未熟なカメラマン さてものひとりごと

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花ハスの神秘な魅力に感動 平成26年7月26日(土) 広島県世羅町

2014-07-27 20:50:29 | 撮影

やまびこ農園

今年も広島県世羅町のやまびこ農園に花ハスを観に行ってきました。自宅を早朝5時半に出発、現地には1時間後の6時半頃に到着しました。近くのポイントを目印にナビをセットしましたが、またしても恐ろしいほどの山道(それでも県道です)を通ることになりました。
いやな予感がして、途中引き返そうかと思いましたが、それも面倒かと左右から降りかかる草木を払いのけ、突き進むと突然、目的地の農園の真横に出ることができました。すでに駐車スペースはいっぱい、といってもそれらしい駐車場があるわけではありません。ただの空き地です。
カメラ教室の団体さんでしょうか、10数名が熱心に撮影していました。
このやまびこ農園、看板や案内板が出ているわけではないので、人に教えてもらわないとなかなか行き着くことは困難です。大きな水田が棚田形式に4枚ほど並んでいます。もともと観賞用に開放されているわけではなく、生産業者が、販売用の苗を育てているところなので種類も多いのです。そのため鑑賞期間も長く、カメラマンにとっては、とてもありがたい存在です。



愛らしいミセススローカムのつぼみ ツインズ


光を受けて輝く


とても美しいその造形美に感動


清楚な白 大型の品種です。

ハス畑は早朝、無人で、特に入園料は必要ありませんが、畑の最初の入り口付近に、「維持管理にご協力いただければ幸甚に存じます」おとな200円と書かれた料金箱が設置してあります。昨年はうっかりして小銭を持ち合わせていなかったので今回は2回分を入れておきました。

朝露で靴が濡れてはいけないので、長靴に履き替え、三脚をセットしていざ撮影開始。畑の周囲には、イノシシ除けの電気柵が張り巡らせてあります。
私の一番好きな品種は、ミセススローカム。つぼみのときはまるで岡山名産の白桃のようにういういしい感じがします。白やピンクの大型のものから濃い目のピンクの小型種まで、色のつき方も花弁の先にほんのりと、などいろいろです。小さな糸トンボや、驚いて水田に飛び込むトノサマガエル、低くて大きな声で鳴くウシガエルもご愛嬌です。

一時間もすると、西から陽が差し込み、急に蒸し暑くなります。光線がきつくなり撮影も難しくなるので早々に引き上げました。帰りは府中市内の信号を避けて世羅ICから高速を利用しました。撮影した枚数は、あっという間に150枚以上。いい写真が撮れているといいのですが、どうでしょうか?



花弁の先がほんのり広い品種


ハナバチも大忙し


散り際も美しく
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中山道・梅花藻の里・醒井(さめがい)を訪ねる 北近江の旅その4 平成26年7月20日(日)

2014-07-25 22:16:43 | 古い町並み

中山道 醒井宿

伊吹山から、今回最後の目的地である、米原市醒井に向かいました。時間にしてちょうど1時間ほどです。交通量の多い国道21号線を進むと右手にJR醒ヶ井駅と道の駅・水の宿駅醒井(みずのえきさめがい)が見え、駅前の横断歩道を行き来する大勢の観光客の姿がありました。道の駅の駐車場に停めようと思いましたが、駐車場案内の看板はあるものの、バスが停まっていてどう進んでいいかわからず、とっさに反対側の町並みの中に駐車場を求めて車を走らせました。

警備員の方に教えてもらって醒井宿の中ほどにある駐車場に停めることができました。それにしても暑い夏の日差しが照りつける醒井です。蝉の声も聞こえいかにも夏らしい風情が漂っています。それにしても観光客のなんと多いことでしょう。醒井の町並みは、街道と清流地蔵川を間に挟んでその両側に建物が建ち並んでいます。地蔵川の水はあくまで清らかで水量も多く、いたるところに川に降りる石段があります。川が生活の一部になっているのがよくわかります。
地蔵川に降りて水に手をつけると、とても冷たく気持ちのよいものでした。流れに揺れる梅花藻が見えます。小さな白い花がいくつもついています。その大きさわずか1㎝弱です。梅花藻は、キンポウゲ科の水生多年草で、清流でしか育ちません。7~8月頃に、梅の花に似た白い小花を咲かせることから梅花藻の名が付いたそうです。



清流地蔵川

住人と思われる人が、灰皿を洗いに降りてきました。その向こうには川に吊るされたスイカも見えました。一人の女性の観光客が住人に、「素晴らしいところに住まわれてうらやましいです」と語りかけていました。私も折角なので撮影しようと思いましたが、水中花、光が反射してなかなか難しいものですね。

カメラマンの中高年のグループがいました。梅花藻にカメラを向けて連写しています。連写に興味と疑問が湧いて、
「何を撮られているんですか?」と一人の老人に訊ねると、
「何をと言われても、藻を撮ってますやん!」と、見たらわかるだろうというようなつれない返事でした。藻は当然わかっていますが、連写の意味が分からなかったのです。



梅花藻 小さな花をつけています。

地蔵川の最初の地点、平成の名水百選に選定されたという、「居醒の清水」まで行って折り返し、醒井水宿駅内のランチバイキングのお店で食事を摂ることにしました。お店の名前はその名も「おふくろランチバイキング」といい、地元の旬な素材を使った地産地消の「おふくろ料理」だそうです。料金は、ひとり1,420円(税込)でした。情報誌で情報は得ていたのでどんな味か楽しみでした。

お昼過ぎということもあって、すでに満員で、順番待ちの先客が3組。20分ほど待ってやっと案内してもらいましたが、その味は噂にたがわず素晴らしいものでした。特にマスの握り寿司はおいしかったですね。

こうして今回の旅の予定をすべて終了し、近江をあとにしました。井原まで何事もなく予定の4時間ほどで到着。夕方の6時前には自宅に帰ることができました。まだまだ見どころの多い近江、今秋にでもまた訪ねたい、そんな気持ちになりました。(おわり)



醒井水の宿駅のおふくろランチバイキングの店内
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伊吹山 見ごろはもう少し先でした! 北近江の旅その3 平成26年7月20日(日)

2014-07-24 22:18:21 | 山歩き

駐車場は霧に包まれていました。

いよいよ伊吹山登頂の日です。早朝、ホテル8階の部屋から恐る恐るカーテン越しに外を覗くと、幸いにも雨は降っていませんでした。朝食のバイキングを早めに済ませると、急いで準備をし、ホテルを出たのが7時45分頃でした。  

関ヶ原に通じる道路から見る伊吹山は、頂上部がガスに覆われて何とも心配な様相です。伊吹山ドライブウエイに入る頃、他に自動車の姿はありませんでした。シーズンなので相当混んでいると思っていましたが、少し拍子抜けしました。登るにつれて道路は徐々に霧に覆われてきました。途中で超望遠レンズをつけて待機している人々の姿がありました。イヌワシの写真を撮ろうとする人たちです。遠く、北海道や九州からも撮影に来るそうですが、今日のこの天気では期待できそうにありません。ドライブウエイ、高度が増すにつれて霧が濃くなり、頂上近くのスカイテラス駐車場に着くころにはほとんど視界が効かなくなっていました。それでも駐車場には着々と準備をする登山者の姿がありました。



この時間、ほとんど人の姿を目にすることはありません。

念のためレインウエアを着ましたが、気温が低いためちょうどよい感じでした。いつもなら眼下に見える素晴らしい眺望もこの日はまったく見えません。それでも遊歩道沿いに見える山野草を撮影しながらの登山は楽しいものです。期待していたシモツケソウなど一面のお花畑は、まだ時期が早いのでしょう。ほとんど見ることはできませんでした。一番多く観られたのが白やピンクのヤマアジサイ、ヤマホタルブクロ、キンバイソウ、ミヤコアザミ、ウツボグサで他に、咲き始めのメタカラコウ、シシウド、クガイソウ、イブキトラノオなどを目にすることができました。


キンバイソウ
ウツボグサ
クガイソウ
ミヤコアザミ

伊吹山は、真夏になると日陰がないので大変ということを聞きますが、今日のような天気の山歩きは、気温も低く日差しもないのでまったくその心配はありません。眺望は諦めるとして雨さえ降らなければと思っていました。そう思った矢先、ぽつぽつと雨が落ちてきましたが、それほどでもなく、頂上へ到達。落ち着く場所もないので、少し山小屋の中で休憩することにしました。コーヒーを飲みながら外を眺めていたら、なんと本格的に雨が降りだしてきたではありませんか。山小屋の主人の話では、午後から回復に向かうとのことでしたが、1時間以上もここに待機しているわけにはいきません。

当初、帰りは東遊歩道コースを予定していましたが、雨に濡れて危険なので断念し来た道を引き返すことにしました。徐々に観光バスのツアー客が上がってきました。お弁当を下げて上がってくる人もいます。それにしてもこの天気、どこでお昼にするのか、少々気の毒に思いました。



雲が晴れて青空が見えて来ました。感動のひとときです。

駐車場が見える頃、何と霧が徐々に晴れてきたではありませんか。あっという間に空には青空が見え始め、部分的にガスがかかった山並み、それは言葉に表せない程美しいものでした。来た甲斐があったと思いました。感動に浸りながら下っていると、ツアー客がどんどん上がってきます。駐車場の観光バススペースはほぼ満車の状態でした。きれいな青空を見てあちこちから歓声があがります。これから山を登る人は、絶好のタイミングでした。駐車場から登山道を見ると、富士山のピーク状態のように混雑して見えました。

空は完全に晴れ、雨に濡れた山の緑が一層その輝きを増しているように見えました。やはり一番の見ごろは、7月の終わりごろから8月の初めでしょうか。こうして伊吹山を堪能したあと、次の目的地・米原市・醒井(さめがい)に向けて出発しました。(つづく)



混雑する登山道
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北近江の旅 その2 メタセコイア並木とさざなみ街道の花ハス 平成26年7月19日(土)

2014-07-23 22:47:33 | 観光名所

マキノ町 メタセコイアの並木 緑のトンネルが続きます。

びわこ箱館山ゆり園をあとにして、再び161号線にもどり北上していると、マキノピックランドの道標が見えました。当初の予定では、このマキノ町のメタセコイアの並木を見ることにしていましたが、今日の渋滞により時間もかなり押していて、早く長浜に入りたいとも思っていたので、どうしようかと瞬間迷いました。しかしちょっとだけ、とハンドルを切ってしまいました。
そして、すぐにメタセコイアの並木道が見えてきました。道の両側が開けているのでとても美しい景観となっています。まるでどこか異国の地を走っているような錯覚を覚えます。それぞれの幹の何と太いこと。資料によりますと、その数、2.4㎞に500本。昭和56年に植えられたのが始まりとのことですので、樹齢はまだ30数年しか経っていないことになります。
このメタセコイア、とても成長の早い木で、1年に1mも成長するようです。1939年に発見された化石で初めてその存在を知られ、その後中国の四川省で現存種が発見されて、生きた化石として一躍有名になりました。1949年にアメリカから100本の苗木が送られ、それらの木から挿し木された苗が全国に広がったそうです。岡山県内では、県総合グラウンドにも植えられており、その紅葉の美しさは広く知られているところです。

並木道に何度か車を停めて写真に撮り、すぐに長浜に向かいました。たった10分ほどの滞在でしたが、晴れた空に秋の紅葉、冬の雪景色も是非見て観たいと思いながらマキノ町をあとにしました。山道を走って再び161号線に合流し、琵琶湖周遊道路(さざなみ街道)を走っていると、進行方向の左側に、ピンク色のハスの花の群落が見えました。


さざなみ街道を走行中、見かけたハスの群落

琵琶湖周辺にはハスの群生地が多く、今回、草津市の水生植物公園にも行きたいと思っていましたが、時間の関係で断念した経緯がありました。さて、群落を見て撮影意欲に駆られ、またまた寄り道をすることにしました。適当な脇道を見つけ左折して細い農道を通って引き返し先ほどの群落に戻ります。大きなハスの花が一面に咲いて見ごたえ十分ですが、時間も時間だけに花は開いていません。華やかな雰囲気だけ味わいました。

そして、やっと最終目的地の長浜に到着です。長浜は今回で3回目の訪問で、どこか懐かしい気持ちにもなりました。車を黒壁スクエアに近い有料駐車場に入れ、取りあえず黒壁ガラス館を目指しました。途中、浴衣姿の若い人を何人も見かけましたが、アーケードのある商店街に入ると、さらに浴衣姿は増え相当な盛り上がりです。



長浜ゆかたまつり 大勢の人で賑う商店街

訊くところによると、この日は「長浜ゆかたまつり」が開催されていてコンテストもあるとか。商店街の真ん中にはイスとテーブルが置かれ、無料でお茶や酒、おつまみが提供されていました。もらったうちわで一帯を散策していると、長浜市民になったかのような錯覚を覚えます。このあと、ホテルにチェックインし、夕食までの時間を湖畔の散策で過ごしました。曇り空の間から夕陽が湖面を照らし、小さな白波が湖岸を打ちつけています。犬を散歩させる人もいて、静かな日常の夕刻のひととき、どこか癒される気分になります。明日は伊吹山、天気がなんとか持ってくれるといいのですが、それのみが心配でした。(つづく)


長浜ロイヤルホテル前の湖岸(遊歩道)
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伊吹山と北近江の旅 その1 びわこ箱館山ゆり園 平成26年7月19日(土)

2014-07-22 21:33:32 | 観光名所

ゴンドラ乗り場 一気に標高627mまで登ります。

昨年の秋訪ねた伊吹山の紅葉の素晴らしさが強く印象に残り、それでは夏のお花畑も見たいという話になって、昨年と同じ長浜ロイヤルホテルに予約を入れたのが2週間前の7月初め頃でした。
今回の予定ですが、まずゆりで有名な、湖西・高島市のびわこ箱館山ゆり園で琵琶湖を背景にした広大なゆり園を見たあと、161号線を北上、同じ高島市マキノ町のメタセコイアの並木を見学、その後琵琶湖周遊道路・さざなみ街道を南下し長浜市に入り、黒壁スクエア周辺の町並みを散策して長浜ロイヤルホテルに宿泊。翌日は早めにホテルを出発して伊吹山でお花畑を楽しみ、最後に梅花藻(ばいかも)で有名な米原市醒井(さめがい)の町並みを散策して帰るという少しハードな旅程です。 

夏休みに入って最初の、しかも三連休の初日とあって、19日は2度の大きな渋滞に遭遇してしまいました。まず東名高速道路、茨木~大津間で20キロの渋滞、2回目は湖西161号線を北上し雄琴付近を走行中2車線が1車線になるところでの大渋滞でした。当初、箱館山ゆり園には4時間を見込み12時に到着の予定でしたが、結局5時間半を要し、着いたのはお昼の1時半を廻っていました。そして、お天気ですが、両日とも降水確率40%でした。箱館山に近づくころから空は鈍よりし、山には霧がかかっていました。いつ雨が降ってもおかしくない状況でした。

駐車場はほぼ満車でとにかく観光バスの団体客が目立ちました。利用料はゴンドラ&入園券で、1,850円でした。ゴンドラは4~6人用のかなり丈夫な仕様です。一気に標高627mまで登ります。途中に大きな谷を何か所か通過するのでそのたびに足がすくみます。後方にはみるみる琵琶湖が視界に広がってきます。



頂上展望台までの遊歩道

そこからさらに、頂上の680mまでリフトで登ることも可能ですが、ここは遊歩道を散策し、しっかりゆりを楽しむことにしました。このびわこ箱館山ゆり園、私のネットでお付き合いさせていただいている関西在住の方々から毎年情報を得ていました。50種類、35万球、250万輪で関西最大級と聞いています。ゆり園といえば、広島県世羅高原にもゆりの巨大農場がありますが、一番の違いは背後に広がる琵琶湖の絶景と、混植の様々な種類のゆりが作り出すその色の華やかさでしょう。冬はスキー場になるそのなだらかな傾斜地に植えられた夏季限定のゆり園の、丘の上からの眺望は壮観で、絶好の被写体となります。

ただ、ゆりもずっと咲き続けるというわけにはいかないので、やはり見ごろの時期はあります。今回も場所によっては少し見ごろを過ぎているようでした。途中、小雨に遭遇し、持参した傘を何度かさしました。それでも、大雨や強い風に遭遇することもなかったので、文句も言っておれません。それにカンカン照りではなかったので、それほど汗をかくこともなく散策できました。

帰りにアクシデントがありました。ゴンドラが運航途中で停止したのです。原因はわかりませんが、深い谷を通過しているとき、冗談で「ここで停まったら怖いね」と話をしている矢先、突然運行を停止しました。わずか5分にも満たない時間でしたが、心細い思いをしました。こうして箱館山ゆり園を堪能し、次の目的地長浜に向かいました。(つづく)



びわ湖が眼下に。まさに絶景ですね。

お知らせ)
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