未熟なカメラマン さてものひとりごと

ようこそ、おいでくださいました。

ちょっと怖い妖怪たち 徳島県大歩危

2010-11-29 22:29:54 | 観光名所


11月27日(土)社会保険委員会井原地区協議会主催の健康ウオークに今年も参加しました。行き先は大歩危妖怪村。あの険しい峡谷の中腹を走る道路、こんな難所によく道路を作ったものだとか、あんな山の上によく家を建てたものだとか、そしてバスの運転手のたくみな運転技術にも感心しながら、車内でわいわい話をしていると、もう目的地の大歩危に到着です。今回のコースはあの舟下りのあるレストラン「レストランまんなか」近くの吉野川支流を歩くコースです。そういえば今回のコース、事前の参加者募集のちらしには、「人と自然と妖怪がまったりと暮らす大歩危妖怪村」とありました。妖怪といいますと、どうしてもあの水木しげるさんの鬼太郎を初めとするちょっとかわいいキャラクターを連想しますが、こちらの妖怪は、ちょっと怖いものがあります。境港市のブロンズの妖怪とは違って、主に木彫りに彩色をしたものが中心です。いかにも手造りといった感じですがその表情がとても怖いのです。この妖怪についてパンフレットには次のように書いてありました。

「徳島県三好市山城町は、大歩危小歩危や塩塚高原などで知られる四国山地のけわしい秘境です。そこには、四国の国境を守る勇敢な山岳武士の里であるとともに全国まれにみる妖怪変化の伝説の里でもあります。一歩あやまれば命にかかわる危険なところがいっぱいあり、そんな所には必ず妖怪の話があり、人々はそこに近づかないようにするなど、妖怪話は事故や事件から身を守る知恵として伝え聞かされ、くらしの中に生きつづけてきたのです。」
なるほど、水木しげるさんの妖怪を真似したのではなく、昔から語り伝えられてきたもののようです。そればかりか、逆にこちらが本家のような気もします。年に一度、藤の里公園では、妖怪祭りが開催され今年が10回目とか、仮装やほら貝で賑やかだそうです。あの境港市にも遠征。その活動が認められて世界妖怪協会(水木 しげる会長)から「怪遺産」に認定されたそうです。
道路はアスファルトで整備され歩きやすく、渓流や山の紅葉を眺めながら歩くと空気も清々しく感じられ、たまに通る車だけ我慢すれば、最高のウオーキングコースではないでしょうか!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

斜め45度を崩さなかった人

2010-11-16 20:26:58 | 古い町並み

この姿勢をキープした人

11月14日・日曜日、市内美星町の国の名勝「鬼ヶ嶽」の紅葉を楽しんだ帰り道、ちょうど矢掛町で大名行列をしているというので、寄ってみることにしました。臨時駐車場の案内にしたがって進んだ先は矢掛中学校でした。ここから会場の矢掛町商店街までは10分ほど。温かい天気でしたので、歩くのは苦になりません。この行事、宿場町矢掛のアピールと商店街の活性化のために昭和51年から行われているそうですが、見るのは初めてでした。
会場に近づくにしたがって、「下に~、下に!」とスピーカーの音がだんだん大きく聞こえてきます。屋台もたくさん出店していて、すごい人です。通りはもちろん人で溢れかえっていました。通りから商店街の西の方に目をやると、大名行列の毛槍の白い傘が良く見えます。沿道には人がびっしり。カメラマンも多いですね。行列のスピードが余りにもゆっくりなので、人をかきわけ、近くまで行ってみることにしました。今日の一行は何人ぐらいなのでしょう!行列の皆さん顔を白く塗っています。江戸時代の大名行列は、当然、顔を白くは塗っていなかったと思うので、時代劇に似せてその雰囲気を出した!ということでしょうね。
一番おもしろかったのは、典医のあとの二人の茶坊主。といっても幼い顔を良く見るとどうも、高校生ぐらいの女の子です。一人は少しにこにこした笑顔、もう一人はかなり緊張している様子。家族か知人でしょうか!カメラを持っている人に、「写してやってくれ」と頼んでいます。この二人の初々しさが、かわいく何ともいえませんでした。
次に面白かったのが、顔を45度(斜め上)にあげたままで、前をまったく見なかった人。あまりにもその姿勢をくずさないので、見物客からも笑い声があちこちでおきていました。これは、うけようとする作戦なのでしょうか!それとも内気なためなのでしょうか!ともかく、笑えました。



愛想のいい青い目の腰元


次に奴頭、指先に力を入れて、右に片足でととと!、今度は左にととと!と進み、「下にー、下に!」の声に合わせて顔を振ります。これは相当、体力を要するでしょう。でも足を運んだ先で観客と話をする余裕や愛嬌もあります。観客から、「あんた!何かスポーツ、やってたの?」と聞かれると、「昔、バスケットを少し!」と応えるといった調子。名演技に観客から都度、拍手が沸き起こっていました。
それから、お女中の行列の、後方には、外国人と思われる方が数名。そのうちの一人がとても愛嬌がよく、笑顔を崩しません。沿道の観客に、親しげに声を掛けたり、会釈をしたりしています。学校の英語教師の方でしょうか。
こんな感じで、出演者、観客、双方、お互いに知り合いの方も多いでしょう。そして町と町民が一体となって盛り上げている、小さな田舎町ならではの、アットホームなイベントでした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

岡山県の紅葉の名所を訪ねて 普門寺/真庭町(平成22年11月3日)

2010-11-15 20:59:11 | 神社・仏閣


誕生寺を出た後、国道53号線から国道429号線へ。すべてナビ任せなので、どこをどう走ったか、あとで考えてもわかりません。旭川沿いをしばらく走り三休公園の案内板が見えるころ、橋を渡り、ひたすら山道を走ります。過去、このようなケースでは脱輪をしそうなほど細い道を走ったこともありましたが、今日は最低限の道幅は確保してあり、最後まで安心して運転できました。それにしても、普門寺の案内板を見てからどれほど走ったでしょう!
おそらく7キロ以上。こんなところによくお寺を建てたな、と感心します。
近くまで来ると少し開けたところへ出ました。向かいの丘に萱葺き屋根のお店(シーズンのみ営業?)も見えます。明日から、桜とモミジ祭りが開催されるそうですが、その頃、観光客は、ほかに中年ライダーひとり、と子連れの3人の親子のみでした。
石段を登ると、小さな門があり。こじんまりとしたお庭と本堂があります。塀にかかるカエデはまだまだ青葉状態でしたが、少し総社の宝福寺に似ていると思いました。
 本堂を正面に見て左に進むと、歴史を感じさせる仁王門とお堂が見えます。このあたりでは、結構色づいたカエデを目にすることができました。インターネットでたまたま見つけたこのお寺ですが、あとで、某生命のイベントカレンダーや、テレビ、ラジオでも:紹介されていました。一番のウリは、確か桜と紅葉の意外な取り合わせでした。このことをふと思い出して、近くにおられた住職の奥さん(想像ですが)に「さくらはどこにありますか?」と聞くと、わざわざ案内してくださいました。
 ソメイヨシノのボリュームのある桜を想像していた方には、少々がっかりされると思いますが、四季桜とか二季桜、あるいは寒桜とも呼ばれ、一年に二度咲く桜だそうです。謙虚にひそやかに咲いている感じです。「ほら!ここに!」と指差しで教えていただきましたが、下の谷にたくさん植えられていて、これから見ごろだそうです。
 次に向かいの丘にある萱葺き屋根の建物の方に登ってみました。萱葺きはそばのお店。この日は閉まっていましたが、建物の前には、ひろいソバ畑が広がっていました。実をつけていて、間もなく収穫のようでした。ここからの見晴らしも素晴らしく、癒された気分で普門寺をあとにしました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

田中苑の楷の木(でんちゅうえんのかいのき) 岡山県の紅葉の名所

2010-11-09 20:56:44 | 観光名所

紅葉の見ごろを迎えた田中苑の楷の木

11月7日に井原市田中苑不老庵でお茶席があり上田宗箇流が担当いたしました。当日のお点前は、井原文化教室の2名(内1名は私)が初めて担当させていただきました。私が担当した4席のうち、所作を間違えなかったのはたったの1回。特別緊張していたわけではありませんが、いざというときにはなかなか普段の力を発揮できませんね(??)
今回、どうしていつもどおりにできなかったのか、つらつら考えてみるに、亭主役のお客様への話につい気をとられて集中できなかったのが大きい原因のひとつだと確信しました。お点前にひたすら集中すること、これが重要だということですね。
当日は、残念ながら小雨で、降ったり止んだりとはっきりしないお天気でした。当然、お客様も少なく、ゆっくりと応対ができ、お客様も十分満足されたことと思います。
 さて、
 田中苑の楷の木ですが、今年もきれいに紅葉しました。この日が一番の見ごろではなかったでしょうか。この楷の木、陽のあたるところはオレンジがかった赤ですが、その内側は黄色、そして中心部は黄緑のままです。そのグラデュエーションは美しく何とも言えません。中まですべて赤くなることはなく、この状態で落葉します。
田中苑にある3本の楷の木は、昭和50年前後、馬越恭平翁の孫にあたる人が中国から苗を持ち帰り寄付されたものです。特に市民会館側に植えられた1本は成長も著しく、その紅葉の美しさは現在、閑谷学校の楷の木と並び称せられるほどになっています。



赤、黄色、黄緑と色の変化が美しい

(楷の木について)
楷の木は中国原産の木で、黄蓮樹ともいいます。うるし科の落葉高木で、葉は対生、複葉、高さは20m.以上に達するものもあります。雌雄異株で花がつくまで数十年を要するといわれています。中国では孔子の生誕の地、曲阜の孔林に多数の巨木があります。日本では牧野富太郎博士が「孔子木」と命名しました。孔子との関係で「学問の木」ともいわれています。大正4年(1915年)、農商務省林業試験場の初代場長であった白沢保美博士が中国・曲阜の孔子墓所から「楷の木」の種を採取し、当時の農商務省林業試験場で育苗しました。その後、日本国内の孔子や儒学にゆかりのある学校(湯島聖堂3本(雄)、足利学校1本、閑谷学校2本(雌)、多久聖廟1本(雄)など)に配られました。このうち閑谷学校の2本が一番成長しているそうです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

誕生寺庭園の紅葉は素晴らしい(平成22年11月3日)

2010-11-08 20:37:54 | 神社・仏閣


少し早いのですが、県内の紅葉を訪ねました。当日はまったくの行楽日和。10月31日の蒜山・大山が雨だったのでリベンジの意味もありました。まず、井原市内の田中苑で楷の木をチェック、かなり色づいていますが、週末の日曜日頃が見ごろでしょうか!オレンジがかった赤と、イエロー、ライトグリーンのグラデュエーションは何ともいえません。

さて、本日の予定ですが、ネットでまだ訪ねたことのないところを探していたら、普門寺で11月7日から桜と紅葉のお祭りが開催されるとありました。それでは、開催前に訪ねてみようと思ったわけです。状況次第で、通過点の吉備高原都市やたけべの森も寄ってみたいと思いました。
最初に見たのは、吉備高原都市です。街路樹がきれいと聞いていましたので、通るついでに、寄ってみました。国立リハビリテーション施設付近の街路樹は、赤や黄色、すでに散りかけるものもありましたが、西欧的な素晴らしい景観です。施設からなにやら軽快な音楽が。なにか行事でもやっているようでした。とてもきれいな施設にびっくり。こちらはほぼ想像どおりでした。
国道53号線に出てから、うどんの名店「すぎ茶屋」へ。適度なコシを残しつつやわらかい麺は最高。なかなか味わえない食感です。いつもお客さんがいっぱいですが、オーダーから出てくるまでが早い。回転の良さも抜群です。やはり、はやる店はそれなりに理由があるということですね。
ここで急遽、比較的近い場所にある古刹誕生寺を訪ねてみようと思い立ちました。法然上人の誕生の地、たしか山門を入ったところにある、大銀杏が色づいているのでは、とふと思ったからです。でもカエデはあったかなと思い出してみましたが、わかりません。
誕生寺に着いて銀杏を見てみると、見ごろはまだまだ先のようでした。少々残念でしたが、それでは久しぶりに庭園でも見てみようと入園料200円を払って中に入ると、ガラスに映りこむ紅葉らしきものが。あれここにもカエデがあったのかと庭を見ると、枝振りのよい大きなカエデの穂先が見事に紅葉しているではありませんか。素晴らしい!思わず声を出してしまいました。凛と立つ数本の杉の巨木や木立の中にたった一本のカエデの見事なまでのコントラスト。まさにシーズンの京都の名所のような感じです。そうそう、どこか天授庵の紅葉に似ていると思いました。
 これだけきれいなら、この時季だけでも畳を入れて座って鑑賞できるようにしては!と思いました。(管理面からでしょうか!普段は部屋の畳はありません。)
他には誰もいなくて、この紅葉を独り占め。随分得をした気分になりました。期待していなかっただけに、喜びも大きいということでしょうか!
 紅葉はその木々だけでは、美しさはほんの少しのもの。背景にお寺の塔や山門、お堂が入ったり、川の流れや庭園などがあって、そのすべてが一体感となってこそ、美しさが際立つ、そういう感じがします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする