場店を訪ねる

2013-03-26 22:29:40 | 観光名所

全天候型 夏向きの店構えの「手打ちうどん小出」

3月16日の土曜日、数日前の朝刊の地域欄に、笠岡湾干拓地の道の駅「ベイファーム笠岡」前の菜の花畑が見ごろと紹介されていました。これは、行ってみなければと思いました。ついでに枝垂れ梅のきれいな矢掛・観照寺を今年も訪ねてみたいと思いました。家を出たのが遅かったので、その前に食べログで調べた、うどんのお店でまず食事をすることにしました。そのお店は「手打ちうどん小出」といい、幸いにも矢掛観照寺の近くでした。

国道486号線を倉敷方面に進み、左側に井原線の三谷駅が見えたら、右側の橋を渡り、洞松寺、観照寺方面に進みます。するとすぐにブルーのうどんと書かれた幟が道路脇左側に立っているのが見えます。あとは、幟をたよりに進むだけですが、道はだんだん狭くなる田舎の民家が立ち並ぶ地域、最後には車が交わせないような道路幅になります。そして店の暖簾がふと目に入ると、駐車場スペースは、道路を挟んで店の反対側の2台のみ。横には、テントが張られ、長机が置いてあります。お店の方がいっぱいになったらこちらで、ということでしょう。店は、長机が2脚置いてあるだけのわずかなスペース。二組の先客がありました。なにせ、鉄パイプを組み立てただけのものですから、仕切りがなく部屋の体をなしていません。ということで、12月から2月の3か月間は営業していないようです。老夫婦だけでやっておられるようで、営業時間も11時から13時まで、しかも麺が無くなり次第終了だそうです。最近、材料代が上がってやむなく一斉に50円値上げしたとか。きつねうどんを注文しましたが、アゲは厚みがあり、麺も、出汁もなかなかの味でした。
しかし、このような場所でよく商売が成り立つものだと、感心します。今やネット社会、その道ではうどんの穴場店として知られているようでした。帰ろうと車に向かうとき、2台の訪問客らしい車がやってきました。そして、もう一台。口コミで来られたのでしょう。次の客のために急ぎ駐車場をあとにしました。

次に向かったのが矢掛の観照寺です。実はもう5年間、毎年訪問しています。県内ではめずらしい臥龍梅の古木と、美しい枝垂れ梅が数本あります。また、庫裏内では梅の盆栽が梅まつりの開催期間に合わせて展示されます。お茶やお茶菓子が無料で振る舞われ、運が良ければ住職のお話を聞くことができます。庫裏内からガラス越しに見る臥龍梅と枝垂れの競演は実に見事です。今回の訪問ですが、今年は4日前の12日(火)あたりが見ごろと聞いていたので、覚悟はしていましたが、まさにその通りでした。しかし遠目に見ればまだまだ雰囲気が味わえます。また来年に期待して観照寺をあとにし、道の駅「ベイファームに向かいました。(つづく)



枝垂れ梅が美しい矢掛・観照寺の境内
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ちょっぴり山口の旅 瑠璃光寺五重塔

2013-03-21 21:27:41 | 観光名所

瑠璃光寺

(前回のつづき)
翌日の天気予報は、午前中曇りのち雨となっていました。そして翌日の早朝、空を見上げると少し陽も射しているようでしたが、旅館を出る9時頃には、どんよりとした厚い雲に覆われ、今にも雨が降ってきそうな天気に変わってきました。
実は、昨晩から家族の内、1名が嘔吐下痢症となり、トイレから出たり入ったりの繰り返しでした。こうなると、観光どころではありませんが、かねてから楽しみにしていた瑠璃光寺の五重塔だけは、どうしても見ておきたいと思っていました。

数年前、井原市文化協会の旅行で山口市を訪ねた際、不運にも瑠璃光寺は行程に入っていませんでした。遠くに五重塔が見えているのに、とても残念な気がした記憶があります。西の京といわれる山口市、瑠璃光寺五重塔は、一番の観光スポットに間違いありません。
さて、湯田温泉から瑠璃光寺までは、4.4キロ、車で10分少々です。駐車場に着くと、何と雨がぽつぽつと降ってきたではありませんか。駐車場は何か所かあったようですが、結果的に一番遠いところに停めてしまったようです。

毛利家の墓地のある香山公園、途中の石畳で、「うぐいす張りの石畳」と書かれた立て看板を発見しました。大きな足音や、手を叩くと、音が返ってくると書いてありました。手を叩くと、確かに音が共鳴し、あのうぐいす張りの、キュっという音が返ってきます。偶然にそうなったそうですが、不思議ですね。標識を頼りに少し歩くと、やっと五重塔が見えてきました。なんと美しいことでしょう。手前の傾斜地に白やピンクの花が咲く梅林があって、五重塔との取り合わせは実に素晴らしいものでした。これで青空が広がっていれば最高なのですが、こればかりはいたし方ありません。よく紹介されている写真は、池を前景に撮られたものがほとんどですが、梅と五重塔、この時季ならではの組み合わせでしょうか。

資料によりますと、この五重塔は室町時代建立とありました。江戸時代以前に建立された五重塔は全国で22基あるそうです。そのうち国宝に指定されているのは次の9基です。
奈良県 法隆寺五重塔   680年頃  32.45m (飛鳥時代)再建
奈良県 室生寺五重塔   800年前後 16.18m (平安時代)
京都府 醍醐寺五重塔   952年   37.44m (平安時代)
京都府 海住山寺五重塔 1214年   17.70m (鎌倉時代)
広島県 明王院五重塔  1348年   29.14m (室町時代)
山形県 羽黒山五重塔  1377年   29.20m (室町時代)
奈良県 興福寺五重塔  1426年   50.10m (室町時代)再建6代目
山口県 瑠璃光寺五重塔 1442年   31.20m (室町時代)
京都府 東寺五重塔   1644年   54.84m (江戸時代)再建5代目

私が特に印象に残っているのが、室生寺の五重塔でしょうか。一昨年行ったのは5月ごろ、シャクナゲと五重塔を一緒に撮影したかったからです。石段の下から見上げる感じの五重塔、白い縁取りがアクセントになってとてもきれいでした。大きさは、16mほどで、他の塔と比較すると半分程度しかありません。
それから醍醐寺は、桜見物で何回か訪れましたが、枝垂れ桜との組み合わせ、被写体としては最高ですね。明王院の五重塔は、私の住んでいる岡山県井原市の隣、広島県福山市にあります。身近なところに、このような国宝の五重塔があるとは、ただただ驚きです。勾配のきつい石段を登って行き山門を潜ると正面に国宝の本堂、左に五重塔と並んで建っています。ただ、境内がそれほど広くないので、見上げるようにしか撮影できません。興福寺の五重塔は、昨年行ったばかりです。とても大きくてどっしりとしています。東寺の五重塔はさらに大きくて、新幹線や高速バスで京都に行くと、最初に視界に入る五重塔です。京都に来たということを実感させてくれる五重塔です。

ということで、私がまだ見たことのないのは、京都の海住山寺の五重塔と、羽黒山五重塔ですね。いろいろ調べて感心したのが、江戸時代以前に建立された22基の五重塔ですが、何と地震による倒壊の記録は一度もないそうです。そういえば、東京スカイツリーも、このしくみを応用して作られているとか。いずれにしてもすごい技術だと思います。

法隆寺、醍醐寺、そしてこの瑠璃光寺の五重塔は、日本の三名塔と云われているそうですが、その中でも日本庭園の中にある瑠璃光寺五重塔は、春夏秋冬しっとりとした趣があって特に心惹かれるものがあります。
たった10分ほどの滞在でしたが、とりあえずカメラにおさめることができたので、ほっとしました。このあと、SAをはしごして帰ったのはいうまでもありません。
(ちょっぴり山口の旅、おわり)



瑠璃光寺五重塔
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ちょっぴり山口の旅 その1

2013-03-19 23:14:38 | 観光名所

カルスト台地 石灰岩の大きな石がごろごろしています。

山口の旅 3月9日(土)

久しぶりに家族が揃い、山口市の湯田温泉に一泊旅行で出かけることになりました。朝一番に、愛犬を、いつもお世話になっている市内のペット美容室に預けてきました。内弁慶の我が家の愛犬「ムック」ですが、慣れない外泊ではいつも体調を崩してしまいます。一昨年、熊本の旅行で2泊させましたが、そのときは不安で体調を崩し、血便が出てしまいました。ということで泊りの旅行で、一番の心配は、この愛犬のことなのです。

8時過ぎに家を出て、最初に向かったのが、秋吉台サファリパークです。途中、宮島SAで一度、休憩しましたが、山口はなんと遠いことか。お昼のいい時間となりサファリパークに着く前に昼食をとることにしました。行ったのが事前に、食べログで調べておいた秋芳洞前の商店街にある「安冨屋」という観光センターに併設されたレストランでした。
こういうところは、団体向けなので味はどうだろうと思っていましたが、ごぼうチップの入った「ごぼう麺」はなかなかの味でした。TV番組の「はなまるマーケット」でも取り上げられたようで、館内のアナウンスで、「はなまるで紹介された・・・・」と連呼していました。TVの取材は多大な宣伝効果がありますね。さて、ここまで来て秋芳洞に行かないのはもったいない気もしましたが、時間がないので仕方ありません。

秋芳洞から、秋吉台サファリランドに向かう途中にあるのが、カルスト台地の広がるカルストロードです。石灰岩が無数に散らばる風景は、まったくの異次元の世界です。まだ若葉が出ていないこの季節は、爽快さに欠けますが、それでも自然の造形美には感心します。途中、車を停めることができるスペースが3か所ぐらいあって、車から降りて写真を撮る観光客が多く見受けられました。
こうして、サファリランドに着き、マイカーでサファリ内を移動しましたが、少しばかり動物の数が少ないような気がしました。猛獣のエリアでは、サファリパークの監視車がぴたりと猛獣をマークしていました。このあとキリンに餌をやったり、遊園地で遊んでいると、そろそろいい時間となり、本日の宿泊先、湯田温泉に向かいました。 

湯田温泉は、330年の歴史を持ち、その泉質の良さに惹かれ、幕末の志士や多くの文化人が訪れました。ただ残念なのは、その立地条件です。山裾、川沿い、海といったものではなく、ずばり町中の一角にあることです。もちろんホテル内には、それなりの庭園などもあるのでしょうが、いかんせん旅の情緒はなかなか感じることができません。私たちが泊ったのは、「ホテル松政」という旅館でした。窓を開けると、眼下には車が行きかう大通り。
正面のカラオケ店は、朝方まで営業していたようで、若者の声がいつまでも聞こえていました。ただ、旅館の温泉とサービスはまぎれもなく一級品。細かい心配りには感心しました。おいしい食事をいただくともう睡魔が襲ってきて、あっという間に一日が終ってしまいました。(つづく)   



湯田温泉 ホテルからの一枚
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香川県 梅の名所を訪ねて その3

2013-03-14 23:39:03 | 観光名所

北梅林は、まさに満開でした。

もり家で、十分お腹を満たしたあと、本日最後の目的地、栗林公園に向かいました。正門横の駐車場は、有無を言わさずの「満車」の表示でした。しかたなくPの矢印に従って北側の駐車場に向かう途中、私営の駐車場係のご老人が、「こっちこっち」、と手招きするので、「ま、ここでもいいか。」と急遽そこに停めることにしました。終日700円とのことでしたが、高いのやらどうやら、わかりません。

入園料を払い、まず向かったのが、北梅林です。遊歩道を歩いて進むと、突然、華やかなピンクや白の色彩が視界に入ってきます。まさに見ごろのようでした。1本1本丁寧に管理された梅の木は、さすがというしかありません。枝垂れがないのが残念ですが、高さがほぼ整えられた梅は、素晴らしいものでした。栗林公園には、およそ160本の梅が植栽されているそうです。梅林は、北と南と2箇所ありますが、写真を撮るのは、北梅林に限ります。南に比べて密度が高く、ボリュームがあります。大勢の入園者がカメラにおさめていました。まさに春爛漫といったところです。

このあと南梅林に行きましたが、逆光ぎみで撮影はなかなか難しく感じました。撮影のあと、いつもの、掬月亭(きくげつてい)で抹茶をいただくことにしました。一方が開け放たれた畳の部屋は、ぐるりと赤い毛氈が敷かれ、この時間、5組ほどの客がいました。お運びの方によると今日のお菓子はすでに出てしまったそうで、「これは代わりです」。と出されたのは、名物の「灸まん」でした。「かまど」と並び香川県を代表する土産菓子です。
この部屋から見える、お庭の池には、いつもの大きなアオサギがいましたが、池の排水工事のせいでしょうか。水が抜かれていたので、どうもいつもの元気がないようでした。

お茶のあとは、いつものように掬月の間に移り、南湖を眺めることにしました。南湖は大きな池ですが、掬月の間から見る水面は、不思議なことにいつもエメラルドブルーの神秘的な色をしています。三方が開け放たれた大きな畳の間から見る南湖、江戸時代のお殿様も見たであろうこの景色、まさに贅沢の極みではないでしょうか。昨年から川舟による南湖の遊覧も行われていて、お揃いの傘をかぶった舟客も、どこか景色に馴染んで見えます。

このあと、吹上を通り、栗林公園一番のビュースポットと云われる飛来峰(ひらいほう)へ移動しました。ここから南湖方面を見ると、紫雲山を借景に、南湖、先ほどの掬月亭、手前には偃月橋(えんげつきょう)と眼下に広がる景色は、まさに一級品です。日本の三名園と云われる岡山の後楽園は、後方に岡山城を配するフラットな大名庭園ですが、対照的に、栗林公園は、6つの池と13の築山を有して起伏をなし、一説に1000本と云われる見事な松が、それらに色を添えています。

こうして、栗林公園をあとにすることにしましたが、出口でいつも感心するのが、専用のはたきが置いてあることです。園内を散策すると、どうしても靴や裾がほこりをかぶります。そこで、障子をパタパタしてほこりを落とす、あのはたきが、実に具合がいいのです。おまけに木製の足台も用意されていて準備万端。栗林公園に行かれたら是非、試していただきたいと思います。
こうして、本日の結果に満足し、駐車場のお年寄りに見送られながら家路についたのでした。(終わり)



飛来峰は、栗林公園一のビュースポット
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