未熟なカメラマン さてものひとりごと

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全国高校女子駅伝 有名校の実力を探る 興譲館高校の巻 その2

2013-10-30 20:54:05 | 駅伝

必死の形相で5区を粘る興譲館高校・足立知世 NHKテレビ昨年の大会より

(前回のつづき) 過去の駅伝記事は、カテゴリーの‘駅伝’を選択ください。
それでは、個々の分析をしてみましょう。
まず、最初に、足立知世です。彼女の信条はずばり「粘り」。出身は、島根県出雲市出雲一中です。平成22年の全国大会で優勝した興譲館高校の活躍を見て、陸上をするからには、日本一のチームでと、親元を離れ強豪の門を叩きました。同じくして、安定感抜群の奥野舞子(宮崎県大淀中出身)、持久力が持ち味の藤井純菜(山口県光市浅江中出身)、スピードに優れる矢本桜子(兵庫県加古川中出身)らが興譲館高校へ進学し、1年生から活躍をしたのは、ご存じの通りです。 

しかし、平成23年の全国大会では、3年の2トップ、菅華都紀と岡未友紀を除く3名のメンバー争いでしたが、足立知世は他の3名に遅れをとり、選出されませんでした。しかし昨年の大会では、矢本桜子、奥野舞子とともにメンバー入りし、最終5区を任され、粘りの走りで2人を交わして3位となって、9年連続のトップ3に大きく貢献したことはご存じのとおりです。年明けの都道府県対抗女子駅伝でも5区を走り、区間2位の好成績を残しています。今年の国体の3000mでは、決勝に残り13位、1500mはランキング7位の4.17.64の記録を持っています。特に3年になって記録をさらに伸ばしているところがすごいところです。高校駅伝最後の年、チームのエースとしてどのような活躍をするのか楽しみです。

次に、取り上げるのは1年生・大森巴菜(おおもりはな)です。倉敷市児島・味野中出身です。ちなみに倉敷市児島味野は、重要文化財・野崎家住宅のある地、また児島は日本のジーンズ発祥の地として有名です。早春に行われた都道府県対抗女子駅伝で、岡山県のチームとして出場し中学生区間を走り、区間15位の成績。共に走った先輩たち駅伝の強豪校・興譲館高校への進学は、当然の結果でした。その後、めきめきと頭角を現し、中国高校新人陸上では、9:18.10の大会記録を樹立、この記録が現在では、3000mでチーム1位のタイムとなっています。

次にメンバー入りが予想されるのが、1年生・寶田彩香(たからださやか)です。彼女は富山県立山町立雄山中(おやま)出身です。中学時代は3000mで富山県歴代ランキング1位の9.28.25の記録を持っています。また、都道府県対抗女子駅伝では、中学生区間の3区を走り区間10位の記録を残しています。またくらよし女子駅伝では5区を走り2位でしたが、豊川高校の区間1位の鷲見梓沙には51秒の大差をつけられてしまいました。現在のところ、大森巴菜に少しだけ遅れをとっていますが、素質は十分、記録はまだまだ伸びると思います。今後の活躍に期待したいところです。

現在のところ、以上の3名がメンバー入りに一番近いところにいます。1年生は他に、宗廣閑那(むねひろかんな)、蔵本菫(くらもとすみれ)山本紗生(やまもとさき)が続いています。
次に、記録、経験から近いところにいるのが安定感抜群の3年生奥野舞子です。1年生の平成23年の全国大会では、4区を走り区間2位、昨年の大会でも4区を走り区間6位の成績でした。先日のくらよし女子駅伝では、2区を走り、あの豊川高校の加治屋ななこを抑えて、堂々の区間1位となりました。3年生になると、伸長著しい1年生に圧倒されて出番が少なくなることも事実ですが、3年連続の都大路のメンバーになりうるのか監督も難しい選択を迫られます。
また、奥野舞子と同じように、平成23年1年生で2区を走り区間2位、平成24年でも同じく2区を走り区間3位だった、矢本桜子。しかし全国都道府県対抗では故障により7区で区間46位の成績に終わりました。昨年の記録では、1500m、3000m、5000m、と興譲館高校ではすべて1位でした。何とか復調してもらいたいと思います。
それから、もう一人の3年生、藤井純菜も忘れてはいけません。地味な存在ですが、持久力が持ち味で大きく崩れない安定的な走りをします。

それから1年生に押されて層の薄い感じの2年生ですが、もっとも期待できるのが、1500mで足立知世と競った、高橋彩良です。ただ3000mでは昨年の記録を更新できていないようです。中里真夕も、なかなか記録が伸びていません。まだまだ紹介できていない選手もいますが、最終的にどのような布陣で臨むのか、非常に興味あるところです。

思えば、平成16年の第16回大会から、新谷仁美、重友梨佐、高島由香、小原怜、赤松真弘、菅華都紀、岡未友紀らを輩出してきた、女子駅伝の名門・興譲館高校、森政監督の指導力と今後の選手の頑張りに期待したいと思います。

そこで、現在までのランキング
1位 豊川高校(愛知)
2位 立命館宇治高校(京都)
3位 興譲館高校(岡山)
となりました。

次回は先の全国大会で、惜しくも4位となり、先日の福岡予選会でもかろうじて代表となった筑紫女学園高校を分析してみたいと思います。掲載は、1週間後の予定です。

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「特捜最前線」を見て勘違いがわかったこと!

2013-10-28 22:15:31 | TVドラマ

愛犬ムック 我が家のわんぱく息子です。

先日、テレビの録画で「特捜最前線」という番組を観ました。とにかく手当り次第に録画しているものですから、ピンとこなかったのですが、ドラマの中で流れる曲やエンディングテーマを聞いて、過去の人気ドラマの続編ということがわかり、とても懐かしく思いました。
そこで、エンディングの曲「私だけの十字架」をもう一度聴いてみたくなり、ネットで探すと、大変な勘違いがわかりました。あの曲を歌っているのは、「クロード・チアリ」だと思い込んでいたのです。私たち夫婦ともそう思っていました。他にもそう思っていた方も多いのではないかと思います。ギターと外国人らしいあの声質、「クロード・チアリ」と信じて疑いませんでした。

しかし、実際歌っていたのは、「F.チリアーノ(Fausto Cigliano)」というイタリア・ナポリ出身の歌手。名前も、チリアとチアリ、どこか、似ていると思いませんか。しかし日本人ではあのような哀愁を帯びた歌声は出せないでしょう。完璧ではない日本語が生み出す、幻のイントネーションの不思議。それはどこか、「つぐない」を歌う「テレサ・テン」や、「雨の御堂筋」を歌う「欧陽菲菲」にも似ています。「クロード・チアリ」は、映画音楽「夜霧の忍びあい」などで有名なフランス・ニース出身のギタリストです。

YouTubeで「特捜最前線」を検索すると有名な、ギタリストが次々と出て、結局1時間近くも連続して見てしまいました。私もご多分に漏れず学生時代からギターに興味を持ち、独学で勉強したこともありました。今、完全に弾けるのは、「禁じられた遊び」だけになってしまいましたが、久しぶりに聴くプロのギタリストの音色に酔いしれてしまいました。

さて今回の番組に登場する警察犬、とてもよく訓練されていて感心しました。特にゴールデンレトリバーの警察犬。犬好きの私にはその健気な様子がたまりません。あっという間に終わる番組ですが、犬を相手に作り上げられる番組、相当な苦労があったのだろうと思います。

またまた話がそれますが、積水ハウスのCM「家に帰れば積水ハウス」で登場するゴールデンレトリバー、うる!となるくらい感動しますね。飼い主の主人と小さい頃から一緒に生活し、大人になった主人が帰宅するのをじっと待つ犬。足音で主人がわかるのでしょう。玄関先にそっと迎えに出る犬、何とも云えないシーンですよね。積水ハウスのこのシリーズ、短い時間で描き上げる見事なストーリーにはいつも感心させられます。そしてBGM「村上ゆき」の素晴らしい歌声、つい口ずさむ美しい曲です。
我が家の愛犬は、プードルのムックといいますが、会社から帰り車庫に車を入れていると、その様子を、室内から伺い、車を施錠する「ぴ!」という音で、間違いないと確信を持ち、玄関先まで迎えに出てくれるのは同じですが、うれしさのあまり感極まって、ワンワンと吠えまくり、くるくるとその場で回り出します。これはこれでかわいいのですが、先ほどのCMの様子とは随分違います。これも育て方が悪いのでしょうか。それともただ単に犬種の違いなのでしょうか?

さて話は戻りますが、今回の番組で、一番不可解に思ったのが、工場内での拳銃の撃ち合いシーンです。敵・味方とはいえ警察同士で、あんなに撃ち合う必要があったのでしょうか?しかもこのシーンは結構続きました。それから建物内で距離も近いのに、あれほど撃っても弾がほとんど当たらないというのも不思議。花火のように飛び交う銃口からの火花、そしてとどめは、悪役の刑事が車のトランクから手榴弾のように爆弾をとり出して火を付け投げるシーン。こんなことが現実に起こったら日本全国、大騒ぎになることでしょう。しかしその昔、「西部警察」という番組があって、渡哲也が、サングラスを掛け煙草をくわえながら、やくざを相手にマシンガンをぶっぱなす、という、さらにさらに上を行くアクション主体の番組もありましたね。通常、現実にはあり得ない、とわかっていても、これがテレビドラマの世界。刑事ドラマにアクションシーンは必要なのでしょうが、今回少し度が過ぎるような気がしました。

登場人物、配役は、それぞれ個性があって良かったと思います。続編があるなら、もう少し人間ドラマをメインに作り上げて欲しいと思いました。そうすれば、エンディング曲がさらに生きてくると思うのです。

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平成25年全国高校女子駅伝、有名校の実力を探る 興譲館高校(岡山)の巻

2013-10-25 22:40:47 | 駅伝

昨年の大会でTVのインタビューに答える森政監督

前々回の立命館宇治高校、前回の豊川高校に続いて、昨年の都大路で3位となった興譲館高校を分析してみたいと思います。
(敬称略、過去の駅伝に関する記事はカテゴリーから‘駅伝’を選択ください
新聞紙上に、各都道府県の大会の記録が徐々に掲載されるようになってきました。いよいよ駅伝シーズン到来、駅伝ファンには楽しみな季節になりました。

先日の島根県倉吉市で開催された、くらよし女子駅伝では、興譲館Aは、第2位でしたが、1位の豊川Aには1分30秒の大差をつけられてしまいました。ただ、国体に出場していたエースの足立知世、高橋彩良を欠いてのチーム編成でした。

高校の所在地が自宅の近くということもあって、雨の日や、早朝、一般道の歩道をランニングする選手の姿をよく見かけます。風邪をひかないのだろうかと心配しますが、たんたんと走る選手の姿には、なぜか感銘を受けます。全天候型のトラックを所有する他校とは違い雨が降るとグラウンドが使用できないのです。

昨年暮れの全国大会に出場したメンバーの内では、矢本桜子(2区・区間3位)、奥野舞子(4区・区間6位)、足立知世【5区・区間4位】の3名が残っています。矢本桜子は、都道府県対抗女子駅伝の第6区で、足の故障により区間46位の成績に終わりました。タスキをつなごうと必死で頑張る姿には感動しました。「それ以降の情報がなかったので、気になっていましたが、第66回中国対抗選手権に彼女に名前がありました。全盛期のタイムにはまだまだ届きませんが、あせらず12月のタイムトライアルin長崎までに調子を取り戻してもらいたいと思います。ということで、個人的には一番応援したい選手です。

それでは、直近の3000mの記録を見てみましょう! 
(月刊陸上競技、陸上競技マガジン、その他よりデータ抽出していますが、確定ではありません)

氏名 タイム 記録日の順
1. 大森 巴菜 (1)9.18.10 10.13 第22回中国高校新人陸上
2. 足立 知世 (3)9.20.53 10.08 国体
3. 宝田 彩香 (1)9.24.11  9.22 第61回岡山県高校新人対校選手権
4. 山本 紗生 (1)9.25.11 10.12 ナイター記録会
5. 藤井 純菜 (3)9.29.47  6.22 第66回中国高校対校選手権
6. 蔵本 菫  (1)9.29.63  10.12 ナイター記録会
7. 宗広 閑那 (1)9.30.34  9.01 第46回岡山高校選手権
8. 奥野 舞子 (3)9.31.31  9.01 第46回岡山高校選手権
9. 高橋 彩良 (2)9.33.82  4.28 第47回織田幹雄記念国際大会
10. 嘉本 彩香 (2)9.38.35  9.01 第46回岡山高校選手権
11. 矢本 桜子 (3)9.38.66  6.22 第66回中国高校対校選手権

駅伝ということを考えると、チームの実力は5000mで比較すべきなのでしょうが、現時点なかなかデータが揃いません。
しかし、昨年の3000mの各校の平均タイムと、全国大会の結果を比較すると、ほぼ近いことがわかります。(データは昨年の大会直近、12月3日の記録)

平均タイム 高校名 全国大会順位の順
9.15 立命館宇治高校(京都) 優 勝
9.15 豊川高校(愛知)    第2位
9.19 筑紫女学園高校(福岡) 第4位
9.20 興譲館高校(岡山)   第3位
9.21 薫英女子高校(大阪)  第5位
9.21 須磨学園高校(兵庫)  第6位

さて、本題に戻りますが、
アバウトで、今年の上位5人の平均タイムは、9分23秒となりました。
昨年の全国女子駅伝直前のタイムが、9分20秒でしたので、あとそれぞれ3秒短縮しなければなりません。
また、全国レベルで見ますと、今年すでに9分10秒を切る選手が12名以上います。興譲館高校が優勝にからむには相当な努力が例年以上に必要なことがわかります。
しかし、昨年のインターハイ3000mで14位だった川内利江が、タイムin長崎の5000mで高校歴代10位の15分41秒60をマークした、といううれしい記憶もあります。
個々の頑張りと、森政芳寿監督の指導力に期待したいと思います。ただ、一番のプレッシャーは、9年連続のトップスリーという点です。この記録が続く限り、メンバーに選ばれた選手と監督はこの呪縛から逃れることはできません。
応援されている方には、申し訳ないのですが、一度トップスリーを外しても良いと私は思っています。この記録を意識することなく、のびのびと走ってもらいたいのです。
(興譲館 つづく)

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美術展観賞旅行神戸へ。終日雨でした。

2013-10-22 22:34:25 | 美術館・博物館

兵庫県立美術館 建築家安藤忠雄氏の設計によるもので2002年に開館

10月20日の日曜日、華鴒大塚美術館友の会・秋の美術展観賞旅行があり参加しました。当日は雨の予報でしたが、予報通りしっかり朝から雨でした。こうなると雨かどうか心配することもなく、あきらめがつくというものです。ただ、カメラの被写体という点ではあきらめざるを得ませんね。
本日の訪問先は神戸市で、兵庫県立美術館と神戸市立博物館を訪ねます。高屋を定刻の7時半に出発、総勢39名の参加者がありました。
兵庫県立美術館は、あの安藤忠雄氏の設計によるもので、独特のコンクリートの打ちっぱなしの建物です。素晴らしいデザインで、屋上から大きなカエル(?)が顔を出しているのもご愛嬌です。ただ、デザインを優先しているのか、館内がわかりにくい、という印象もありました。当日は、「橋本関雪・生誕130年記念特別展」が開催されており、最終日ということもあって多くの入館者で混雑していました。若い人が多いというのも印象に残りました。
まず、ミュージアムホールで学芸員さんから、特別展の概要の説明がありました。概略だけとのことでしたが、結局15分ほどかかりました。映像を使用しての説明で内容はよく理解ができました。我が華鴒大塚美術館からも数点貸し出していて、他の大きな美術館と肩を並べて展示されているのを見て少しだけ誇らしく思いました。お話の中で特に印象に残っているのが、「文展に1点入選すると家が建つ」というものでした。文展にたびたび入選したからでしょうか、京都銀閣寺近隣の白沙村荘の紹介では、その立派さにただ驚くばかりです。 

学芸員さんの話で、「これだけ橋本関雪の作品が一堂に集うのは他にない」との話のとおり、各年代、テーマ別にところ狭しと並べられている作品には圧倒されました。関雪の力量を改めて感じました。残された時間内で紹介文まで読んで歩くにはとても時間が足りなくて、結局、作品だけ見て歩くことになりました。華鴒大塚美術館所蔵の「琴高騎鯉図」は特に異彩をはなっていました。あの躍動感はまさに一級品だと改めて思いました。こうしてあっという間に終わった兵庫県立美術館の観賞でした。鑑賞の時間設定には、バス到着が約30分遅れたせいもありますが、今回のように説明があるときには別枠で設ける必要があると感じました。さて次はお楽しみの昼食です。場所は、神戸メリケン食堂とありました。

ポートタワーに併設されたメリケン食堂別館(中突堤中央ビル)、整然と人数分並べられた料理には、威圧感さえあります。まさに団体様用の食事場所という感じでした。土地柄、中国語?韓国語?の団体さんの話し声も聞こえ、さすが観光都市神戸という印象でした。食後、折角なので港周辺を散策してみました。実は数週間前にも来たばかりで、勝手知ったる何とか、で撮影のポイントを歩いてみました。当日は、イベントが開催されていてたくさんのテントが並んでいました。素晴らしい歌唱力のタカラズカ歌手のワンマンショー、B級グルメ、カーニバルの踊りなどなど。しかし雨の中での開催で、誠に気の毒でした。

昼食後は、最後の目的地、神戸市立博物館です、旧外国人居留地の中にあって、建物自体も明治に建築されたものであり、登録文化財となっています。このあたりの町並みは、とてもきれいに整備されています。当日は、「プーシキン美術館展・フランス絵画300年」が開催されていました。関雪を見た後の西洋画は、また違った見ごたえがありました。学芸員さんの紹介もなく、入館するとすぐに絵の観賞となりました。モネ、アングル、ドガ、ゴーギャン、ルソーやゴッホなどの世界的な画家たちの作品を直に見ることができて感激でした。中でも展覧会の巨大パネルにも使用されたルノワールの「ジャンヌ・サマリーの肖像」、モデルの愛らしい表情は何とも言えません。また、他の作者の作品の中に描かれた白いドレスなども、いくら近くで見ても写真のようにしか見えません。その描写力にはただ驚くばかりです。
ひと通り見ると、予定の時間にはあと1時間もありました。1回のロビー脇の常設展で神戸の歴史や外国人居留地の紹介コーナーを見たあと、館外に出て町並みを散策しました。どこか西洋的な趣きもあって、とてもきれい、町を歩く人々もとてもおしゃれに感じました。さすが神戸だと思いました。

こうして、本日の予定は終了しバスは帰途に。それにしても今日の井笠観光の添乗員さん、中年の男性の方でしたが、まさに完璧な案内。ことばもはっきりして聞きやすく話もお上手。また事務局、役員の皆さまにも、いろいろとお世話になりました。楽しい一日を過ごさせていただきました。



旧外国人居留地跡の一角にある神戸市立博物館。明治時代に建てられ、登録文化財となっています。
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平成25年全国高校女子駅伝、有名校の実力を探る 豊川高校の巻

2013-10-17 21:32:13 | 駅伝

神戸港 本文とは関係ありません。

前回の立命館宇治高校に続いて、昨年の都大路で2位となった豊川高校を分析してみたいと思います。(例によって敬称略です。ご了承ください。))
先日の鳥取県倉吉市で開催された、くらよし女子駅伝では、ぶっちぎりの1位となりました。コースはもちろん本番とは違いますが、1時間7分台で走り、チームの実力をまざまざと見せつけた感じです。主力の2選手がいなかったとはいえ、2位の岡山興譲館に大差をつけての優勝でした。

昨年暮れの全国大会で出場したメンバーの内、鷲見梓沙、関根花観、堀優花の3名が残っています。また、本来ならメンバーに選ばれても不思議ではなかった、加治屋ななこ。森監督が、前の大会で見事な走りをした宮田佳菜代にかけたのでしょうか。それとも直前の体調で判断したのでしょうか、惜しくもメンバーから外れてしまいました。

この加治屋ななこを加えると4名、次に続くのは誰でしょうか。今年の大分インターハイに出場した神薗佳苗が有力ですが、山田日菜野、久保百合香あたりも考えられます。

それでは、直近の3000mの実績を見てみましょう!
月刊陸上競技「平成25年度100傑」10月3日判明分より 氏名 タイム 記録日の順

1.鷲見 梓沙 (2)9.07.11 9.22
2.関根 花観 (3)9.08.48 9.22
3.加治屋ななこ(3)9.09.12 8.3
4.神薗 佳苗 (3)9.23.81 6.23
5.堀  優花 (2)9.28.96 5.26
6.山田日菜野 (2)9.29.34 4.13
7.久保百合香 (3)9.40.38 6.15

アバウトですが、上位5人の平均タイムは、9分15秒となりました。
昨年の全国女子駅伝直前のタイムが、9分15秒でしたので、昨年並みの記録をすでに出していることになります。今年も、恒例の夏の高地合宿が行われたのでしょうか。すると記録からその成果が着実に出ていることを物語っています。

それでは、個々の分析をしてみましょう。
まず、最初に持ちタイム1位の鷲見梓沙です。
昨年の都大路では第3区を走り、須磨学園の福田有以とデットヒートを演じ、堂々区間新の1位となったことは記憶に新しいところです。昨年も3000mではチーム1位の9.11.30でした。9月22日に行われた、駅伝強化豊川長距離記録会女子3000mでは、9.07.11の素晴らしい記録を出しています。日本人では筑紫女学園・申水沙季に次ぐ2番目の好記録です。また大分のインターハイ1500mでは第5位、2013福岡国際クロカンでは女子ジュニアを制しています。また、くらよし駅伝では最終5区を走り2位に大差をつけての区間新記録でした。現在、豊川高校で最も活躍が期待できる選手に違いはないでしょう。そして本番ではどの区間を走るのかも興味あるところです。

次に、第2位の記録を持つ関根花観です。3000mでは、同じく駅伝強化豊川長距離記録会で昨年の記録を6秒以上上回る記録を出しています。昨年の全国大会では第4区を走り、区間2位の記録で最終5区の堀優花に1位を死守してタスキを渡しました。1年のときは仙台育英高校の2区で活躍、豊川高校に移っての最後の大会でどのような活躍を見せてくれるのでしょうか。関根花観は、東京都町田市立金井中学校卒、すでに来年創設される日本郵政グループ女子陸上部に進路が決まっています。

次に3番目の記録を持つ加治屋ななこです。
先程もいいましたように、昨年の各大会にはほとんど出場し、実力はありながらもメンバーから外れてしまいました。しかし今年の大分でのインターハイでは、昨年の記録、9.20.72を大きく上回る9.09.12の記録を出しその力は確実に伸びてきています。H23年度の全国大会では、第3区を走り、区間3位の好成績を残し、経験も豊富です。

次に、神薗佳苗、昨年の高校女子駅伝では、東海大会で第4区を区間2位の記録で走っています。3000mでは、昨年の記録をわずかながら更新しています。大分のインターハイ3000mに出場しましたが、惜しくも予選で敗退しました。順当に行けばメンバーに入るのでしょうが、予断を許さない状況です。

次に、堀優花です。昨年の全国大会では、最終5区を任され、関根花観から4秒差の1位でタスキを渡されましたが、すぐのところで立命館宇治高校の青木奈波にかわされてしまいました。責任を感じて涙にくれる堀優花を、関根花観が慰めたといいます。最終区はプレッシャーも特に違います。絶対的な力を持つ留学生がいたら連覇もなったでしょう。それでも、留学生を起用しなかった昨年の豊川高校には好感が持てました。堀優花は、岐阜県高山市出身で中学時代はハンドボールの選手だったそうです。全国都道府県の岐阜県中学生代表にも選ばれています。くらよし駅伝でもいい結果を出していますのでメンバー入りは間違いないでしょう。

これに続くのが、山田日菜野、久保百合香、酒井愛菜あたりでしょうか。

しかし、大会直前の選手の状態により、森監督がどのような布陣で臨むのかまったくわかりません。上位3名の記録に続く2名のでき次第で、勝敗の行方は決まりそうです。

現在までの順位予想 (平均タイムは10月3日判明分3000m上位5名の平均)
1位 豊川高校    平均タイム 9.15.50
2位 立命館宇治高校 平均タイム 9:17:49

次回は、岡山興譲館高校を分析してみたいと思います。掲載は約1週間後の予定です。

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