未熟なカメラマン さてものひとりごと

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NHK BSプレミアム『八つ墓村』ロケ地を訪ねて その2 矢掛編

2019-11-25 17:55:33 | ロケ地
令和元年(2019)10月12日、NHK BSスーパープレミアムで放送された『八つ墓村』のロケ地を訪ねました。2回目は、矢掛町で収録された3箇所を巡ります。


(多治見家 ←岡山県指定重要文化財 福武家住宅)
令和元年(2019)11月16日・17日と年に一度の福武家住宅の一般公開がありました。作成されたチラシには、早くも“NHK BS放映・八つ墓村ロケ地”と書いてありました。
今回のロケでは、本陣石井家と福武家住宅が、多治見家として使用されました。
過去の大々的な映画のロケでは、決まって高梁市吹屋の広兼邸なのですが、矢掛町の福武家住宅と聞いて意外でした。実はその存在すら知らなかったのです。



福武家住宅全景 手前は裏口、長屋門は反対側(向こう側)にあります。

福武家は代々横谷村の庄屋をつとめていましたが、天保7(1836)年に庭瀬藩板倉領の大庄屋になりました。横谷村を中心に多くの田畑を所有していました。現在残る福武家住宅約4700㎡(本陣石井家の1.5倍)の屋敷は土塀で囲まれ江戸時代の当地域の大庄屋の面影をよく残しています。



福武家住宅 長屋門 


『ロケ』多治見の表札がかかる NHK TVより

私は17日(日)に初めて福武家住宅を訪ねました。公開時間は9時半からとなっていました。余裕を持って9時に一番乗りで到着したのですが、快く受付をしていただきました。地元のボランティアの方がスタンバイ。NHKの八つ墓村を見て来たというと、この地のロケのすべてに立ち会ったという観光課OBの方からロケに使用された場所を詳しく教えていただきました。
また当主の福武豊郎さんからも、直接いろいろな苦労話をお聞きすることができました。県の指定を受けてからは、敷地内に別の住居を構えられています。
ちなみにベネッセの福武さんとは、遠い縁戚関係にあたられるそうです。
室内には、頼山陽、犬養毅、山田方谷などの書が掛かっており、歴代当主の交友関係をうかがわせます。



長屋門からつづく石畳 一般公開中は並行して木道が整備してありました。


『ロケ』辰弥(村上虹郎)と美也子(真木よう子)を迎えに出る春代(蓮佛美沙子)NHK TVより


主屋は正面中央に式台玄関を持つ大規模な建物

それでは、福武家で撮影された各シーンを見てみましょう
①多治見家・離れの座敷 ←長屋門内の和室
重要なシーンが数多く撮影されました。



長屋門の下屋 門の両側に二室づつ計四部屋あります。多治見家の離れ座敷として使用されました。


正面の庭には、美しいカエデがありました。


『ロケ』離れ座敷で、春代(蓮佛美沙子)に話を聞く辰弥(村上虹郎)NHK TVより


『ロケ』考え込み眠れない辰弥 NHK TVより

②多治見家・庭 ←福武家日本庭園
村人が侵入してくる、辰弥が春代に尋ねる、多治見庄左衛門が切腹するなどの各シーン


福武家住宅庭園 江戸時代後期から明治時代にかけて作庭


『ロケ』庭で話をする春代と辰弥 NHK TVより

主屋のご紹介

表側に五室を整然と並べ、裏側には居住用の諸室を適宜配する構成


調度品 野点に使う茶道具のようです。左の頑丈な木箱に入っています。


上段の間がありましたが、板倉公のお成りはなかったようです。

③鍾乳洞に降りる納戸下の階段 ←福武家住宅二階物置から一階へ降りる階段


二階から一階に降りる階段 二階は長持などが置かれた物置でした。


『ロケ』灯りを頼りにこの階段を地下(鍾乳洞)に降りる辰弥 NHK TVより

④多治見要蔵に殺される家人 ←福武家住宅外側廊下

福武家住宅の外側廊下


『ロケ』殺人の始まりです。NHK TVより

(多治見家 ←国指定重要文化財 矢掛本陣石井家)


旧本陣石井家外観


上段の間付近からみる日本庭園


中土間


欄間「ブドウとリス」


天井の木組がすごい

室内の多くのシーンは、旧本陣石井家で撮影されました。しかし感心したのが、“国指定重要文化財の建物をよくぞロケに貸し出した”ということでした。
しかも、矢掛町のメイン観光施設であるこの歴史的文化財を、何日も休館することなどありえないと思ったのです。
実際のところは、休館日の月曜日を含め3日間をロケに使用したとのことでした。そのほか閉館後の使用もあったのかもしれません。
特に気になったのが、あの天璋院篤姫もこの本陣に宿泊したという記録です。ということはあの上段の間で睡眠をとったとも考えられるのですが、その部屋(多治見家奥座敷)で久弥の死亡するシーンが撮影されたということになるのでしょうか。


①多治見家・奥座敷 久弥の死亡 ←石井家上段の間

大名らが使用した上段の間 普段は立ち入り禁止になっています。


『ロケ』奥座敷で、辰弥を迎える久弥 NHK TVより

②多治見家・台所 配膳を手伝う辰弥 ←石井家台所 

広い台所


『ロケ』配膳を手伝う辰弥 NHK TVより

③多治見家・広間 梅幸が毒死、英泉が騒ぐ ←石井家大広間

大広間、多くのシーンが撮影されました。

この石井家は、江戸時代の初め頃から矢掛宿の本陣職を務め、元禄年間頃から酒造業を営んでいました。矢掛宿で最も大きな町屋として知られています。

(麻呂尾寺 ←大通寺)

大通寺山門 曹洞宗の古刹です。

岡山県指定の名勝である大通寺庭園が、そのまま背景として使用されました。放送でもその美しさは際立っていました。
英泉が辰弥の本当の父であることが明らかになる重要なシーンです。
撮影されたのは、禅堂衆寮から見る庭園の西側部分です。立って話をする金田一の後方に西方池の石橋が見え隠れしていました。



大通寺庭園 西側部分を山側から望む


『ロケ』麻呂尾寺境内 英泉ら人物が見える NHK TVより


『ロケ』告白する英泉 NHK TVより


禅堂衆寮から見る庭園 (石橋・土橋 三尊石を望む)右の建物は開山堂


『ロケ』麻呂尾寺お堂で、金田一が謎を解き明かす NHK TVより


大通寺は、743年に開基されたと伝わる曹洞宗の古刹です。書院の北側に広がる池泉観賞式庭園は、別名「石寿園」とも呼ばれています。矢掛の庭師、中西源兵衛が江戸時代の後期に21年をかけて作庭しました。
この大通寺、広い庭園のみならず、境内がとてもきれいに掃き清められています。
毎朝の掃除のことで住職は「掃除は創寺(寺づくり)にして創自(自分づくり)なり」と日々努力精進されているとお聞きしました。



エンディング NHK TVより

NHK BSプレミアム『八つ墓村』ロケ地を訪ねて その1井原編


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広島県の紅葉の名所 瀬戸田・耕三寺博物館を訪ねて

2019-11-23 00:35:38 | 紅葉の名所
令和元年(2019)11月17日(日)久しぶりに生口島の耕三寺博物館を訪ねました。平山郁夫美術館手前の一番近い観光駐車場は満車状態。一旦引き返し、臨時駐車場に車を入れました。
まさに観光シーズン、耕三寺(こうさんじ)前の通りは、多くの観光客で賑わっていました。
極彩色の山門を抜け、中門を潜ると、右側に受付があり、その向こうに礼拝堂、その先の石段を上がったところに五重塔が見えます。
耕三寺は30年余りの歳月をかけて建立された浄土真宗本願寺派の無檀家寺院です。
寺院の境内を博物館施設の一部として公開するという、全国的に見ても珍しい形式をとっています。


潮聲閣
今回は、初めて潮聲閣を訪ねることにしました。
潮聲閣は耕三寺建立発願の原点ともいうべき建造物で、書院造を主とした日本住宅と西洋風住宅である洋館とを複合させた大住宅となっています。

この建物は、大阪で事業を経営していた耕三氏が、故郷瀬戸田のご母堂の老後を慰めるため建築したものです。
受付のある土間から入ると、浴室、応接室と案内されますが、応接室の調度品は、中国清朝時代の家具です。つづいて案内されたご母堂の居間であった老人室の豪華さには圧倒されます。黒柿の見事な床柱、梅とセキセイの彫刻が施された欄間、124面の花鳥画が描かれた格天井は、それはため息の出るほど美しいものでした。
そして、仏間ですが、こちらも同じく天井は、格天井で各面に観音像が描かれていました。



応接室の調度品は中国清朝時代のもの


2階への階段正面にあった斬新なステンドグラス


老人室の欄間


床の間の見事な黒柿の柱


格天井に描かれた124面の花鳥画


仏間です。


仏間の格天井は観音像が描かれています。


未来心の丘への途中で見た見事な紅葉


燃えるような赤です。


枝先の紅葉が美しい。

未来心の丘

このあと、未来心の丘に向かいました。小高い眺望抜群の山の上にありますが、エレベータがあるので、車いすでも十分行くことができます。
大理石がふんだんに使用された庭園はまるで別世界。初めて行かれた方はきっと驚くことでしょう。3,000トンにも及ぶ大理石、このような山の上によく運んだものと、そのことに感心します。
眼下に、瀬戸内海の島々や造船所を見渡すことができます。
まさにインスタ映えする撮影スポットです。
ここでも、東南アジア系の外国人の姿を多く目にしました。



大理石のcafe


シンボル 光明の塔


絶好の撮影スポットです。


こちらのモニュメントは何を表現しているのでしょう。


可憐なモミジ


多宝塔です。


紅葉とよく合いますね。


境内の堂塔
未来心の丘のあとは、境内の堂塔を眺めながら降りていくことにしました。
それらの多くが、日本の歴史ある有名な建築物を模して造られていますが、驚くのがその豪華絢爛なことです。
特徴的なのは、西方極楽浄土をイメージし、繧繝模様(うんげんもよう)や丹色(にいろ)を多く取り入れて描かれていることです。
特に観光客から一番の被写体となっているのが、日光東照宮陽明門を模した孝養門です。
境内の堂塔など15棟が、国の登録有形文化財となっています。
さて、肝心の紅葉ですが、前日の11月16日から紅葉まつりが開催されたばかり、境内の紅葉は、まだまだ見ごろではありませんでしたが、紅葉していた一部を何とか撮影することができました。



お気に入りの一枚です。


救世観音大尊像


孝養門(向こう側)は日光東照宮陽明門を模しています。


向こうに見えるのが本殿です。


青い空に映える五重塔


浄土苑
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広島県の紅葉の名所 三原市八幡町・御調八幡宮(みつきはちまんぐう)を訪ねて

2019-11-20 20:58:14 | 紅葉の名所

赤、ピンク、黄色と重なるカエデの紅葉


真っ赤に紅葉したドウダンツツジがありました。

令和元年(2019)11月17日(日)尾道市瀬戸田の耕三寺を訪ねた後、初めて三原市の御調八幡宮を訪ねました。
三原市というと、仏通寺(高坂町)や三景園(本郷町)が有名ですが、御調八幡宮(八幡町)も知る人ぞ知る紅葉の名所です。山陽道・三原久井ICから5キロほど、アクセスにも恵まれています。

駐車場に着いたのが、午後2時40分でしたが、やや広めの駐車場は満車状態でした。太陽はすでに西に傾き始めていました。
実は、それほど期待はしていなかったのですが、八幡川沿いの紅葉は想像以上に素晴らしいものでした。まさに見ごろ、赤や黄色、まだ緑とグラデーションも見事でした。
一番趣のあるのが、石灯籠が並ぶ川べりから、神社に通じる赤い橋とのショットでしょうか。
立派な神社本殿周辺にも巨木のスギや、イチョウの黄色い落葉が境内を染め、見所いっぱいです。



黄色から赤へ、色が徐々に変わりつつあります。


石灯籠に降りかかるモミジ。趣きがありますね。


鳥居前のカエデの紅葉


八幡川の両岸に連なる紅葉は見事です。


鮮烈なカエデの紅葉


格式のある楼門


楼門から拝殿を望む


参拝者が絶えません。


格式のある社殿です。


神社境内の美しい紅葉


本当に美しいですね。

資料によると、和気清麻呂の姉がこの地に流され、あの豊臣秀吉も参拝し、桜の木を手植えしたという由緒ある神社です。一番の景観は、川沿いに設置された東屋付近から見る景色です。

やはた川自然公園の中心にあり、仏通寺・御調八幡宮県立自然公園に属しています。御調八幡宮は「鎮守の森ゾーン」に位置し、他に「自然ふれあいゾーン」「自然満喫ゾーン」があります。尾道市にも御調町(みつぎちょう)がありますが、こちらの御調は、「みつき」ですからまぎらわしいですね。

古くから「西の吉野」と言われ、桜の名所としても知られているようです。そういえば周辺にすっかり葉を落とした枝垂れやソメイヨシノの桜の木が点在していました。
今度は是非、春の桜の季節に訪れてみたいと思いながら、八幡宮をあとにしました。



休憩所(東屋)に降りかかる紅葉


橋を望みます。


参道を駐車場に向かいます。


駐車場に帰ってきました。
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井原市高屋町 高山寺のツワブキ 令和元年(2019)11月5日

2019-11-18 08:11:19 | 花の名所
もうそろそろツワブキが咲いているはず、と高屋町の高山寺(こうざんじ)を訪ねました。
高山寺は真言宗大覚寺派の別格本山で、僧行基により天平3年(731)年に開基したと伝えられています。寺宝として国の重要文化財に指定されている不動明王坐像、地蔵菩薩立像が安置されています。
境内の本堂裏にある、モッコクは井原市の天然記念物に指定されています。

駐車場には、一台の車もなく、人の姿も目に入りません。とても静かで逆に戸惑うほどです。
仁王門を潜ると、本堂に向かってまっすぐ石畳が敷かれ、その両側には、石の地蔵菩薩が並んでいますが、上には屋根があり、いかに大切にされているかがわかります。

一番感じるのは、境内全体がとてもきれいに管理されていることです。
本堂の右手から奥に進むと、正面にドーンと巨樹モッコクがそびえています。推定樹齢は350年。夏には一斉に小さな可憐な花を咲かせ、あたり一面に甘い香りが漂います。
その蜜を求めて、無数の蜂が飛び交うのです。

うってかわってこの季節、ほんとうに静かですが、意外に知られていないのが、モッコクの幹の下周辺に咲くツワブキです。黄色い花が見事に一斉に花開き、背後にある土塀との取り合わせが何ともいえないのです。
この季節、近くに行かれたら是非、その見事さをご自分の目でお確かめください。



仁王門 梵鐘は室町末期の作で岡山県指定重要文化財


境内はきれい過ぎるほど管理されています。両側に地蔵菩薩が並んでいます。


青空が広がりとても気持ちのよい一日でした。


本堂


右の路地を進むと


大きなモッコクの木があります。


土塀ととてもよく合います。


まさに満開でした。


さらにアップです。


幹の下周辺は一面ツワブキに覆われています。


帰りに駐車場入り口付近で見た石像。

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NHK BSプレミアム『八つ墓村』ロケ地を訪ねて その1 井原編

2019-11-14 22:59:17 | ロケ地
令和元年(2019)10月12日、NHK BSプレミアムで放送された『八つ墓村』のロケ地を訪ねました。1回目は、井原市内で収録された3箇所を巡ります。

(神戸 諏訪法律事務所 ←旧中国銀行高屋支店)

最初にロケが行われたのは、高屋町の旧山陽道に面した旧中国銀行高屋支店です。設定は神戸の諏訪法律事務所になっています。
高屋は、かつて山陽道の宿駅高屋宿の置かれたところで、往時を偲ばせる伝統的な旧家や町屋が点在し、趣のある街道の景観としては、市内髄一といっても過言ではないでしょう。



旧山陽道高屋の町並み


岡山県近代化遺産・旧中国銀行高屋支店

この旧中国銀行高屋支店の建物は、岡山県近代化遺産「井原市高屋地区織物工場群」のひとつとして認定されています。当時、織物会社の倉庫で、道路側を中国銀行に貸し出していました。木造ですが、建物の外観はRC造りに似せて作られています。
内部の天井は高く、床は一段上がったフローリングで、当時の銀行の面影をそのまま残しています。
撮影されたのは、3月の初め、東京から大きなトラックで、レトロな当時の机などの事務所道具一式が運ばれ撮影が行われました。
スタッフは総勢40人ほど、中でも女性スタッフの活躍は素晴らしいものでした。重いものを平気で運んだり、脚立に上がったりと、男性顔負けの力仕事を平気でこなしていました。
本番では、車のエンジン音が入らないように、行き交う車を止めて撮影が行われました。

物語の展開ですが、新聞の尋ね人欄で自分の名前を発見した、主人公・井川辰也(村上虹郎)が法律事務所を訪ねてきたシーンです。母方の祖父・井川丑松(不破万作)」と対面し、話の途中で、その丑松が突然、血を吐いて倒れます。
放送時間はたったの5分程度ですが、撮影は丸一日かかりました。



井川辰也が諏訪法律事務所を訪ねてきたシーン NHK TVより


井川丑松が突然、血を吐いて倒れる NHK TVより

(八つ墓明神 ←美星町西水砂の眺望抜群の小さな丘)


美星町西水砂の撮影場所 左の祠が目印です。


眺望抜群でススキが生い茂る誰も立ち入らない場所です。

物語の重要なシーンとなる八つ墓明神、オープニングやエンディングで何度も登場します。撮影が行われたのは、美星町西水砂でした。
井原市中心部から、野上町経由で星の郷青空市に向かう途中、右手に高い山並みが見える付近、一面ススキ野原となっていますが、農道を少しだけ分け入ったところがその撮影地です。
目印となる石で囲われた祠があり、放送でも見え隠れします。
天気がよければ、瀬戸内海も見渡せる絶景スポットです。それほど広くなく私有地かもしれませんが、小さな公園として整備されれば、休憩所や観光スポットとして利用できるのでは、と思いました。



八つ墓明神を訪ねる金田一耕助 NHK TVより


文字通り八つの墓が並ぶ NHK TVより

(村の納屋 ←美星町 中世夢が原)


撮影の行われた山城の下にある詰所


内部の様子

井原市3つ目の撮影地は、美星町の中世夢が原です。撮影に使用された施設は、山城の物見櫓の下にある詰所でした。何度も訪れている夢が原ですが、その場所がわからず、受付で尋ねると、たぶんここだと思いますよと、教えてもらいました。

撮影されたのは、辰也と美也子(真木よう子)がタクシーで村に帰ってきたとき、濃茶の尼(木内みどり)に道をふさがれるシーン、金田一耕助(吉岡秀隆)が、村人の不満を聞く場面、そして磯川警部(小市慢太郎)が、窓から顔を出し「あの、本陣殺人事件を解決した金田一耕助名探偵ですよ」との言葉に、照れる金田一、などのシーンです。
建物の前のわずかなスペースを車道にみたてています。



辰也と美也子がタクシーで村に帰ってくる NHK TVより


同じシーン 小屋から NHK TVより


金田一耕助が村人から話を聞くシーン NHK TVより


磯川警部が突然顔を出すシーン NHK TVより

中世夢が原は、大河ドラマ「武蔵」のロケ地に使用されるなど、一般によく知られています。
鎌倉から室町時代にかけての吉備高原一帯にみられた、むらのようすが再現されています。園内から隣の施設、美星天文台、美星スペースガードセンターを望むことができます。
(次回は、その2矢掛編です)



園内から見る美星天文台
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